著者：村上私/万衣花
『宝石の娘と異能の王子』
8話の解説と感想です♪
国王が苦悩した末に下したアンナへの重い処罰が、
今まで理不尽な扱いにも耐え忍んできたエヴァンの不満を爆発させてしまいました（汗）
これまでずっと父に自分の存在を認めてもらいたくて大人しくしていたエヴァンだったのですが、
この期に及んでもまだ自分を遠ざけようとする父の態度に、
さすがのこじらせ異能王子もブチ切れてしまったのです。
国王陛下の｛いま国を分断するわけにはいかぬ！｝という思いに反して、
エヴァンはアンナ救出のために暴走を始めたのです。
この結果はこれまで父である国王陛下が、特殊能力を持った息子とうまく付き合えなかった悲劇である。
「なぜ父は息子に自分の考えている思いを伝えてやれなかったのか？そこがずいぶんと悔やまれる。」
7話の解説と感想はコチラです♪
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宝石の娘と異能の王子【ネタバレ8話】グズグズと悩んでいる時間はない！
グズグズと悩んでいる時間はない！
国王陛下がアンナへ下した裁きはあまりにも非情なものでした。
例えいま国内を分断しないためとはいえ、”島流し”の刑というアンナへの処罰は理不尽すぎる。
エヴァンはなんとかその重すぎるアンナへの処分を撤回してもらうために、
父である国王陛下へ直談判に向かったのですが、もはや面会さえも応じてもらえなかったことで、
ついに力づくでのアンナ救出を決断するのです。
｛グズグズと悩んでいる時間はない！｝
明日にでもアンナの移送は決行されてしまうのです。
エヴァンは信頼する執事に自分の決意を伝え協力を仰ぎました。
もちろんアンナの事が大好きなジイも主人に従います。
二人は厳重な警備を打ち破ってアンナが留置されている牢獄へと向かっています。
すると…
その途中でエヴァンの前に姿を現したのは、三男のレオンでした。
彼はエヴァンと目が合うと真っすぐに視線を合わせ、「コクン」とひとつ頷いた。
それは｛僕も協力するよ｝という意味である。
救出
レオンというなんとも頼もしい味方を得たエヴァンは、
その弟に協力してもらって一芝居に打って出たのです。
アンナが留置されている牢獄を監守している二人にレオンが声をかけ、
その後ろで看守姿に変装したエヴァンが静かに控えていました。
レオンの存在が看守の警戒心を緩くさせ、牢獄ゾーンへの入室は難なく成功しました。
その後…看守に変装したエヴァンの正体がバレてしまう手違いは起こりますが、
実はメチャクチャ腕っぷしが強いエヴァンはあっさりと看守を叩きのめしてしまいます。
エヴァンは素早くアンナが監禁されている牢獄へと向かい彼女の救出に成功するのです。
この際、アンナはビックリし過ぎていま何が起きているのか頭がついてゆきません（汗）
しかし…
エヴァンとしてはゆっくり状況など説明している暇はなく、本当に大変なのはこれからなのです！
ここから二人は無傷で城から脱出してたくさんの追手から逃れなければいけないのです。
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8話の感想
とにかく今回のエピソードで驚かされたのは、エヴァンの戦闘能力です。
「彼はメチャクチャ強いじゃないですか！」
執事のジイがエヴァンの鮮やかなお手並みを前に「流石です♪」と声を上げていたから、
もともと彼の腕っぷしには定評があったということですね。
これはかなり意外なきゅんポイントですよ。
サイト主のまるしーはてっきりエヴァンなんて異能だけが頼りの”もやしっ子王子”だと思ってました（笑）
こうなるとエヴァンは異能もあって腕っぷしも強い無敵の王子様じゃないですか！
これほどハイスペックの持ち主なのにどうして今まで悲惨なくらい惨めで日の当たらない生活を送っていたのか？
推測するに汚い人の心の内をずっと聞いてるうちに精神を病んでしまったのかもしれないな。
きっと人の心の中を読めるという特殊な能力を有利に使うことができずにメンタルをやられてしまったわけだ。
肉体的には強靭であっても、メンタルの方は強くなかったということですね（汗）
それだったら今の体たらくぶりに納得できます。
そんな状況の中で現れたのがアンナです♪
メンタル激弱なエヴァンの弱点を彼女に補ってもらうことで、彼は晴れて無敵の王子になれるということです。
そりゃ～国王陛下の意向に背いてでもアンナを奪還しないといけないわけだ。
あとは想像すらしていなかったエヴァンの反逆行動を受けて、
統率力と決断力に欠ける父親がどんな反応を見せるかです。
次男のジルに詰め寄られた挙句にエヴァンを謀反人として討ち果たしてしまうのか？
それともエヴァン行動を許してもう一度アンナに下した裁きを吟味しなおすのか？
国王としての手腕が問われる場面です。
そもそもが自分の跡継ぎはエヴァンだとする考えを持っている国王なのです。
それなのに、その意思を明確にせず、波風を立てない消極的な国家運営を続けてきたことで、
もはや自分の力ではどうすることもできないくらい国家は弱体化してしまい、
気づけば一国を背負う能力のない次男のジルに人望が集まってしまった。
完全なる国王の不始末だ！
恐らくこのままの流れで次男のジルが王位を継承したら、レミリア国はあっという間に滅んでしまうだろう。
「だからここは正念場だ。」
国王はこの重大な難局を乗り越えてエヴァンに王位を継承させることができるのか？
さらに…その上でジルが連れて来たフィオナ親子のウソを暴くことができるのか？
物語はかなり重要な局面に突入してきました。
ここから先は1話たりとも見逃すわけにはいきません。
ああ～とにかく今は早く続きが読みたい。
アンナが宝石の力を使って大活躍してる姿が見たい！
「ムズムズが収まりません。」
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