見えない貧困、世の中の不条理!
夢を抱いて自力で未来に進もうとする先にあった悪魔の誘惑に・・・
著者:菊地直恵
『足掻く(あがく)』
1巻の解説と感想です♪
大ヒットメーカーの著者がまた衝撃の問題作を世に送り出した!
今度のテーマは”貧困”である!
『足掻く』の見どころ
1997年に起きた『東電OL殺人事件』という事件をベースに描かれた『堕ちる』で、
一気に有名漫画家に躍り出た菊地直恵さんの新連載がスタートしました♪
そして今回のタイトルが『足掻く』です!
このタイトルと表紙の絵だけを見ただけでも一瞬心をかき乱された気分になるのは私だけだろうか?
内容としては若者の ”貧困” をテーマに扱った物語のようだが、
主人公が奨学金をもらって大学に通う貧困女子大生ということで、
現在、見えにくいブラックな制度として社会的な問題になっている奨学金の闇や、
アルバイトに明け暮れて本来の学生生活をちゃんと過ごせない矛盾した学生たちの日常が浮き彫りに出ている衝撃作です!
そして・・・
今回紹介する『足掻く』の見どころは、
一見普通の女子大生に見える真面目な女子大学生にある深すぎる闇の部分です!
夢と現実をはかりにかけて、夢をとった女子大生の悲惨な結末。
これは2020年の今、先進国と言われている日本で引き起っている現実だ。
きっとどこかおかしい!
それは政治なのか?
それとも倫理観なのか?
あまりにも残酷な女子大生のテーゼに、ただただ何も言えずに最後まで読み切るのみ(汗)
これまた重くて痛いヒューマンドラマを描いたもんだな~(苦)
『足掻く』の立ち読み♪
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足掻く【1巻ネタバレと感想】あまりにも残酷な女子大生のテーゼ!
あまりにも残酷な女子大生のテーゼ!
主人公は奨学金を受けて大学に通っている山中 みわという女子大生です。
東京で一人暮らしをしながら
親の援助を一切受けることなくたった一人で生活している みわの毎日は、
大学で授業を受ける時間以外の全てがアルバイトの時間でした。
自宅アパートから通えるコンビニで、使える時間いっぱいまでシフトに入っている彼女は、
店長から廃棄予定のコンビニ弁当をもらって、
これまた自分と同じように奨学金で大学に通っている彼氏のリョウスケと食べるささやかな日常が、
みわが唯一幸せな気分に浸れる瞬間でした♪
大学進学を目前にして、みわの父親が会社をリストラされ、
母親から進学は諦めてくれと言われたみわだったが、
彼女には出版関係の仕事に就きたいという大きな夢があった。
学校の成績も優秀でした。
自分の夢を叶えるためにはどうしても大学への進学が必要不可欠だったのだ(汗)
そんな真面目で努力家の苦学生な女子大生がこの物語の主人公である。
そしてこれから、
『あまりにも残酷な女子大生のテーゼ』を我々読者は目の当たりにすることとなる!
もう一つのアルバイト
体力の限界までアルバイトに精を出して、日中は眠たい授業と必死で格闘する毎日を過ごしているみわ。
でも・・・
自分と同じように頑張っている彼氏のリョウスケがいることで、
みわはなんとか踏ん張ってこの過酷な毎日を乗り越えてゆくことができている。
なんの穢れもない澄んだ瞳で真っすぐにみわを見てくるリョウスケ。
彼の笑顔がみわのエネルギーの源だ。
{私は一人じゃない}
アルバイトへ向かうリョウスケの背中を見送りながら、
みわは自分がリョウスケに内緒で行っているもう一つのアルバイトへ思いを巡らせていた。
そしてそれは決して大切なリョウスケには知られてはならないみわの極秘バイトだった・・・
『足掻く』の立ち読み♪
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『足掻く』の感想
スタートから切なくて心が痛くなるシーンの連続でした(汗)
向学心溢れる未来有望な若者たちの貧困生活は見ていて本当に心が痛くなります。
物語の冒頭でこの作品のストーリーテラー的な男子学生が、
みわのことを指さして、
「あの人…自殺するよ」
と言ったシーンがこの物語の悲惨な結末を予感させるようでなんだか読み進めるのが辛い(汗)
実際に主人公のみわは精神的にも肉体的にもギリギリな状態で毎日を過ごしています。
もしここで今彼女が心のより所としているリョウスケとなにかマイナスな問題が起これば、
彼女のこれまでずっと張りつめていた緊張の糸があっけなくキレてしまいそうで・・・
何カ月か前にサイト主のまるしーは、TVで奨学金の返済に追われる新卒サラリーマンの厳しい現状を特集したニュースを見ました。
そもそも勉強が嫌いで高校卒業と同時に専門学校へ入って2年もプラプラしていた まるしーです(汗)
なのに・・・
そのニュースに出ていたサラリーマンの男性は、
東京の一流大学を奨学金で卒業した後に多額の奨学金返済に追われていたのです。
確かにみんなが収めた税金から支出された奨学金なので、返済は必要なのかもしれませんが、
ある一定レベルの大学を卒業した生徒には何らかの免除制度は与えられないモノだろうか?
東大に合格した学生も、3流の大学を卒業した学生も同様に返済義務を負わなければならないのは少しおかしいと思う。
ある意味で平等ではない。
東京6大学を卒業するような勤勉な学生たちに国民は奨学金の返済を求めるだろうか?
ある一部の業界だけが救われる助成金制度が国内にはたくさんある中で、
この国で一番大切な教育に関する助成制度がまったく優しくないのである(汗)
勉強したい学生にさせてあげられない国だなんて・・・
だから…この国の教育制度は問題だらけだ。
そんなこと高卒のまるしーにだってわかる。
ちゃんとして欲しい!
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『足掻く』は、
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