”弟の夫”がカナダからやってきた!
えっ!?おかしくない?
弟の奥さんじゃなくて、”夫”なの?
弟の結婚相手はマッチョなカナダ人
著者:田亀源五郎
『弟の夫』
この漫画を読むと、今までの偏見がひとつづつ消えてゆく・・・
それは、”カワイソウ”という感情なんかじゃなくて、
”ちゃんと理解できたから”
という意味でだ!
弟の夫とは
ゲイアートの巨匠・田亀源五郎 先生が、初めて一般誌に連載作品を世に出した記念すべきコミックで、
同性愛者の人となりや、現在、世界で法整備が行わてきつつある”同性婚”について、
読者にわかりやすく伝えたとてもハートフルなヒューマンストーリーで、
なんと・・・
本作は、発売から暫くすると大きな話題となり、
2016年2月には第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で『優秀賞』を獲得したのです。
今、教科書に載せたいマンガのナンバーワンと言われている本作ですが、
実際、専業主婦のサイト主・まるしーも読んでみると、
「なるほど!」
と思います。
今までゲイの方たちに持っていた勝手な思い込みや偏見が、一つづつ解消されていくのです♪
この”弟の夫”を読んでいると、主人公の弥一と同じ速度で、ゲイの人たちのことをゆっくりと理解していく感じで、
人として、本当に成長させてもらえることがわかります。
なので、確かにこの漫画は良いです♪
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弟の夫 ネタバレ
出会い
主人公・弥一(やいち)は、
一人娘の小学生・夏菜(かな)を彼一人で育てているシングルファーザーです。
亡くなった両親から相続した一棟のアパートを経営して親子二人の生活をしているので、
経済的には問題がない弥一です。
普段は、家にいて、料理や洗濯をしながらじっくり子育てを楽しんでしる良きパパと夏菜との平穏な生活でした♪
しかし・・・
ある日、そんな二人の親子のもとに、弥一の双子の弟・涼二(りょうじ)の結婚相手が現れました!
娘の夏菜もその存在を知らなかった涼二は、10年前から海外で生活しており、
最近、外国の地で亡くなってしまったのです…
弟の涼二とはほとんど音信不通だった弥一は、弟の面倒を見てくれた結婚相手と、初めての対面を果たすのですが、
その様子がなんとも落ち着かず、釈然としていない態度だ。
なぜなら・・・
それは弟の結婚相手はマッチョなカナダ人だったからです。
そう・・・
弟の涼二はゲイだったのです!
小さい頃から仲の良い兄弟だった弥一と涼二でしたが、学生時代に涼二からカミングアウトされた弥一。
兄はそのことを受け入れはしたものの、その後はあまり話す機会が減り・・・
日本での生活が息苦しくなった涼二は、海外で生活するようになっていたのです。
そして・・・
弥一は、弟が死ぬまでほとんど連絡は取っていませんでした。
そんな経緯もあり、複雑な感情を抱いたまま、カナダ人の義弟・マイクと初めて対面した弥一。
すると・・・
初対面でいきなりマイクにはげしいハグをされた彼は、
びっくりして、
{なんだ・・・放せこのホモ野郎!}
と心のなかで思わず叫んでしまうんです。
ゲイという人たちの事をよく理解していない弥一にはまだまだ彼らに対し、多くの偏見があって、うまく親戚付き合いしていく自信もがなかった。
だけど・・・
弥一の一人娘である夏菜は違いました。
自分に外国人の叔父さんがいることが分かって大喜びしているのです。
弥一は何の偏見も持たずにマイクと接する夏菜を通じて、ゲイという人たちの日常生活、
そしてその人間性を深く理解してゆくことになってゆくことに・・・
「そうだったのか!」と心がスッキリしてゆくハートフルな人間ドラマがはじまる・・・
娘との出会い
他界した弟の夫・マイクと、なんとなく一緒に生活することになった弥一と一人娘の夏菜。
ゲイという存在に知らず知らずのうちに偏見を抱いている弥一は、
一体この義弟とどう接してゆけばよいものかと悩みます。
{娘にはどう伝えればいいのか?}
実際、夏菜には弟・涼二の存在は隠していたのに・・・
それは、恥ずかしいとか、みっともないからという理由ではなく、どう説明すればいいかわからなかったからだ。
そして・・・
いよいよ学校から帰ってきた夏菜にマイクを紹介する弥一。
すると不思議そうにマイクを見ていた彼女は疑問に思ったことをどんどんよマイクに質問してゆくんです。
「なぜ男同士で結婚するの?」
「男同士でも結婚できるの?」
なんと…今まで自分が知らない事に興味津々の夏菜。
そして…弥一が遠慮して聞けなかった事をなんのためらいもなく次々と聞いていくのです。
弥一と涼二の間に立ちはだかった高い壁を、娘の夏菜は一瞬で飛び越えていったのです・・・
目からウロコ
例えばこんな会話!
ある日の食事中、
「ねぇマイク~?」
夏菜がマイクに問いかける。
「マイクと涼二さんてどっちが旦那さんでどっちが奥さんだったの?」
うろたえた弥一は
「お前なんてこと聞くんだ!」
と夏菜を叱りますが、
マイクはまったく意に介さずニッコリ微笑んで、
「奥さんはいませんよ、どっちもハズバンドです♪」
と、穏やかに答えます。
すると夏菜は、
「ハズバンドって?」
と、また疑問をぶつける。
「夫…旦那さんということだ」
今度は弥一が答える。
「じゃどっちも旦那さん?」
夏菜がまた質問する。
「はい!奥さんは女の人でしょ?」
とマイクが答え
「うんっ♪」
と夏菜がうなずき
「旦那さんは男の人でしょう?」
とマイクが言うとまた夏菜は
「うん」
とうなずく。
「私と涼二どっちも男の人でしょう?」
「だから私のハズバンドは涼二。涼二のハズバンドは私です。」
すると夏菜は
「・・・そっかぁ~♪」
と、理解して嬉しそうに笑う。
すると・・・
そんな二人のやり取りを横で聞いていた弥一はなにか雲が晴れたような気持ちになるのです♪
それは・・・
弥一も夏菜と全く同じような疑問をもっていたからだ。
{どっちが奥さん役?}
という素朴な疑問を・・・
でも・・・それはよその家庭のセックスを想像することと同じで、普通の夫婦を見てそんなことは想像しない
つまり弥一は結婚とか恋人を常に男と女を基準に考えていて、下世話にも、マイクと涼二を無理やりその常識に当てはめようとしていたのです。
だから、マイクから
「どっちもハズバンド」
という明確な言葉を聞いて、当たり前の事実に気づい弥一。
まさにそれは目からウロコの心境だったわけです。
こうして、マイクと暮らしていくうちにゲイの人たちの日常や、
今まで避けてほとんど接してこなかった弟・涼二のもつ真実の姿を知ってゆくことになるのです・・・
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弟の夫の感想
すごく良い漫画でした~♪
題材としてはちょっとデリケートな同性婚の問題やゲイの人を描いた作品ですが、
全く知らなかった同性愛者の方たちの悩みや日常をわかりやすく説明してくれて、
今まで勝手な思い込みや偏見で凝り固まっていた自分の常識を全部ぶち破ってもらえた内容だった。
「そうだったんだ~♪」
と、読んでいて何度も心の中でつぶやいてしまいました。
実は、まるしー自身も、弥一と全く同じ偏見を抱いてゲイや同性愛者の方たちを認識していました。
そんな歪んだ思い込みをガンガン夏菜がマイクに質問してゆくことで間違った誤解を説いてくれるんです♪
夏菜を通じていろんなゲイの人たちの悩みや問題点を浮き彫りにしてゆくというストーリー。
この漫画は、小学校の教科書になってもおかしくないくらいの秀作です!
ただ・・・
単純な発想として思ったのは、
もう少し早くゲイの人たちの事を理解していれば、弟の涼二さんとも本当の意味で分かり合えたかもしれない!
そんなことを考えたら、すごく切ない気分になってしまう。
そして・・・
この作品を読んでわかった事なんですが、現在、世界20ヶ国の国ではもう”同性婚”が認められてるんですねぇ~
そんなことは全く知らなかった!
アメリカ・イギリス・カナダ・フランス・スペインにドイツ・スイスやオーストリア・・・。
なんと…西側の先進国ではほとんど認められている制度のようですね。
その点、やっぱりアジア圏の法整備はかなり遅れているようです。
日本に住んでいると”同性婚”はかなり特殊なケースに思えることですが、
2001年から同性婚の制度を取り入れてきた西側諸国では、もう当たり前の制度になってきているようです。
世界と足並みを揃えた政策を・・・
とか政府が日頃から考えているのであればもっと真剣に”同性婚”の法整備を進めてほしいものです。
現在、日本国内でも、同性婚に関して議論はされているようですが、
日本の戸籍制度の問題や、いまだ根強い偏見やらであんまり進んでいないようです。
この日本でも、もっと早く同性結婚を含め、同性愛者の人たちが、きっちりと法律で守られる暮らしやすい社会になってほしいなぁ・・・
ある夫婦の会話
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『弟の夫』は、
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このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
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