著者:上野りゅうじん
『夫と会話になりません』
2話の解説と感想です♪
夫との会話が広がらなくてもっと距離を詰めたい妻の彩子と、
離婚して息子の親権もとって実家の両親のもとで暮らしたいと考えている裕介。
円満な夫婦になろうと模索する彩子とは真逆に、
別れを告げるタイミングを見計らって沈黙を続けている裕介。
そんな二人がついにこの2話の後半部分で真正面から対峙することになります。
もちろん仕掛けたのは妻の彩子からでした。
「今日はあなたと話したくて待ってたの…」
夜遅くに仕事から帰宅した裕介を待ち構えた彩子の口から飛び出して来るセリフに身構える裕介…。
「彩子と裕介の夫婦関係は凄く気になるけど、彩子のお母さんのことも同じくらい気になる…(汗)」
1話の解説と感想はコチラ♪
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夫と会話になりません【ネタバレ2話】忍び寄る崩壊の足音!
夫婦の危機感
すでに彩子との離婚を視野に入れてその時期とタイミングを見計らっている裕介に対し、
彩子は漠然とした”夫婦の危機感”は感じているものの、
そういった夫婦間のギクシャクは、ちゃんとコミュニケーションさえ取れれば改善されると安易に捉えていました。
そんなある日のことです。
一ヵ月前に佐藤家の近所に引っ越してきた彩子の母親から、
ちょっとした買い物を頼まれて母親のアパートを訪ねた彩子だったのですが、
その時に母親から夫婦関係のことで何気ない指摘を受けて、大いに動揺する一幕があるのです。
彩子の母親はずっと家庭を顧みなかった父親と熟年離婚して、
今は気楽なお一人さま生活を始めたばかりの状況ですが、長年の抑圧され続けた生活習慣がなかなか取れなくて、
今のところ余生を謳歌するどころか自由を持て余し気味の日々を過ごしていました。
そんな母親から彩子は”ドキッ”とする指摘を受けてしまったのです…(汗)
それはどんなことか…
彩子は気が緩むと後片付けを後回しにする癖があり、
その悪い癖が知らず知らずのうちに積み重なって裕介の不満を買っているのではないかという指摘でした。
それを聞いて彩子は背筋がゾクッとしました…(汗)
思い当たる節があるからです。
すぐにでも裕介の気持ちを確認したい!
彩子はその日、裕介の帰りがいくら遅くなっても寝ないで待っていることを決意したのです。
ちゃんと夫と向き合って会話がしたいから…。
忍び寄る崩壊の足音!
彩子が並々なる思いで裕介の帰りを待っている頃、
職場の裕介はこれからどうやって彩子と”離婚”するかをあれこれと考えていました。
今の職場に勤めて15年になる彼は真剣に独立を考えていて、2年前には彩子にもその意向を伝えているのです。
その時は会社を辞めてフリーになることも実家の両親と同居することも彩子からは大反対されていた経緯があります。
だが…今は彩子と離婚したいと考えているので、独立して実家で暮らすというプランは、
逆に彩子から離婚の話を切り出してもらえる”チャンス”と考えた裕介ですが、
そこで問題になってくるのは息子の”親権”をどうやって自分のモノにするかです。
愛する息子と一緒でなければ意味がない!
だからこそ今の裕介は慎重にことを勧めなければいけないのです。
日頃はなるべく彩子と接触する時間を少なくするために、
わざと遅くまで残業して深夜近くに帰宅している裕介ですが、
この日はなぜか寝ないで裕介の帰りを待っていた彩子がいたのです。
「あなたと話がしたくて待ってたの」
まったく予想外だった彩子の行動に思わず身構える裕介は、
遅い時間だからという理由でヘビーな会話を避けようとするも、
この日の彩子は頑として裕介を逃がしてはくれませんでした。
徐々に二人へ忍び寄る崩壊の足音!
今夜こそ夫の不満に思っていることや考えていることを聞き出したい彩子と、
今の段階ではまだ彩子に不満をぶちまけるのは早いと思っている裕介。
このあと…なにも答えない裕介にイラだった彩子が口にしたある言葉で、
ついにブチ切れた裕介は声を荒げて彩子に反論してしまうのですが…
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2話の感想まとめ
本作の佐藤夫妻ほど酷くはないにしても、世の中の子供をそだてているご夫婦で、
実は子供のこと以外の会話が広がらない夫婦は多いのではないでしょうか…?
結婚前や子供が生まれる前は、お互いにいろんな話題で会話を楽しんでいたけれど、
いつしか子供が産まれて話題の中心がほぼ子供の話になってしまい、
それくらいからお互いに名前ではなく”ママ”や”パパ”と呼び合うようになり、
その頃にはほぼ完全に夫婦の会話は子供の話題以外はなくなり、
そこからさらに症状が悪化すると、子供を介していないと会話すらしなくなるという悲惨な状況になる…(汗)
長年活動しているお笑い芸人コンビがマネージャーを介してでないとコミュニケーションが取れないパターンと同じですね。
ここまで来たら彩子の母親のように”熟年離婚”の危機が待っている。
恐らくこの記事を読んで頂いている子持ちの既婚者の方の中には思い当たる節があるのではないでしょうか…?
「普通にありがちな夫婦の関係性ですよね」
恋人から配偶者になって、そこからパパとママになって、子供が巣立った後にまた配偶者に戻って最後は独り者になる。
結婚したらその先々の時期やタイミングでパートナーとの関係性が変わってゆくのが普通のカタチです。
ちょうど佐藤夫妻は恋人から夫婦の期間を経て今はパパとママの時期にあって、その時期に躓いてしまったわけだ…(汗)
しかも…どっちも悪くない理由で夫婦関係が崩壊する危機まで迎えているのです。
そんな中で…彩子のお母さんの存在と言葉は実に深くて重かったです。
このお母さんは残された人生を謳歌したくて熟年離婚したのいいが、
そこまで楽しめていないお一人様生活のリアルな現状も我々に教えてくれました。
いろんな意味で今回の2話の内容は考えさせられる話が詰まっていました。
つくづく人と人はコミュニケーションが大事だということを思い知らされる。
夫婦なら例えケンカになろうとも自分の考えていることや相手への不満を伝えてとことんまで話し合う。
ぶつかり合う事ってすごく大切です。
そしてもしお互いに折り合いが付かず熟年離婚するならば、
ちゃんとそれに向けた心構えと準備があらかじめ必要だということ。
「一人になったら自分はどんな暮らしを謳歌するのか…?」
予め箇条書きにしてやりたい事リストなんかを作っておいた方がイイですね。
彩子のお母さんを見て、同じように熟年離婚をしたものの、
特にやりたいことも見つからず、挙句の果てに怪しげな宗教にどっぷりハマって、
余生を過ごすための生活資金を全てその宗教に寄付しちゃったA子さんの事を思い出しました…(汗)
彩子のお母さんは大丈夫だと思うけど、お一人さま生活をうまく楽しめていない現状が気がかりです…。
もちろん彩子と裕介のこれからも凄く気になるところですが、
まるしー的に今回は彩子のお母さんが心配でしょうがなかった。
娘夫婦の近所に引っ越して最高な状態で第三の人生を歩み始めた彩子のお母さんなのに、
もし…このまま何もやりたいことが見つからなかったら侘しい孤独な生活の中で認知症を患う危険性も出てくる。
そうならないためにも今は娘夫婦の問題解決へ積極的に関わっていくのも一つの手立てです。
トラブルや悩みを解決するために人は知恵を絞り、色々と調べ物をすることになりますから、
そうすることで日々の生活にはりが出て活力が湧いてきます。
心と身体が元気になったら次は習い事やお出かけをしたくなる。
すると一人二人と知り合いができてくる。
新しい人と繋がることによって未知の自分が作られてゆく。
せっかく揉めることなく熟年離婚ができてモラハラ夫から解放されたわけです。
死んでも余生は楽しみましょう♪
「頑張れ~彩子ママ~♪」
なんか…今回は本筋の感想ではなくなってしまい、つい彩子ママの存在に興味を持っていかれました…(汗)
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