著者:もものもと
『妖狐の旦那さま~大正花嫁奇譚~ 』
10話の解説と感想です♪
大きな爆発が起きたあとに眩しい光とともに現れた手負いの狐。
それは実琴の変化した姿だった。
ほぼ完全体な狐の姿となった実琴は、灯里を背中に乗せて空を舞う。
今回の騒動で実琴の全形態を見ることになった灯里は、
比呂が”バケモノ”と叫んで腰をぬかすほど恐怖した真実の姿にどんな反応見せたのか?
一方で…
本来の妖狐の姿を一番見られたくなかった灯里に晒すことになった実琴はとても不安に怯えていた。
もし…比呂と同じようなリアクションを灯里にとられてしまったら…?
「灯里の事を抱きしめて離さない実琴の溺愛モードにちょっと笑ってしまう♪」
9話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
妖狐の旦那さま【ネタバレ10話】灯里の実琴に対する愛の告白!
狐になった実琴の背中に乗って
額初の衝撃で意識を失った比呂を救出する灯里だったが、
焼けた天井から崩れ落ちてくる瓦礫が二人を襲います(汗)
そこへ救出に現れたのが完全体な”妖狐”の姿に変化した実琴でした。
その姿はまさに狐の王様にと呼ぶに相応しい純白の毛並みをした狐のフォルムで、
複数の尾っぽを持ち、額と腰の辺りには同じ紋様が刻まれていて、
明らかに普段に山で見かける狐の姿ではなく神々しい程に威厳がありました。
ただ…
妖狐の姿をした実琴は灯里と比呂を瓦礫から助けたことで足に傷を負っていたのです。
するとこの期に及んでも自分のことよりも妖狐の足のケガを心配する灯里。
このあと…灯里は妖狐になった実琴の背中に乗って安全な場所まで空を飛んで非難します。
このシーンは凄く幻想的かつロマンチックなシーンでした♪
やがて安全な場所まで避難して地上に降り立った妖狐と灯里。
そこで実琴は完全な人間の姿になり切れていないバケモノのような姿に変化します。
それは恐らく実琴が灯里に一番見られたくない自分の姿だったはずだ。
「九石さま…?」
ここで初めて真っ白な狐が実琴だったと気づく灯里。
そして不安そうな表情の実琴。
灯里の実琴に対する愛の告白
灯里が実琴だと分かって彼に触れようとしたその手を避けるように背中を向けた実琴。
比呂が”バケモノ”と叫んで腰を抜かすほど怯えていた姿を灯里の前に晒すことをためらった結果の行動でした。
「俺が…怖くないのか?」
実琴は灯里に背中を向けながら不安げにそう尋ねました。
それもそうだ。
正直言って怖くないと言えばウソになるほど、実琴の姿は妖怪そのものの恐ろしいフォルムなのです(汗)
しかし…
当の灯里は先ほどの比呂とはまったく逆の反応を見せて大いに実琴を驚かせました。
灯里は背中を向けて立っている実琴の前に回り込み、
正面から彼の身体をギュッと強く抱きしめながらこう言ったのです。
「出会った頃から今まであなたを怖いと思ったことなど一度もありません。」
これはもう紛れもなく灯里の実琴に対する愛の告白だ。
灯里はたとえ実琴がどんな姿であろうとも恐怖を感じることなど一切ないと力強く断言したのです。
そんな灯里の言葉を聞いて呆然とする実琴。
すると…灯里は実琴の傷ついた心を癒すかのように、その美しく癒される声で歌い出しました。
やがて不思議なことに実琴の姿が見る見るうちにいつものイケメンな人間の姿に戻っていくではないか!
やはり…久々宇家の本当の巫女は灯里だったのだ。
この瞬間、実琴は自分の全てを投げうつことになったとしても灯里を守り抜くこうと心に強く誓ったのです。
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10話の感想
頭から狐の耳が生え、左の目元にはタダれたような黒いアザが頬の下あたりまで刻まれ、
左腕全体が獣のような腕でその指先には長い爪が光っている。
まさにバケモノそのものな容姿をした実琴の姿を目の前にして、
それでもまったく気にすることなく慈しむような愛情で彼を強く抱きしめる灯里。
彼女はこの時に初めて自分から実琴の体に触れたことになります。
そこからの灯里の憎いセリフがまだ感動的なのです。
初めて会った時から1度も怖いと思ったことなどない。
それが実琴に対する灯里の答えだ。
そこから灯里による心のこもった癒しの歌声のパワーをもらって美しい人間の姿に戻る実琴。
なんだか”美女と野獣”のワンシーンを見ているような気持になりました♪
そりゃ~実琴も嬉しすぎてハグしたまま灯里をなかなか開放しなかったも無理はない(笑)
結果…確実に灯里には能力があったわけだ。
あと…
実琴が比呂や紫月に気づかれないように洗脳されている演技をしていたのは、
灯里と共に生きてゆくための方法を見つけ出すためであり、
どうやらその方法にもある程度は近づけたと言いってました。
その実琴の言葉で一気に灯里の中にずっとあった不安が解消されたみたいです♪
「初めて彼女が溢れるような笑顔をみせてくれました♪」
そりゃ~実琴と自分が一緒にいたら死んでしまうとか聞かされたら、
灯里の性格であればどうしても自分が身を引くことを考えてしまうだろう。
しかし今回でその不安は解消されたわけだから、やっと本域で実琴のことを愛することができるのです。
10話の後半部分で珍しく灯里は自分の実琴に対する偽らざる想いをすべて語りました。
それは実琴が思わず感動する溢れんばかりな想いと自身の決意だったのです。
灯里の実琴に対する愛情は空よりも広く海よりも深い。
そんな想いを聞いてしまったら実琴でなくとも一生涯に渡って灯里を幸せにしたいと思うでしょう。
今回の一件でもう灯里が実琴への愛に迷うことは無くなったわけですが、
あとは…実琴の側近中の側近だった紫月の処遇問題ですね。
愚かな判断で久々宇家に滅亡の危機を呼び込んでしまった彼ですが、
今回の犯した過ちの罪はかなり大きい。
さて…実琴は紫月にどのような裁きを下すのか…?
とりあえず実琴と灯里がラブラブな関係に戻って良かった~♪
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