
8話で張りつめていた空気は、
9話でいったん落ち着きます。
元夫・宗吾の姿は描かれず、
ストーカーの恐怖も一旦は影を潜めました。
しかしその代わりに、
まったく別の“火種”が静かに投下されます。
9話のあらすじ・見どころ
9話で登場するのは、
七瀬の同僚・朝比奈という男性。
七瀬が受け持つ課の新規プロジェクトに、
応援部隊の一人として加わる人物です。
表向きは、
面倒見がよく、ルックスも愛想も抜群。
女子社員からの人気も高く、
「上司にしたいランキング1位」タイプの男。
しかし、
どこか七瀬をライバル視しているような空気を漂わせます。
一方の七瀬は、
朝比奈の存在を特に気にしていない様子。
この温度差が、
すでに不穏です。
感想①|一度落ち着いたからこそ、不安が残る
9話では、
宗吾も恵梨香も登場しません。
それだけを見ると、
物語は一度リセットされたようにも感じます。
けれど、
この「何も起きない回」ほど、
怖いものはありません。
8話で張り詰めた緊張を解いた直後に、
新しい人物を投入してくる構成。
明らかに、
次の展開への助走です。
感想②|七瀬はもう“守る側”として動き始めている
朝比奈は、
七瀬と梓が同居していることを知ります。
それを弱みとして使うのか、
あるいは別の目的なのか。
はっきりとは描かれませんが、
梓に距離を詰めようとする気配は確かにあります。
そこで七瀬が取った行動は、
とても分かりやすいものでした。
朝比奈から梓を遠ざける。
牽制でも、威嚇でもなく、
自然に“ガードポジション”に入る七瀬。
8話で示された「守る覚悟」が、
9話では行動として定着しています。
感想③|朝比奈という“新しい危うさ”
朝比奈は、
七瀬の同期。
出世競争では、
今のところ七瀬に後れを取っています。
人当たりが良く、
社内評価も高い。
だからこそ、
本心が見えにくい。
9話のラストで描かれる、
朝比奈のブラックな表情。
それまでの「いい人」像が、
一瞬で裏返ります。
新たな火種の正体は、
この男で間違いありません。
9話は物語が切り替わる“境目の回”
ここまでの物語は、
- 義妹と元夫による理不尽
- 七瀬による救済
という構図でした。
9話からは、
七瀬と梓の関係そのものが、
外部から揺さぶられるフェーズに入ります。
横恋慕なのか、
仕事上の対立なのか。
どちらに転んでも、
穏やかでは済まない。
9話まで読んだ方へ
9話は、
大きな事件こそ起きません。
けれど、
確実に次の波が近づいています。
これまでの流れを整理したい方は、
全話まとめ記事から振り返るのがおすすめです。
