前半は殺人鬼・園田の過去エピソード。
そして・・・
問答無用な仕置人トリオが悪いやつらを追い詰める！
『外道の歌』
5巻の解説と感想です♪
現代世相を表すリアルな人間ドラマと残酷な拷問シーンが秀逸！
今度もまたドス黒い一人の男が、奴らから強烈な鉄槌（てっつい）をくらう。
前回までのお話は
この記事は、サイト主のけいぞーが書いております～。
前回は、あの『朝食会』の破壊請負人・鶴巻裕（つるまきゆう）と、
その代表・榎加代子（えのきかよこ）との出会いから、二人が復讐請負のビジネスを始めるまでが描かれたストーリーと、
自分が犯した罪の重さをまったく理解していないクズなトラックイバーへの復讐物語が描かれていました。
特に、『朝食会』の鶴巻と加代子の凄惨な生い立ちと、その成長の過程はスゴイ見ごたえあるもんでした～
ただ・・・
この4巻は『外道あるある』が発動されて、主役の彼らが全編を通じてラストの数ページしか登場しないという展開だったので、
読者からは少し不満な感想がたくさん寄せられていたのです。
まぁ～主役がこれほど登場しない作品も珍しいですが、けいぞーとしてはあのカモメ軍団が出てこなくとも、
鶴巻・加代子コンビの話がすごく面白かったので、まったく遜色なしといった感想でした～♪
外道の歌 5巻の見どころ
待ちに待った5巻の発売でしたが、今回は、カモメのメンバーがちゃんと活躍してますよ～
始めこそ、カモたちの宿敵・園田のサイコパスな過去を描いたエピソードで始まりますが、
昨今、よく問題になっている”ブラック企業”で働く人間たちの闇に鋭く切り込んだヒューマンストーリーがメインのお話です。
この話では我らがカモメ軍団の切り込み隊長・トラちゃんが大活躍です~
さらに・・・！
今回は、もう一つのカモメ軍団エピソードが用意されてました～
ただそれは・・・
いつものように強烈な拷問シーンが伴うお話ではないです。
どっちかと言うとかなりハートフルなエピソード…
というか…バカバカしくてエッジの効いた笑えるあの…例のエピソードなんです♪
似たような話がこの3人にはちょくちょくあるんですが、作家の渡邊ダイスケさんはこのパターンが好きなんだろうな～
正直言って、けいぞーもコレの話…大好きなんですよ～♪
どんな話か知りたい方はこの記事の最後に書いた感想をご覧くださいね～
4巻の解説と感想はコチラ♪
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外道の歌【ネタバレ5巻】ブラック居酒屋チェーン社長に天罰を！
園田の仲間
5巻は、もはやこの作品の裏主人公的な存在となっている、殺人鬼・園田 夢二（そのだ ゆめじ）の大学時代を描いたエピソードから始まります。
どんな話かって言うと、相変わらず先輩とか同級生にかかわらず、言いたい放題の園田が、
大学で所属している漫画研究会の仲間一人に正体がバレてしまうドキドキものの話なんです。
ただ・・・
園田はその時、殺人鬼の素顔を知ったその危険な相手を殺してはいないんです。
何故かと言うとその人物は、大学時代の園田よりも多く人を殺しているサイコパスな学生だったからです。
その人物は近野（こんの）ちゃんという眼帯が似合う小柄でカワイイ系の女生徒だ。
彼女は今回の話の中で、大学を卒業してもまだしつこく先輩風を吹かし部に顔を出す漫研OBの志茂田（しもだ）という男を殺しちゃうんです！
しかも殺した理由は、しつこく飲みに誘ってくるから・・・
その事をさらっと園田に告白すると、
「あの～一応このことはオフレコで…」
と、まるで人のうわさ話でも口止めするかの如く軽く人差し指を口に当てている。
そのなんともファジーな近野ちゃんの仕草を見た園田は、自分よりもサイコパスな彼女に、
｛あっ…こいつ…ヤバイやつだ｝
と…すぐに気づいて、近野ちゃんには、
「まぁ…お互い様ってことで…」
と、内心の動揺を隠しつつフレンドリーな言葉であいまいに答えた。
一見フザケてるような会話の中に、ひしひしと伝わる緊張感がなんとも言えない二人の空気感でした。
結局、今回の殺人でこのサイコな女子の犯行は、警察に捕まらなかったのでこれからも園田の回想シーンで近野ちゃんが登場してくるかもしれません～
カワイイNEWキャラ登場ってわけです♪
ブラックな居酒屋チェーン
今回のメインストーリーがこのブラック居酒屋チェーンのお話です。
物語の舞台は、ある居酒屋チェーン『常勝至高（じょうしょうしこう)』での出来事。
朝の朝礼で、スタッフ全員が、
「私たちは夢に向かって全力で働く喜びがある！」
と言った、訓示の内容を大声でを読み上げてゆく、マインド熱い系のチェーン店『常勝至高』を率いるオーナー社長・逆巻良人（さかまきよしと）。
この男がかなりの危ないイケイケ上昇志向の人間で、従業員を奴隷のごとく扱う最悪なオトコだった。
正社員・アルバイトに関わらず、徹底的に厳しい管理の元、サービス残業当たり前のひどい労働条件で、常に店で働くスタッフは疲弊していた。
そんな中、劣悪な労働環境の中でずっと頑張って働いてきた一人の正社員の男性が、電車に飛び込んで自殺してしまう。
その社員の母親は以前から息子の過酷な労働状況を知っていたので、この事を警察に相談し、労災に駆け込むが、
どうしても『常勝至高』の違法性を裏付けるような証拠がでてこない。
やがて…
行き場をなくした母親は、数日後に『カモメ古書店』のドアをたたいたというわけだ・・・
トラの潜入捜査
自殺した従業員の母親から復讐代行を依頼されたカモは、
そのブラック居酒屋チェーン『常勝至高』の内情を調査しようと元・従業員たちに店の人間関係や労働環境などを聞き込みしますが、
みんな口が固く、なかなか真実の情報がつかめない！
そこで・・・
なんと、カモは相棒のトラをアルバイトとして『常勝至高』に送り込む。
そして…翌日から、トラの潜入捜査が始まった。
実際にトラがアルバイトとして働くことで、とてつもなく悲惨な労働環境であることや、店舗内のギスギスした人間関係が浮き彫りになってくる。
しばらく店で働いたトラは持ち前の人懐っこさを利用して、一緒に店で働く同僚たちから少しづつ自殺した従業員の情報を集め、
まぎれもなく黒幕はオーナーの逆巻だと確信する。
そして・・・
数日間の内定を終えたカモとトラはいよいよ今回の復讐対象者・逆巻の確保に動き出す・・・
無情の復讐代行屋・カモたちに狙われた逆巻の運命は・・・？
この後、今までにない方法で、『常勝至高』オーナーの逆巻は地獄の苦しみを味わうことになる・・・
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5巻の感想
『善悪の屑』シリーズからずっと楽しみに読んできた本作ですが、その中でも今回の5巻は満足レベルです♪
個人的にサイコパスな殺人鬼・園田のエピソードが大好きですし、彼が辿（たど）ってきた過去にもスゴく興味がある。
だから、本巻で最初に園田のエピソードが描かれていた時は、思わずガッツポーズでした。
さらにさらに・・・
今回は、園田を凌ぐようなモンスターが登場してきた！
しかも・・・
その殺人鬼はとてもカワイイ♪
ヤバかわいいオーラがびんびんの近野ちゃん…これからも登場して欲しいな～
とりあえず、今回は、ブラックな居酒屋チェーンの社長に天罰を与える話がメインでしたが、
この話は、正直、リアルな現実すぎて非常に重かった。
いわゆる”社畜”と呼ばれる社員たちの生き地獄を生々しいストーリーで描かれた内容だ！
物語全体が重苦しい雰囲気に包まれた話で、メンタル落ち気味のひとが読むと、
そのまま鬱（うつ）に入っちゃうんじゃないかと思うくらい精神的にキツイ内容だった～
まぁ～居酒屋チェーンに限らず、外食産業全般的にこんな感じなんだろうな~って想像できるリアルさだったな～
だからこの”外道”シリーズにはピッタリのテーマというところです。
ただ・・・
最後にオーナーの逆巻が殺されなかったのはちょっと意外だった・・・
逆巻は”殺されるまでの罪を犯していない”ということなんだろうけど、けいぞー的には、人を一人自殺にまで追い込んだ張本人なんだから
”殺処分”で良いと思うんだけど…
あと・・・
けいぞーが密かにワクワクして読んでいた”カモメトリオ”の日常風景がバカバカしく描かれたエピソードが1話、なにげに紛れ込んでたのは最高に嬉しかった。
今回のバカ企画は、またまたトラの発言が発端となる。
「たまには豪華なものを腹いっぱい食わせろ~」
という要求を受けて、カモがそれを受け入れたのだ。
結果、一人1500円までという条件付きで、『コンビニパーティー』が開催されることになるんです。
予算1500円ていうのがいかにもカモメらしくて笑えるんです~♪
いつものごとくトラが何を買うか迷いながら心の中でつぶやく内容が面白い！
このパターン、けいぞーは大好きなんです～♪
この3人のノリがたまらなく良い！
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今、紹介した
『外道の歌』は、
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです～♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪
特に、会員登録なしで、たくさんのコミックが無料試し読みできるのはすごくありがたい！
他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
こういうサイトは押さえておいたほうがイイですよ～♪
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