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東郷家へ嫁いだ話【ネタバレ7話】誠実な人の皮を被った悪魔!

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著者:清水奏良

『東郷家へ嫁いだ話

7話の解説と感想です♪

前回のラストでは、懐紙を樹に渡した百目鬼どうめきの口から驚愕の事実が語られました。

百目鬼の懐紙を使用すると、その副反応として肉体に激しい痛みと黒い痣が発症する場合がある。

まさにその症状はいま正治の妹・琴音が患っている腐体病”ふたいびょうの症状そのものなのです…(汗)

今回のお話は、文が琴音の入院する病院へ見舞いに行ったことで、

とんでもなく恐ろしい危険な状況が琴音と文の身に迫っていることが分かった内容です。

正治さえも欺いたそのサイコパスな人物によって、琴音と文の運命に危険信号が点滅します。

「後半部分までの和やかなムードから一気にサスペンサスな空気に変わる展開に驚愕です!」


6話の解説と感想はコチラ♪
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東郷家へ嫁いだ話【ネタバレ7話】誠実な人の皮を被った悪魔!

お見舞い

再び懐紙を求めてきた樹に対して百目鬼どうめきが言い放ったセリフで、

懐紙を使用した者が、その副反応によって腐体病ふたいびょうが発症する事実が明らかになりました…(汗)

そうすると琴音が腐体病を患った原因が懐紙を使用したことになるのですが、

今のところ懐紙について熱心な調査を進めている正治は、その事実にまだたどり着いていないことが不安を掻き立てます。

そんなある日のこと、文が入院している琴音の”お見舞い”に行きたいと言い出し、

それに応じた正治は側近の榛名に文の送り迎えをさせて琴音が入院している病院へお見舞いに行かせました。

当日は琴音の好きなビスケットを持参して病室に訪れた文に大喜びする琴音でした。

そこへ正治が以前より「腕の立つ医者だ」と文に話していた担当医の宇津木うつぎが、

助手の伊泉いずみという目の下にくっきりとクマがある若い青年のインターンを連れて病室に入ってきました。

伊泉は無口で不愛想な青年ですが、担当医の宇津木医師はいかにも誠実そうで物腰の柔らかい男性医師で、

琴音と宇津木の会話を聞いていれば、彼女が宇津木に全幅の信頼を寄せていることがよく分かります。

恐らく琴音から話を聞いていたのか、宇津木は文と初対面の挨拶を交わした際には、文の名前をすでに知っていました。

文も宇津木医師には好印象だった。

その後…宇津木と伊泉から病室から退出すると、待ちかねたようにさっそく女子トークを始める琴音がいた。

「兄上との逢瀬はどうだった?」

初対面の日にすっかり意気投合して仲良くなった二人は、

お年頃の娘らしく、恋愛トークに花を咲かせて楽しい時間を過ごしました♪

誠実な人の皮を被った悪魔

琴音のお見舞いを終えて病院の前で榛名の迎えを待っていた文は、

父親が病院へ行ったまま帰ってこないと困っている姉弟から声を掛けられます。

なんと…その姉弟は目の下が黒い男の人にいつも追い返されると言っていたのです。

恐らくその人物とは先ほど文が琴音の病室で会ったインターンの伊泉に違いない。

琴音のお見舞いはすごく楽しかった半面で、帰りに声を掛けてきた姉弟の話が少し心に引っかかっていた文は、

自宅に帰ってからその件を正治にそれとなく伝えはしましたが、

あとはもっぱら琴音との女子トークで盛り上がった正治との”手つなぎデート”の話題で頭がいっぱいだった。

東郷夫妻はいま付き合いたてのカップルが如くお互いの距離を縮めている最中であり、

お互いの初恋の体験中と言ってもおかしくない状態で、

夫と手を繋ぐと言う文にとってはかなり刺激的が強い妄想を浮かべていることで、

それを正治に悟られるのが恥ずかしくてモジモジする文が実にカワイイ♪

そんな文の気持ちも知らずグイグイと文に詰め寄る恋愛初心者の正治は、

ますます興味を抱いて文の気持ちを聞こうと迫ります。

顔を真っ赤にして照れまくる文。

だが…そこで夫婦の微笑ましいイチャイチャタイムを打ち破るように榛名が慌てた様子で駆け込んできました…(汗)

あえなく夫婦の甘い時間は終了だ。

ここからハートウォーミングな空気が一気にシリアスなモードへと変化していきます。

榛名が正治に報告したのは、いま調査中だった懐紙に関する重要な情報でした。

そこからまた場面が切り変わってショッキングなシーンが描かれます。

なんと…

そこには想像もできないミスマッチな二人の男性が薄気味悪い場所で会話している光景が描かれていた。

その一人は百目鬼であり、あとの一人は”誠実な人の皮を被った悪魔”でした。

さて…その人物の正体は…?


 

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7話の感想まとめ

最後の5ページまではなんてことのない東郷夫妻の微笑ましいプラトニック・ラブな微笑ましい光景と、

夫の妹とさらに絆を深めてルンルン気分な文の充実した一日を描いた内容だったのですが、

ラストの5ページでそんなハートウォーミングな空気が一気にサイコサスペンスなモードに突き落とされました…(汗)

「あれはかなりショッキングな光景だった!」

なにがまずいかって、医者がサイコキラーな犯罪のケースほど絶望的なことはないからです。

普通の人はお医者さんに病気の治療をしてもらうために病院へ受診しに行くわけで、

そもそもが自分に危害を加えてくる相手として医師という存在を認識しておりません。

だからこそ患者は医師という肩書だけでその人物のことを人としても信頼し、無防備になるのです。

「あっ…!? ついもう一人の人物の答えを言ってしまった…(汗)」

これはもうしょうがない。

続けましょう。

応えの人物でさらに厄介なことは、肝心かなめの”千里眼”を持つ正治が、完全に宇津木医師を信頼しちゃってることです。

そうなると宇津木に担当医をしてもらっている琴美は、なすすべもなく色んなことをやられ放題です…(汗)

「とうとう名前まで言っちゃった…(汗)」

それでも続けちゃう!

まだ百目鬼と宇津木医師がどんな関係性でどういった犯罪行為に手を染めているのかはハッキリと分かりませんが、

宇津木医師が人の血液の成分を使って例の”懐紙”を製造しているらしいことはなんとなく分かりました。

残念なことにその生贄になる人物の一人に文が選ばれていることもです…(汗)

もはや樹がウザ絡みしてくるレベルではない大きな危険が文に迫っているわけで、これはもう一刻の猶予も許されません。

正治側もいま懐紙を使った事件を熱心に調査しているみたいですが、

宇津木医師のことを信頼できる医者だと言っているようでは、まだ彼がサイコパスドクターだと気づくまで時間がかかりそうです…(汗)

その間にもし文が宇津木の毒牙にかかってしまったら…?

いや…それよりも直近で危険が迫っているのは、そのサイコパスドクターの病院で入院中の琴美ちゃんですよ!

最悪なことに琴美の担当医師は宇津木医師なのです。

「まな板の鯉」とはまさにこの事で、普通に考えたら琴美の運命はすでに詰んでる状態です。

これからどうなってしまうんだろう…?

前半から中盤まではすごくほのぼのした空気だっただけに、ラスト付近の刺激が強すぎました!

個人的にはもう少し文と正治が心を通わすキュンキュンする日々を見ていたかった…(汗)

一日もそんな平穏で幸せな日常を過ごせるように、正治さん…どうか琴美ちゃんと文さんをよろしくお願いいたします。

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