著者:島くらげ
『つがいの嫁入り ~異形の巫女は朱雀の当主に愛される~』
5話の解説と感想です♪
雪山に捨てられて生き埋めになる寸前だった銀花をい出した万羽。
まさかこれほどまで実の家族から残忍な扱いを受けていたとは夢にも思っていなかった万羽は、
もう二度と銀花に辛い思いをさせやしないと固く自分に誓ったのです。
一方…
死に境を彷徨った銀花は、すんでのところで万羽に救出されたことで、
本当の意味で自分と万羽が”番い”なのだと確信するに至り、
万羽に対して抱いていた気持ちが、感謝や恩義から次第に愛する気持ちへと変わっていって・・・
「妻にないたいと願う相手から犯罪者扱いされてもなお万羽に執着する朱音の恐ろしいメンタルよ…!」
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もくじ
つがいの嫁入り【ネタバレ5話】使命があるならば果たしたい!
歓迎ムード
雪山で凍え死にそうになっていた絶対絶命のピンチを万羽によって救われた銀花は、
このあと朱雀宮家から歓迎ムードで迎えられ、特に万羽の母・美空(みそら)には、
始めから溺愛モードの熱烈歓迎を受けて驚くやら怖いやらの不思議な感覚でした…(汗)
なんたってこれまでの人生ではずっと”異形の白巫女”として家族からも虐げられ続けてきた銀花です。
まさか自分のような欠陥品の人間がこれほどまで歓迎されるとは想像すらしていなかったのです。
しかし…
実際に朱雀宮家の人々のほとんどは銀花に好意的な様子であるし、
将来は義母となるであろう美空は、はなっから銀花のことを猫っ可愛がりしている状態です。
そんな朱雀宮家の温かい空気に触れた銀花の心はドンドンと癒されていきました。
もちろん雪山での一件から、万羽の銀花に対する接し方も大きく変化して、
今や異常なほどの”溺愛モード”が爆発して、
銀花に降りかかる火の粉は1ミクロンすら逃さないという意気込みでした。
こうしてまさにシンデレラストーリーの階段を少しずつ登り始めた銀花でしたが、
今のところ朱雀宮家でただ一人…銀花のことを穿った見方で一定の距離を置いている人物がいたのです。
それは…万羽の妹・翼(つばさ)15歳だった…。
使命があるならば果たしたい
昔から兄の事を慕っていた妹の翼は、まだ降って湧いた万羽の”番い”である銀花の存在に懐疑的でした。
15歳という年齢のわりにかなり落ち着いた雰囲気の翼は、
母親づてに銀花を二人きりでのお茶会に誘い、
真正面から単刀直入に万羽の”番い”として夫婦になる覚悟を問うてきたのです。
それは決して大好きな兄の嫁になる女が気に食わないといった理由からではなく、
純粋に六華の里の行く末を心配しての事でした。
今年は例年になく六花の里に雪が多く降り、何か異変が起きる前触れだと考えていた翼は、
万羽に守られているばかりの銀花が、果たして村に災害が起こった際に、
万羽の番いとして兄と共に村の平和を守って行けるのかという正直な思いをぶつけたのです。
そこで翼が今まで自分に向けていた厳しい視線の真意を知った銀花は、
まっすぐに翼と視線を合わせて、
もし…
自分にその使命があるならば果たしたいとハッキリ口にしたのです。
銀花の返答を聞いた翼の反応としては、今のところは銀花の言葉を信じるというものでした。
これでなんとか朱雀宮家で銀花を手放しで歓迎していなかった翼との意思の疎通もできて、
あとは万羽にまだ伝えていない自分の”正体”を晒すだけとなりました。
そうです!
まだ銀花には万羽にカミングアウトしなければならない重大な秘密があったのです。
それをクリアすれば銀花は本当の意味で万羽の”番い”として運命を共にしようと決意していたのです。
果たして…
銀花が”異形の白巫女”と呼ばれる所以となった正体を知った万羽の反応は如何に…!
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5話の感想まとめ
この記事の冒頭でも少し触れましたが、
万羽から怒りモードで罪人扱いされて少しは懲りたかと思った朱音の狂人過ぎるメンタルがスゴいです(汗)
普通ならあそこまで醜態を晒すとさすがに意気消沈してしばらくは立ち直れないはずですが、
あくまでも朱雀宮家への嫁入りを諦めない朱音の執念と図太さに恐れ入りましたですはい…(汗)
朱音いわく…万羽と銀花は間違っている”組み合わせ”であり、
その間違いは自分が正しますわ~とばかりに村の人間を先導して朱雀宮家を追い詰めようとしています。
確かに村人たちに嫁とりのルール違反を叫んで、不満の声を大きくすることで、
少しは朱雀宮家としてもそれなりの対応に迫られるのかもしれません。
しかし…それによって朱音が万羽の妻になれるとは万が一にも思えないわけで、
実の姉であり万羽の”番い”である銀花を殺そうとした朱音を万羽が受け入れるわけがない!
いま朱音のうのうと生きていられるのも銀花が生きていたからこどであって、
もし…銀花があの雪山で死んでいたら、朱音を始め榮枝家の人間はことごとく皆殺しにされていたのではないでしょうか。
そこまで万羽から不興を買っていることをまったく認識していないように見える朱音の暴挙です。
ただ…
この朱音の狂った動きでストーリー事態はすごく面白くなってきました♪
銀花を雪山に捨てたと聞いた際の万羽の怒りは相当なものでしたから、
これからまた朱音が銀花に危害を与えるような動きを察知したら、
なにかとてつもない能力を持っていそうな万羽が爆キレしてとんでもない修羅場が展開されそうです。
もちろんサイト主のまるしーは榮枝家の人間すべてが天罰を受ければいいと思っていますが、
どこまで万羽が覚悟を持って榮枝家を裁けるのかにかかってきますね。
あと…万羽の妹・翼が心配している六華の里に迫る異変の予兆も気になります。
朱雀宮家の当主に”番い”が現れた世代には、村に大きな事件が起きるというこれまでの歴史。
恐らく今後なんらかの事件や事故が六華の村に発生することになるのでしょう。
もしかするとそれこそが朱音の主導する村人たちの朱雀宮家に対する”反乱”なのかもしれないし、
それとは全く関係のない大きな自然災害かも知れません。
さっそく銀花は翼に告げた覚悟のほどを問われることになりそうです。
そんな緊迫したシーンが展開された中で気持ちがホッコリしたのは、
万羽の母親・美空が異常なまでに銀花のことを可愛がっているところですね(笑)
「これはかなり嬉しい誤算でした♪」
きっと銀花が朱雀宮家に嫁ぐと嫁姑問題で頭を悩ますことになるんだろうな~と予想していましたので、
その一番の不安要素が始めに解消されてビックリでした。
さらに…銀花に対して一番に懐疑的だった妹の翼も、
実は六華の里の行く末を真面目に憂慮した上での銀花に対する冷静な態度だったのです。
結果…銀花にとって朱雀宮家は完全なる”安全地帯”の環境であり、
実家の榮枝家と比べたら天国と地獄の差があるくらい心落ち着ける居場所となったわけです。
ずっと自分の中でウロコ痣だとコンプレックスに思っていた銀花の背中一面にある痣を見た万羽が、
「これは羽だよ」と言った瞬間には思わず涙がこぼれそうになりました。
そうなんだ…!?
あの背中のウロコは万羽と”番い”だという証拠だったんだ~♪
「メチャクチャ素敵な設定ではないか!」
そりゃ~銀花も嬉しすぎて号泣しちゃうはずですよ。
そうなるとこれからの溺愛イチャイチャモードが楽しみでしょうがないな。
今までが今までだっただけに、銀花がトロットロに甘やかされているシーンがたくさん見たいな~♪
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