「あんたゲイなんだよね?」
藤子への想いに気づいた小柳へ突きつけられた残酷な言葉が胸をえぐる。
そして…
なおも藤子の弟はたたみかける。
「生きづらいあんたの人生に姉を巻き込まないでくれ!」
僕は…
何度こんな思いをしてきただろう…
メンタル最強だったはずの小柳が下を向いて何も言えなくなってしまったのは、
本当に藤子のことを好きになってしまったらなのか・・・
『やわ男とカタ子』
3巻の解説と感想です♪
ついにオネエの小柳が不器用で一生懸命な藤子に心を奪われた。
しかし・・・
目の前の藤子は、困ったことに小柳を完全に自分の恩師であり、お姉さん的な存在だと認識している。
そこまで藤子から絶大なる信頼を寄せられている小柳は、
恋愛経験ゼロでこじらせ喪女の藤子に対し、慎重に告白の機会をうかがおうとするが、
突然 現れた藤子の弟からの横やりで、張りつめていた藤子への想いが一気にしぼんで・・・
3巻の見どころ
前回2巻のラストでは、藤子に向かってほぼ告白ととれる発言をした小柳ですが、
あのシーンの後、実際二人の関係はどうなっていったのか…?
気になるその後が描かれた今回の3巻の見どころはとにかくがいっぱい詰まっています♪
恋愛経験ゼロで、おまけにこじらせ喪女の藤子が、小柳から叱咤激励されて少しづつ女子力もアップしてきた。
一方・・・
手に負えないほど不器用だけど、ひたむきで人の気持ちばかり考えてるイイ奴な藤子に小柳が心を動かされる。
オネエだけどバイでもある小柳は、なんとか自分をアピールして藤子に恋愛対象の存在として意識させようとするが、
喪女なうえに自己否定が異常に強い藤子は、一向に自分が小柳から異性として好意を寄せられていることに気づかない。
確かに・・・
真っ当な男性からの想いも気づかないような藤子が、オネエで、しかもバイな小柳の複雑な想いなど気づくはずもなく・・・
だけど・・・
そんなことは100も承知の小柳は、少しづつ自分の想いが藤子へ伝わるようにアプローチをし始めたのです。
ところが・・・
そんな矢先に、二人の恋路を邪魔する厄介な人物が現れたのです!
その人物とは・・・?
藤子の弟・松太(しょうた)でした。
昔から藤子と折り合いの悪いこの弟は、近く自身の結婚式を控えているタイミングで藤子に会いに来たのだ。
そこで偶然 姉弟の再会に居合わせた小柳が、嫌みな態度で姉に突っかかる松太とバトルを繰り広げ・・・
という展開に発展してゆきます♪
今回この3巻では、小柳の苦悩、弟・松太の複雑な思いや、藤子の思い切った行動とそこからの戸惑いなど・・・
様々な人間の様々な感情の動きが繊細に描かれている見どころ満載な180ページとなっております♪
しかも・・・
いよいよ、小柳と藤子の恋も盛り上がって参りました~♪
2巻の解説と感想はコチラ♪
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やわ男とカタ子【3巻ネタバレと感想】小柳の苦悩と藤子の告白!
しまった!
「わたしが相手でもいいじゃない!」
小柳は友人の結婚式に出席した藤子がとても眩しくて思わずほぼ告白めいた言葉を藤子に投げかけてしまったのです。
「えっ…!?」
藤子と小柳が同時に今の発言に対して驚き、一瞬すべての思考が停止する・・・!
そして小柳は、
{しまった!}
…と心の中で後悔して、
一方 藤子は・・・?
小柳の言葉の意味を、なんでも腹を割って話せる”飲み友達”という意味で小柳からでた告白の言葉を処理しようとする。
そう・・・
恋愛経験ゼロにしてこじらせ喪女の藤子は、オネエでいてバイな小柳の複雑な感情なんて到底理解することなんてできないのである(汗)
小柳はやっと自らの動揺を抑え、落ち着いて藤子の様子を観察してみると、
彼女の小柳を見る目は、親鳥を見つめる雛(ひな)の瞳だったのだ・・・
{まっ…焦らなくてもいいか♪}
自分の想いが藤子に伝わらなくて残念な気持ちと、どこかホッとした気持ちが交錯して、
しばらくはこのままのイイ関係を続けてゆこうと気持ちを切り替えた小柳でした・・・
小柳の苦悩
それからイイ感じの雰囲気で過ごす小柳と藤子だったが、
藤子と折り合いの悪い弟・松太(しょうた)が登場することで厄介な展開に発展してゆきます。
以前から何通か藤子のもとに届いていた結婚式の案内状の一つは、この弟・松太のモノも入っていました。
そして・・・
その夜…松太が小柳が藤子の部屋で過ごしているタイミングで、偶然やってきたのです。
あからさまに姉・藤子に対してバカにした態度をとっている松太に怒りを覚えた小柳は、
持ち前の人を食った態度をフルパワーに使って松太を口で言い負かしてしまうんです。
その時は、負け犬のように退散していった松太だったが、
後日、小柳がオネエであることを理由に、仲がいいわけではない姉・藤子の事をだしに使って、
LGBTである小柳が藤子に好意を持っていることを責め立てたのです。
「生きずらいあんたの人生に姉を巻き込まないでほしい!」
「世の中のLGBTへの偏見をやめようという風潮はあくまでも建前だ!」
「実際は誰もが自分の身内とは関わって欲しくないと思ってる」
と・・・
矢継ぎ早に松太は小柳にたたみかけるように責め立てた。
すると・・・
いつもなら言われた事の倍返しで応戦する小柳でしたが、
この日は、仕事でのストレスと、今までうんざりするほど何度も言われてきた酷い偏見の言葉を聞いて、
めずらしく戦意喪失となった小柳がうつむいて固まってしまったのです。
小柳の苦悩するような態度を見た松太は、前回のリベンジが果たせたとほくそ笑んで、
満足そうに立ち尽くす小柳をその場に残してそのまま立ち去って行ったのです。
そして・・・
その夜、小柳は自分に「恋人ができた」とウソをついて藤子に別れを告げたのです・・・
藤子の告白
小柳から突然の絶縁宣言を受けて心身ともにボロボロとなってしまう藤子。
まさに雛鳥が親鳥を失ってしまった状態だった・・・
落ち込む藤子を励まそうと、親友の久美や喪女のオフ会で知り合った もじょ丸が温泉旅行に連れ出してくれるが、
藤子の小柳を失った悲しみは一向に募るばかりで・・・
だが・・・
3人が旅館でお酒を飲みながらガールズトークを続けていると、
藤子が小柳の事を異性としても大好きだったことに気づいてしまう!
悩んだ結果・・・
藤子はイチ女性として、イチ男性としての小柳に想いを伝える決意を固めるのです。
フラれる覚悟を形にするために藤子はずっと伸ばしてきた髪ををバッサリと切った。
そう・・・
藤子の告白は、あらかじめ自分が小柳にフラれる準備をしたうえで決行されたのだ。
しかし・・・
いざ、藤子が小柳に「好きだ」と告白してみると、
彼女が想像だにしていなかった意外な答えが返ってきたのです!
なんとそれは・・・?
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3巻の感想
なんか・・・
この3巻の藤子と小柳は二人ともかなり煮詰まっていましたね~
まぁ~お互いに複雑な事情を抱えた者同士ですから、考えることが多すぎて大変なんでしょうけど・・・
見てる方は、お互いに想い合ってることが分かり過ぎてるからじれったくてしょうがない。
ただ・・・
藤子の純粋で健気な人となりを知っている分、オネエでいてバイな小柳は心配なんだろうな~
本当に自分は藤子のことを女性として好きなのか?
今後の藤子の人生において自分という世間から見て異質な存在が彼女の人生に関わってよいものなのか・・・?
LGBTとしてさまざまな偏見に苦しみ、それと闘ってきた小柳だからこそ、
息苦しい自分の生き方に藤子を巻き込んでいいものだろうか?
と…自分とすごす藤子の将来を考えてしまうのだ。
そして・・・
それはまさに、藤子の弟・松太が小柳にぶつけた言葉だった・・・
松太はあの時、小柳をなんとかやり込めようとして力任せに言ったセリフだったんだろうけど、
小柳としては、あのタイミングで言われたから、そもそも弱っていた彼のメンタルにトドメをさされてしまった形になったんですよね~
あの時の小柳は今まで見たこともないくらいボロボロだったな~
そして・・・
姉である藤子にとても複雑な感情を抱いている弟の松太。
彼も見たところ心になにか複雑な問題を抱えていそうな青年だ。
恐らく今後も藤子と小柳の関係に深く関わってくる予感がします・・・
とにかく・・・
この3巻の後半では、藤子が小柳にダメもとの告白を決行して予想外の返答が返ってきました。
そして・・・
その結果を受けて、現在、恋愛経験ゼロでこじらせ喪女の藤子は頭が爆発中の状態だ!
しかも・・・
思ってもみなかった藤子からの奇襲を受けて小柳までも本来の彼自身を見失ってしまっている。
どうなる・・・?
小柳の苦悩と藤子の告白の行方は!
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