美醜の大地【ネタバレ32話】デスマスクの敏恵が放たれた!

殺害したサチの顔をナイフではぎ取り、醜い自分の顔に重ねた敏恵。

そう…狂った殺人鬼に後悔や道徳心なんていっさい存在しなかった。

ただ、あるのは新しい自分への欲求とハナへの復讐心なのだ!

ハナによって蒔(ま)かれた復讐の種は、あちこちで実がなり花が咲き始めている。

だが・・・

恐らくこのカオスな状態は、ハナにとっては想定外のシナリオだったはずだ・・・

美醜の大地

32話の解説と感想です♪

前回は、サチともみ合いの末に殺した敏恵が、なんとサチの顔の皮膚をはぎ取り、

それを自分の顔に装着するという恐ろしい光景で幕費となりました。

そんな狂った殺人鬼の女が世に放たれてしまう(汗)

さらにもう一人…

ほとんどもう完全体のルックスを取り戻した百子が、

殺人を繰り返しながら、じわりじわりと菊乃やハナへと近づいてくる。

敏恵と百子は、今やどちらも狂った殺人鬼。

「どうする…ハナ?」

32話の見どころ

ハナに復讐された女たちが殺人鬼として世に解き放たれてしまった。

男たちはハナの別人格・小石川菜穂子の話題でもちきりだった。

その男たちとは、雑誌記者の綿貫と敏恵の元旦那・池内辰雄(いけうちたつお)だった。

敏恵菜穂子の接点となった温泉旅館の主人・池内に会って、

二人の女の間では、旅館で一体何が起こっていたのか?

綿貫は池内から敏恵と菜穂子の間に起こった争いの内容を取材しました。

さて…

32話の見どころは、ますますモンスター化してゆく二人の殺人鬼・敏恵と百子の壊れっぷりです。

そして…

久しぶりに再登場した敏恵の元旦那・池内の菜穂子 ”愛” がハンパない様子。

綿貫と池内の二人ともが菜穂子にハートを撃ち抜かれているのです。

綿貫は菜穂子の消息や正体を突き止めるヒントを見つけだすことができるのか…?

今回は、綿貫と池内の会話がメインで、その他はモンスター化した敏恵と百子の今が描かれております。

今やこの『美醜の大地』では、アルアルになってしまった主人公・ハナが登場しない回です(笑)

だから面白いんですけど…


31話の解説と感想はコチラ♪
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美醜の大地【ネタバレ32話】デスマスクの敏恵が放たれた!

小石川菜穂子

雑誌記者の綿貫は、一連の連続殺人事件のカギを握るハナと深い関係にあると思われる小石川菜穂子の正体を探るため、

彼女が以前に勤めていた温泉旅館の主人・池内辰雄と連絡を取って会うことに成功した。

さらに…

この池内という男は、現在、殺人を犯し、逃亡中である敏恵の元旦那でもあるのだ。

綿貫は、当時の菜穂子と敏恵との間にどんな軋轢が生じていたのか?

そして、敏恵と離婚した池内は今、菜穂子に対してどのような感情を抱いているのかを丁寧に取材していきました。

すると…

池内は、菜穂子が温泉旅館から姿を消した後も、ずっと彼女の消息を追っていたことや、

自分が菜穂子と結婚して幸せにする気持ちがあることを綿貫に告白する。

なんと…

いまだに池内は菜穂子を愛していたのだ。

菜穂子と知り合った男たちは、みな彼女の事を天使のような女性と見ていたが、

彼女の周りにいる怪しげな男たちの影を見てきた綿貫としては、

確かに小石川菜穂子という人物は、優しくてとても美しい女性だけれど、

決して清らかだけの女性であるとは思えない。

そして…

そんな菜穂子もまた、一連の殺人事件の黒幕・市村ハナの仮の姿でしかないのです。

思えばハナによって生み出された復讐の連鎖は、この池内の元妻・敏恵から始まっているのです。

結局…池内も敏恵もハナが始めた復讐劇の犠牲者に過ぎない。

池内の話しを聞きながら、綿貫はなんとか菜穂子の正体を導き出すヒントを探ろうとするが・・・

二人のモンスター

後半はなんとも恐ろしいホラーな光景が続きます。

まず…

ずっと行動を共にしていたサチを殺して、死体となった彼女の顔をはぎ取った敏恵は、

血の滴るサチのデスマスクを自分の顔にあてがって悦に浸っている!

なんとも悍ましい光景だ(汗)

自分では美しい顔を手に入れたと思っている敏恵だったが、

実際は、死体の皮を顔に張り付けた気持ちの悪いただのモンスターなのです。

そんなことも分からなくなっている敏恵は、血まみれのデスマスクと共に隠れ家の小屋を後にししました。

一方…

実家を飛び出して、菊乃が演じていた杏一郎の行方を探し求めている百子は、

農薬を使ってたくさんの男たちから金と命を奪い、

やせ細って骸骨のようだった百子の体は、妖艶な女性の姿に変化していた。

{杏一郎さん待っててね…}

そう…

狂った殺人鬼と化した百子は、夜な夜な男を誘って殺人を重ねながら杏一郎の影を追っている。

そしてその先にいるのがハナの存在なのだ!

ここへ来てハナが刈り取ってきた女たちが、黒い雨に打たれ、毒花として復活しているのです。

奇しくもハナの始めた復讐劇は二人のモンスターを生み出してしまった・・・

 

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32話の感想

相変わらずサブキャラたちがどんどんとモンスター化してゆくこの『美醜の大地』ですが、

この32話を読んでサイト主のまるしーが一番気になったのは、

ラストシーンで登場したラスボス絢子おじいちゃんです。

もちろんデスマスクを付けた敏恵が世に放たれたことも強烈でしたが、

あの…人の生き血を吸って生きているかのようなおじいいちゃんのディテール!

一目見ただだけで普通の人間ではないことが分かります。

絢子の体にあった無数の古傷と、彼女が抱えている心の闇は、すべてこの気持ち悪い祖父が原因なのだろうか?

考えられるキーワードがいくつか浮かび上がる。

虐待…

近親相姦!

もし…絢子が幼い頃からこの老人のオモチャとしてずっと利用されてきたのなら、

彼女もまた、ハナと同じようにイジメの被害者だったというわけです。

ただ…

まるしーとしては、絢子には最後まで孤高の悪役を貫いてほしいという願望があるのです。

なので…

「どちらかと言うとあまり不幸な生い立ちを持つ絢子の過去なんて知りたくないのだ!」

あくまでもハナと悪役・絢子が命を懸けてぶつかる最終決戦が見たい。

だって…

ここまで二人の対決を引っ張られてお預けを食らってきたのです。

今さら、二人が和解するなんてことは考えられない。

1人の読者として、どうしてもハナと絢子には壮絶な命のやり取りを期待してしまうのです。

 

>>>『美醜の大地』33話の解説と感想はコチラ♪

 

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