著者：北見明子
『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』
4話の解説と感想です♪
小夜がまだ生きていることを知った七星は憤慨します！
小夜は死んでこそ意味があって生きていてはいけない存在だ。
「鬼神は人間たちとの約束を破った！」
七星は父親に霊山へ攻め入ることを父親に提言します。
一方…
すっかり鬼神に恋をしてしまった小夜は、
鬼神の姿を前にするだけで顔が真っ赤に高揚し、まともに会話すらできなくなってしまっていました。
それはすごく微笑ましい状況なのですが、
小夜に起きた恋心の変化などもちろ読み取れない菖蒲は、
小夜があからさまに鬼神のことを避けていることを心配して、
彼女をある場所へと案内するのですが・・・
「小夜が生きているから霊山へ攻め込もうとする七星の考え方がすでに巫女ではなくモンスターだ…（汗）」
3話の解説と感想はコチラです♪
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能なし巫女は、鬼神さまに愛される【ネタバレ4話】人間は移ろいやすいな！
反妖派
鬼神の生贄となって死んだはずの小夜がまだ生きていることを知った七星は怒りを露わにする。
さらに…七星は生贄に捧げた小夜を殺さなかった鬼神の行為を人間界への裏切りと捉えて、
すぐに霊山へ攻め込むべきだと父親に訴えたのですが、
父親はあくまでもこれまでの伝統を重んじるべきだとして七星の意見に取り合わなかった。
しかし…そんな七星に”反妖派”の人物らがすり寄ってきてあるモノを彼女の手渡すのです。
一方…
森でまたもや鬼神にピンチを救われて優しい言葉をかけられた小夜は、
すっかり鬼神のことが異性として好きになり、
なんと…どっぷりと恋に落ちた状態になってしまったのです。
人間は移ろいやすいな！
あの日の夜以来、鬼神の姿を見るだけで胸がドキドキして顔が真っ赤になってしまう小夜は、
今やまともに鬼神と会話すらできない状態になっていました（汗）
しかし…
そんな小夜の乙女な”恋心”など知る由もない菖蒲は、小夜と鬼神の仲を心配して、
小夜のことをかつて鬼神が愛したミヲと一緒に暮らしていた離れ屋敷に連れて行きます。
そこで小夜が少しでも鬼神に対する親しみみたいなものを感じ取ってくれればという思いだったのでしょう。
すると…
偶然そこには鬼神もいたようで、思いがけず二人はまったりと会話する流れになった。
鬼神から過去のミヲとの暮らしぶりや他の生贄女性らの話を聞き、
鬼神の過去の生活やこれまでずっと人間との約束を守ってくれていた経緯を初めて知ることとなった小夜は、
鬼神の人間に対する誠実な態度を感謝するのですが、
それに比べて人間の鬼神や霊山への態度に誠実さのかけらもありませんでした。
「人間は移ろいやすいな…」
ポツリと寂しそうにつぶやく鬼神の横顔に胸を痛める小夜がいた。
彼女は鬼神にこれまで人間たちの暮らしを守ってくれていた感謝の気持ちを伝えるのですが・・・
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4話の感想
親が子供に対して幼い頃の躾や教育を間違うと七星みたいな傍若無人な人間が出来上がってしまう（汗）
そんな代表的な例が七星だな！
もはや七星は神に仕える神聖な”巫女”ではなく、心根の腐りきった占い師に過ぎない。
そしてそんな強欲占い師にしてしまったのは欲と金に執着した両親であることは間違いない。
特に実の娘である小夜を霊力がないからという理由だけで女中にするなど、
人の親である前に人間としてあり得ない所業です。
「この両親はともに仲良く地獄へ堕ちればいい！」
本作に登場する蘇芳家はもちろんのことですが、サイト主のまるしーは、
意味のない伝統やしきたりを後生大事にしている者たちが大嫌いだ。
”意味のない”という点が非常に重要です。
だってそこには自分たちの邪な欲望しか存在しない思っているから。
今の時代に意味のない伝統ならばこれから未来を生きる若者たちのために無くせばいい。
ただそれだけの事。
未来ある若者たちや今が大変な現役世代に無駄な負担を強いてまで、
くだらないしきたりや慣習に縛られることなどひとつもない。
そんなものは全部無くしてしまえばいい。
まるしーがそんな考えの持ち主であり、さらに夫のけいぞーさんは、
もっと輪をかけた無駄な伝統嫌いな人なので、よく伝統大好き人間たちと激しくぶつかる機会があります（汗）
ちょうど半年前くらいにも町内会から回ってくる回覧板のことで、
けいぞーさんは町内会長さんのお宅に怒鳴り込んでいきました！
「今どき町内のくだらない情報くらいSNSで知らせろ老害どもがっ！」
などと…鬼のような形相で怒り狂うけいぞーさんに対して、
御年78歳の町内会長さんは怯えすぎてその3日後に会長を辞めてしまい、
なんと…
けいぞーさんが町内会長をすることになってしまったのです（汗）
「えっ!?」
なるべくご近所とのいざこざを避けて平和に暮らしたかったまるしーとしては、
これはまた大変なことになってしまったと大きな不安を感じて震えまくっていたのですが、
そこからけいぞーさんは凄かった。
過去に法律事務所に勤めていた経験があるわが夫は、あっという間に町内会規約というものを作り変えて、
まったく活動しない町内会を一瞬で作り上げてしまったのです。
その何もしない町内会のルールに若者世代や子育て世代から大いに指示を受けて、
全ての役員さんが現役世代に交代となりました。
その結果…
今までまったくSNSをつかったことがない老人たちが使わされることになったのです。
「見事に無駄な伝統や慣習が消滅した瞬間です。」
すごい！
本当に無駄な集まりも意味のない回覧板も共益費の回収作業も、立ち話してるだけの町内掃除もなくなった。
連絡は全てラインで行い、必要があればリモート通話で話し合う。
やっと町内会が令和になったよ。
けいぞーさんありがとう♪
ただ…
町内活動という楽しい時間つぶしが奪われた老人たちからの逆襲はないだろうか…？
ちょっと心配なまるしーだ。
本作とはまったく関係ない話題をつらつらと書いてしまいましたが、
何かまたまるしー家で事件が起きた際は皆さまにご報告させていただきます♪
＞＞＞『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』5話の解説と感想はコチラ♪
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