著者：村上私/万衣花
『宝石の娘と異能の王子』
運よく兄のアレンと再会を果たしたアンナとエヴァンでしたが、
感動の余韻に浸っている間もないほどクルーフォーグの町はとんでもない事になっていました…。
アレンは国から強制労働を強いられていたせいで疲れ切っており、
町自体も疲弊がひどく町民の多くが生きる希望さえ失っている状態でした（汗）
エヴァンはアンナの婚約者という立場でアレンたちの窮状を聞いて胸を痛めていましたが、
その後に町民から絶大な信頼を受けている町長が現れたことを機に、
エヴァンの表情が一気に変わりました！
一体…彼はものすごく町民から慕われている町長の何を知ったというのか…？
「平民に変装していてもちょいちょい出てしまうエヴァンの王子様感が笑いを誘います♪」
11話の解説と感想はコチラです♪
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宝石の娘と異能の王子【12話のネタバレ感想】町長の正体とその陰謀！
町長の正体とその陰謀
アンナとエヴァンの前に姿を現したクルーフォーグの町長は、
いかにも善人そうで町民から慕われる人格者を絵に書いた人物でしたが、
人の心が読めるエヴァンの目は騙すことが出来ませんでした！
エヴァンは悪魔に魂を売り飛ばした町長の正体を知ってしまったのです。
表情では兄のアレンを訪ねてきたアンナとエヴァンを歓迎する素振りを見せていた町長でしたが、
心の中ではどうやって町民に重労働をさせようかと思案していたのです。
出会ってすぐに”町長の正体とその陰謀”を見抜いたエヴァンですが、さぁ…この重大な事実をどうやって町民の人たちに伝えればいいのか？
確かにエヴァンはまぎれもない第一王子という立場なのだが、
今の彼はアンナの婚約者というなんの権力も持たない平民の男なのです…。
そんな人物がたとえ声高に町長が皆を苦しめている張本人だと説明したところで誰もエヴァンの言うことなど信じる者はいないでしょう。
ならば彼としてはどんな行動をとることが一番正解なのか…？
ココからの動きは難しい。
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12話の感想
予想した通りあのいかにも善良そうな町長が”黒幕”であり、それも相当な極悪人のようですね…。
その事がすぐに分かっただけでも大きな解決への一歩なのですが、いかんせん平民に変装している今のエヴァンには、町長が悪い人間だと信じさせるための説得力がない！
なので…エヴァンが町長の悪事を公に証明するための証拠集めが必要となることは当然であり、実に真っ当な闘い方で間違いはない。
「とても冷静なエヴァンに感心しました♪」
それなのに最悪なタイミングで厄介な邪魔者の登場というわけです。
てっきり国王の判断でエヴァンとアンナの捜索は終了したと思っていたのですが、すでにクルーフォーグの町に追ってが入り込んでいるようで、
これはエヴァンとアンナにとっては大ピンチな状況です…。
あの私服を着た二人組の男は恐らくジルが差し向けた追手だと思うんですが・・・
こうなるとアンナの兄にエヴァンの正体を伝えて協力を仰ぐのが一番いいのでしょうが、
果たしてアレンがエヴァンのことを第一王子と認め、その上で彼の特殊能力を信じてくれるかどうかだ。
それにはアンナとアレンの兄妹愛にかかるところが大きそうだ。
まぁ～二人の追っ手に関してだけ言えば、エヴァンの強さなら二人を打ち倒すくらい簡単な仕事なんでしょうけど、
この先どれくらいの人数が追っ手として現れるか分からない段階であまり派手な動きはしない方が得策です。
それよりも最優先で動かなければいけないのが”町長が極悪人だった説”を立証するための証拠集めです。
これは一刻も早く行わなければいけない。
その証拠と共にエヴァンが王子であることをアレンにカミングアウトすれば、より真実味が増すはずです。
エヴァンにとって何よりも力強いのは、アンナがエヴァンの能力にまったく疑いを持っていないということであり、
彼女ほど彼を勇気づけて安心させてくれる存在はいないのです。
ましてやアンナは正真正銘な宝石の娘でもあり、もしかすると今回の問題を解決へ導くなんらかの能力を持っているかもしれない。
「たぶんやってくれるだろう…」
なのでこの二人がしっかりと信頼し合っていればある程度の困難は乗り越えられると思います。
あと…本編のストーリーとはちょっと関係のない話ですが、
平民を装っているエヴァンが時折り発動させる”王子感”がすごくツボで爆笑してしまいます（笑）
本人もまったくその王子様的な振る舞いに気づいてないみたいだから、横で見てるアンナがハラハラしてる姿が実に面白いんです♪
シリアスな展開の中にもこういうチョットした”笑いどころ”を作ってくれているのがイイですね。
さて…最後にいよいよ追い詰められ始めたフィオナの話ですが、
もちろん彼女に能力なんて全くゼロなわけだから、あとはどうやってその地位に居続けるかが最大の仕事となります。
憐れなフィオナは母親に洗脳されて自分に能力があると思い込んでいたようで、ここへ来て母親があっさりと言っちゃいましたね。
「あなたは宝石の娘ではない」
これまた残酷な種明かしだこと（笑）
「どうるんだよこれから？」
恐らく次回のお話では精神崩壊したフィオナの姿が描かれていそうです。
ある意味で彼女もこの極悪母の犠牲者の一人なんだろうな。
まぁ～フィオナはアンナと違って自業自得感が半端ないけど…（汗）
とにかく頑張れ～エヴァン♪
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