著者:もものもと
『妖狐の旦那さま~大正花嫁奇譚~ 』
8話の解説と感想です♪
比呂&邪神の策略にハマった九石家の面々。
せっかく灯里の中にある未知の不思議なパワーが分かりかけたタイミングだったのに、
今となっては全てが悪い方向へと状況が進んでいる。
なによりも残念だったのは、九石家の当主である実琴が、
比呂と邪神仕掛けた術に取り込まれてしまったことだが、
どうやら実琴は完全に比呂の洗脳に操られているようではなさそうで、
時折り正気に戻っているような素振りが見える。
なにか実琴には今の状況を打開する考えがあるというのか…?
さらにギリギリのところで灯里を守っているかのような実琴の立ち振る舞いが、
いま絶望の淵に立たされている灯里に一筋の光を見出させるのです。
お家最大の危機を迎えた九石家の運命は、すべて実琴の行動ひとつにかかっている。
「とにかく灯里の境遇が可哀そうで見ていられない回でした…(汗)」
7話の解説と感想はコチラです♪
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妖狐の旦那さま【ネタバレ8話】比呂は実琴にふさわしい花嫁なのか?
元の状態に戻っただけ!
比呂が実琴のことを”バケモノ”呼ばわりしたことで、
灯里生まれて初めて激しい怒りの感情を表しました。
すると…
トツゼン回りにあった食器が全て割れるという不思議な現象が起こったのです!
明らかに灯里から放出された怒りの感情が何らかの超常現象を引き起こしたのです。
目の前でその光景を見た比呂も灯里の秘めたるパワーに少し怖気づいたようでしたが、
そこへ駆け付けてきた実琴と紫月によって、
灯里の不思議な力の真相は解明されないままうやむやになってしまうのですが、
なにやら比呂の術によって完全に精神を支配されたように見える実琴の様子に少し違和感があるのです。
灯里のことを邪険にしつつも、どこか庇っているように思えるその態度や言動。
もしかして実琴はすでに正気を取り戻しているのか…?
同じく…
紫月にも灯里に対して何か申し訳なさを感じている様子がうかがえる。
ただ…
灯里からすると自分が実琴の花嫁になる資格がないことは分かっていたことであり、
今の屈辱的な状況を受け入れることが自然な流れだと思っているのです。
元の状態に戻っただけ!
そう自分に言い聞かせて以前のように比呂の下僕として身の回りの世話に徹する覚悟を決めた灯里なのですが、
つい昨日までの幸せな日々が頭をよぎって溢れ出す涙を抑えきれない自分がいたのです。
そりゃそうだろう(汗)
比呂は実琴にふさわしい花嫁なのか?
程なくして灯里の両親も九石家の屋敷にやって来て、
すっかり灯里の生活はもとの華村家で暮らしていた使用人時代と変わらない立ち位置に戻りました。
灯里には不自然なほど立派な部屋が与えられはしましたが、
ついこの間までは実琴に灯里を大切な娘だと言っていた両親の変わり身は早く、
灯里と再会するなり邪険な態度をとっています。
ホントに最低な両親だ。
やがて以前のような両親と比呂から暴言につぐ暴言を浴びせられる灯里の日常が始まった(汗)
だが…
今の灯里にはこの状況に抗う気持ちなど毛頭なく、
一瞬でも実琴の花嫁になれると勘違いした自分を恥ずかしく思ってしまうのです。
{これでいい、これが正解なんだ。}
必死で辛い感情を押し殺して自分にそう言い聞かせる灯里でしたが、
ある時、ひどく体調が悪そうに見える実琴の姿を目の当たりにした灯里は不安になります。
比呂が花嫁候補として九石家にやって来たことで、本来あるべき状況になっているにもかかわらず、
なぜ実琴の体は元気を取り戻すことなく、逆にどんどんとやつれていくばかりに思える。
本当に比呂は実琴にふさわしい花嫁なのか?
たしか占者のお告げは弁財天の加護を受ける姫を娶れという内容だった。
果たして本当に灯里は弁財天の加護を受けていないと言えるのだろうか?
いないとすれば灯里の怒りで食器が割れたり、
彼女の歌声で回りの人々が元気になる不思議な現象はどう説明がつくのか…?
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8話の感想
前回7話の感想では、灯里の卑屈さと弱さが嫌いだと言いきってしまったサイト主のまるしーですが、
この8話でかなり以前から灯里が比呂の下僕であることを徹底づけられていたことが判明しました。
「簡単に言うと洗脳ですね。」
だから灯里が比呂に逆らえないのは弱い性格だからという問題ではなくて、
そもそも灯里は両親や比呂によって幼い頃から”人格改造”が施されていた。
これだけガッツリと洗脳されたのであれば、自分自身の力で洗脳を解くことはほぼ不可能です。
考えてみれば回りに翻弄されっぱなしの人生を歩んできた灯里です(汗)
幼い頃に能力が発現しないという理由で家族から排除された挙句に妹の奴隷となり、
その奴隷生活がたっぷりと体に染みついた頃に、
今度は実琴がトツゼン現れて「オレの花嫁だ」とか言われて連れ去られ、
そこでやっと奴隷生活から解放されるのかと思った矢先に、
頼りの実琴が身内からの裏切りで比呂に洗脳されてしまうという最悪の顛末。
憐れ灯里は再び妹の奴隷生活に逆戻りというわけです。
これって…
全て灯里の意思とはまったく関係のないことが原因でたどってきた不幸な人生だ(汗)
前回の感想でまるしーは灯里みたいな女性が大嫌いだと言ってしまいましたが、
よく考えると今の灯里を作り出した境遇や人格は彼女が望んでそうなったわけではなく、
すべて回りの人間から強制的に強いられてきたものなのです。
今回の内容を見てよくそれが分かりました。
灯里のことがムカつくのではない。
灯里と比呂を使って自分たちの欲望を満たそうとする両親と、九石家の者が悪いのです。
灯里の両親が極悪非道なのはすでに承知の上であり、
もはや人間の血が流れているとすら思えないクズ親ですが、
今回とくにまるしーがムカついたのはやはり実琴ですね。
コイツの動きがなにかにつけ中途半端過ぎてほんと腹が立ってしょうがない。
側近の部下には簡単に裏切られるわ、比呂の術に取り込まれるわで、
ほんと灯里にとっては迷惑でしかない妖狐の旦那様ですよ(汗)
掟破りに灯里を連れ去ったのならば最後までちゃんと面倒みろよ!
「灯里に比呂の世話をしろってどういうつもりだよ~!」
そんな役回りは灯里にとっては辛すぎる地獄ミッションでしょうが。
よくそんな惨いことが言えたもんだ。
まるしーの予想では、すでに実琴は比呂の術から正常な意識を取り戻しているはずなんです。
何らかのタイミングを見計らって比呂と邪心と対決するつもりなんだろうけど、
されはなんとも残酷な灯里への仕打ちでした。
「実琴の無能さに身の毛がよだちます。」
紫月が実琴に無断で比呂を招いたのも全て実琴に当主としての信頼感がなかったからで、
紫月は欲ボケの間抜け当主のせいで九石家が崩壊すると思って、
必要に迫られた挙句にあんな暴挙に出たわけです。
だから…
まるしーは紫月がやったことを実琴への裏切りだとは全く思えないのです。
むしろ裏切ったのは掟に背いて花嫁を娶ろうとした実琴の方なのです。
もし…
実琴に立派な当主としての自覚があるならば、
ちゃんと九石家の将来に危機が及ばないための布石を打ったうえで、灯里を花嫁に向かえたことでしょう。
実琴のやったことは、ただただ好きな女性に執着して九石家に危機をもたらしただけだ。
今回の九石家が迎えている最大の危機はすべて実琴が引き起こした悲劇なのです。
「とにかく実琴が頼りなくて無能で弱っちい…」
結果…
灯里のことですが、
嫌いになるならない以前に彼女には思考の自由さえないことが分かりました。
なのでムカつくとかの感情を抱く以前の人物だということだ。
ごめんなさい…灯里ちゃん。
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