著者：清水奏良
『東郷家へ嫁いだ話』
6話の解説と感想です♪
明るくて天真爛漫な正治の妹・琴音とすっかり意気投合した文。
お互い他人には言えない傷を抱えている者同士ということもあり、
早くも心を通じ合わせた二人はまるで親友のような関係になっています。
そんなある日のこと…
文が文字書きの勉強をするために琴音から本を借りて読んでいると、
その様子を見た正治が自分の通っている大学の図書館へ文を案内するのです。
どうせ本を読むことで文字の勉強をするならば、
読んでいて面白い本の方がいいだろうという彼の優しさから出た気遣いでしたが、
今回もまた、正治は純粋で可愛らしい文の魅力に”キュンキュン”させられちゃうのです♪
「東郷家の立派な当主とは言え、正治って実はまだ学生なんですよね～♪」
5話の解説と感想はコチラ♪
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東郷家へ嫁いだ話【ネタバレ6話】正治の文に対する罪悪感！
文字書きの勉強
自分の生まれたルーツである現影家のことを知りたい思っている文は、
琴音に本を貸してもらって文字書きの勉強を始めました。
松方家では10歳頃からまともに勉強なんてさせてもらえなかった文は、
現状の学力では現影家に関する資料があったとしても、その内容を読み解くことができないわけです。
そんな中、琴音と仲良く文字書きの勉強をしている文の姿をみた正治は、
どうせ本を読んで勉強するなら自分の好みの本で勉強するほうがいいだろうと、
彼が通っている大学の図書館にある本で勉強することを勧めるのです。
｛えっ…!?｝
思ってもいなかった正治の優しい心遣いに驚く文。
となりでは早くも琴音が一緒に行きたいと大はしゃぎだが、
そろそろ病院へ戻らなければいけない彼女は、泣く泣く文と別れてもとの入院生活に戻って行きました…（汗）
その後…文は正治に連れられて彼の大学にある図書館へ案内してもらいます。
その道すがら二人はまるで初々しい”学生カップル”のような雰囲気を漂わせていました♪
正治の文に対する罪悪感
｛すごい…！たくさん本がある。｝
強大な図書館にある無数の本を目の当たりにした文はすでに圧倒されています。
たくさんある本の中から正治は文が読んで楽しそうなモノをあれこれと物色していきます。
そんな中でやり取りする二人のちょっとした会話が、
もはやカップルの”イチャイチャ”そのものであり、
しかも…
正治は文の心の声が聞こえるもんだから余計に照れて顔が真っ赤になります…（汗）
それは…文が心の中であまりにも正治のことを絶賛しているからだ。
自身の目的のために文を強引な形で妻に娶って利用している自分のことを、
文は真っすぐな気持ちで慕ってくれている。
正治の文に対する罪悪感が体の内に沸々と湧き上がってきます。
俺はなんて罪な男なんだ。
今や彼にとって文の存在は、目的のために必要な女性ではなく、
この先の人生をかけて大切にしたい愛する伴侶となっていたのです。
一方その頃、
文と正治に対して並々ならぬ”復讐心”を抱いていた文の弟・樹は、
決して近づいてはいけない危険な人物である百目鬼のもとを再び訪れていて・・・
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6話の感想まとめ
まさか…琴美が侵されている”腐体病”が懐紙の使用による副反応だったなんて…（汗）
予想外のところで話が繋がってしまいました。
ということは…過去に琴美は何らかの願いを叶えるために”懐紙”を使ったという事になります。
彼女はその時に一体どんな願い事をしたのでしょう…？
さらに…
文と正治のキュンキュンする恋模様が描かれてる中でのキナ臭い樹の動き、
どうやら二人が穏やかに愛を育んでいる時間的な余裕はなさそうですね…（汗）
樹は百目鬼から今度は一体どんな懐紙を手に入れたのだろうか…？
加えて…樹に琴美のような副反応が出たのは、前回使った懐紙の影響からなのか…？
それとも今回2回目に使用して出た反応だったのか？
今回の6話を読んだ限りではその真相はまだ分かりません。
ただ…確実なのは、近いうちに再び文に樹からの”危険”が迫ってくるという事実です。
生まれて初めてその揺るぎないプライドをズタズタにされた樹の東郷家に対する恨みはかなりのもので、
彼は文を不幸のどん底へ突き落すまで姉への執着が収まることはないでしょう。
前回の東郷家で味わった惨めな屈辱が樹のメンタルを粉々に破壊してしまったのです（汗）
恐らく正治もこれほどまで樹が姉の幸せに激しい憎しみを抱いているとは思っていないことでしょう。
だからこそ東郷家に襲撃をかけるような行動に出てきた松方家に対して、
謝罪ひとつさせることなく無傷でそのまま帰してしまったのです。
物理的な敵からの攻撃に対処することにはめっぽう有能な正治ですが、
家族間の複雑な心情を読み取って的確に対処する能力に関してはまだ未熟なのかもしれません…（汗）
なんたって東郷家の当主と言えど、彼はまだ学生の身分なのです。
一人の大人としてあまりにも人生経験が足りないはずだ。
やっと今一人の女性との初恋に胸をときめかせているような純情青年でもあるのです。
この先の展開で樹から反撃を食らうことになってもそれは致し方のないところです。
ただサイト主のまるしーが個人的に思うのは、
もう少し文と正治に恋の楽しさとウキウキ感を味合わせてあげたいな～という切なる思いだ。
やっと二人の心がハートマークに色づいてきたところなのに…（汗）
ほんと…無粋な奴ですよ樹というボンクラ息子は！
あと…
やっぱり気になるのは琴美のことですね。
「彼女は一体どんなことに禁断の懐紙を使ったの…？」
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