妖狐の旦那さま【ネタバレ2話】俺の花嫁になって欲しい!

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著者:もものもと

『妖狐の旦那さま~大正花嫁奇譚~

2話の解説と感想です♪

「俺の花嫁になって欲しい。」

いきなり九石実琴からプロポーズを受けた灯里は驚きを通り越して恐怖さえ覚えた。

えっ…!?

私はただハンカチのお礼を言いたかっただけなんですけど…。

それなのに実琴の花嫁に選ばれるはずの比呂を差し置いて自分が求婚されるだなんて(汗)

待って待って…まったく訳が分からない!

灯里は錯乱しっぱなしのフリーズ状態で、比呂はその屈辱的な光景に怒りで体を震わせている。

なんか…

非情にヤバいことなっているような気がする(汗)

「どうやら九石家の御曹司の目には灯里のことしか見えていないようです。

実琴の力をもってすれば能力者の比呂とてなにも口出しすることはできない。


1話の解説と感想はコチラです♪
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妖狐の旦那さま【ネタバレ2話】俺の花嫁になって欲しい!

俺の花嫁になって欲しい

国内で最も古く高貴な家柄で莫大な資産を持つ九石(さざらし)家の次期当主・実琴( みこと)。

そんな彼の結婚相手を探す豪華な宴に迷い込んでしまった灯里でしたが、

なんと…

同じくその宴に出席していた比呂と母親から見つかって虐待されていたところに、

颯爽とカッコよく現れた実琴は、

「俺の花嫁になって欲しい」

と…優しく灯里の手を取りながらいきなりプロポーズしました。

さらに回りでその光景を見ていた出席者たちが騒然とする中で、

実琴はさっさと灯里をお姫様抱っこして大豪邸に消えて行ったのです。

えっ…!?

「灯里が花嫁ってどういうことなの…!?」

比呂はまさか信じられないという表情を浮かべて声をあげました。

そう言ってしまう理由があるのです。

なぜなら絶対にはずれないとされる比呂のお告げでは、

実琴の花嫁は比呂だとする予知の結果が出ていたからだ。

比呂の表情がみるみると怒りの形相に変ってゆく・・・

現実を直視できない

一方…

訳も分からず実琴に抱きかかえられながら九石邸に入って来た灯里は、

今自分に起きている出来事にまったく頭と体がついていかない(汗)

さらに…

実琴の膝の上に座らされた状態で「ゆっくりくつろいでくれ」などと優しく声をかけられても、

今の現実を直視できないのです。

そのうちワイワイと実琴と親しい九石家の家臣や使用人たちがやってきて、

ついに実琴が念願の花嫁をゲットした騒いで歓迎ムードになっているではないか。

これはまずいぞ!

灯里は完全に自分が姉の比呂と間違われていると思い、

その場で自分なんか実琴の花嫁になるような人間ではないと言って早々に九石家を出て行ってしまったのです。

もちろん勘違いしているのは灯里の方なのですが、

そこは敢えて彼女を引き留めはしなかった実琴でしたが、

あとで灯里がいる方角に向かって何かの呪いをかけた。

やがて…

半ば朦朧とした状態で自宅に帰って来た灯里を待っていたのは怒りを露わにした両親と比呂だった。

さらにこのあと、灯里に彼らからの酷い仕打ちが待っていたのです。


 

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2話の感想

灯里の育ってきた環境が環境だけにあそこまで卑屈になるのはしょうがないのかもしれない。

でも…だからといってあの場面で彼女が華村家に帰るのは完全な自殺行為でしかない。

もし…自分が比呂と間違えられていると思っているなら、

なおさらそのことをちゃんと実琴本人に理解してもらうべきだし、

本当にその可能性もあったことでしょう。

確かに実琴は灯里と再会した時から一度も彼女の名前を呼んでいなかったですから、

灯里が自分を比呂と勘違いしていると思っても仕方がないんだけど、

それでもちょっとウザいレベルの卑屈っぷりだ。

よくある男女間における気持ちのすれ違いなパターンなんだろうけど、

今の華村家と灯里の関係性を考えると彼女に身の危険が生じることは火を見るよりも明らかなのです。

しかも…

案の定自宅に戻った灯里は家族と比呂から酷い叱責と罵倒がありました。

「比呂なんか問答無用で灯里にビンタです!」

それを当然かのように見守っている血も涙もないバカな両親。

「もう最悪だ!」

これまでの灯里と華村家の事情を知っているであろう実琴ならそんなことくらい予想はついたはずでしょう。

「なぜ大切な人をちゃんと守ってやらないのか?」

なにやら実琴は肉体的に問題を抱えているみたいだけど、

仮にそうだとしても灯里を自宅に引き留めるくらいの事はできたでしょうに。

まわりに家臣や使用人もたくさんいましたし・・・

やっぱり次の日に比呂がさっそく動き出しましたよ。

比呂の指定した縁談を受け入れるか自分で命を絶つか?

灯里にそんなひどい二択を選択させる状況に追い込んだ実琴の罪は重い。

きっちり責任取ってくださいよ…天下に聞こえた九石の御曹司さま。

いや…狐子(ようこ)さまよ。

とか言いつつも…

どこか灯里の奴隷気質が染みついたあの卑屈な態度と言動にはちょっとイライラしてしまうまるしーなのです(汗)

 

>>>『妖狐の旦那さま』3話の解説と感想はコチラ♪

 

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