著者:ナガトカヨ /ヒトエ真琴
『暴君のシンデレラ~大正溺愛浪漫譚~ 』
1話の解説と感想です♪
全身から自信満々なオーラが溢れ出る男がこう言った。
「お前は俺のシンデレラになるんだ!」
この物語の舞台は大正時代の日本ですから、
すでに明治時代にシンデレラの物語は日本に伝わっているとされているはずなので何も矛盾はない。
よって彼が目の前の令嬢をシンデレラにするというセリフは成立します。
ある日、没落寸前にある名家の不遇令嬢が、
日本一の最強財閥の暴君な御曹司に見初められた瞬間から、
ヒロイン・さくらの人生逆転サクセス・ラブストーリーが動き始める。
「暴君なヒーローの有無を言わさぬ強いキャラが痺れるシンデレラ・ストリーにキュン♪」
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暴君のシンデレラ【ネタバレ1話】虐げられし令嬢の悲惨な人生!
虐げられし令嬢の悲惨な人生
この物語の舞台は大正時代の日本です。
主人公は没落寸前の名家・白星(しらほし)家の長女・白星 さくら(今後はサクラと表記します)という令嬢です。
ただ…ご令嬢と言ってもサクラの生活環境は悲惨極まる地獄のようなもので、
サクラが実の母親を亡くしてから、その後に父親と結婚した継母と、
継母と父親との間に生まれた妹・凛子(りんこ)からものすごく虐げられる日々を送っているのです(汗)
さらに…
このたび妹の凛子(りんこ)が日本で有数の財閥である香坂家の御曹司・香坂巻雄(こうさかまきお)に見初められて婚約が成立してからは、
サクラに対する二人からの風当たりはさらに酷くなる一方で、
今では白星家の使用人までもがサクラに無礼な態度をとる始末です。
なので…サクラは名家の令嬢とは名ばかりのことで、
実際に家の中では”奴隷”のような扱いを受けながら屈辱の日々を耐え続けているのです。
しかも…
そんな不憫なこのうえない状況にあるサクラを実の父親は助けてやれない(汗)
父としてサクラに対する愛情は持ってはいるのですが、今や白星家の権力構造は、
財閥の御曹司に見初められた凛子と継母が完全にイニシアチブを握っているのです。
この何の力も持たない父親ができることと言えば、イジメられているサクラを陰で励ますくらいのことだ(汗)
なんとも残念な父親と悲惨な運命にある長女・サクラですが、
それから数日後…
ある人物との運命的な出会いがサクラの虐げられし令嬢の悲惨な人生を劇的に変化させます!
奇跡の出会い
それは凛子と香坂巻雄の”婚約披露パーティー”でのことでした。
サクラと同様に家の中で立場のない父親からドレスを用意してもらって、
妹の婚約披露パーティーに出席したサクラ。
もちろん凛子と継母はサクラを出席させるつもりがなかったのでずいぶんと立腹な様子だ(汗)
父親も余計なことをしたもんだと思っていたところに奇跡の出会いが待っていました。
その人物は、凛子の婚約した香坂財閥の御曹司とはライバル関係にある人物で、
世間では”暴君”として知られる黒雪財閥の御曹司・黒雪 瑛誠(くろゆき えいせい)でした。
さすがにライバル的な立場にある香坂と黒雪の間にはヒリヒリするような緊張感が漂っています。
なので黒雪がこの婚約披露宴パーティーに出席した目的も、
気に食わない香坂の晴れ舞台を茶化すつもりだったのかもしれない。
そんな雰囲気の中、
黒雪は酒に酔って老婦人をイジメている経済界の重鎮と、
その厄介な重鎮から老婦人を助けようとしているサクラの姿を目撃します。
そう…
これがサクラの運命を大きく変える瞬間だった!
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1話の感想まとめ
大いに太々しくて自信満々な黒雪瑛誠の”暴君キャラ”は、
サイト主のまるしー的には凄く魅力的な男性に映りました♪
日頃から大きな権力を持つ人間は、どこか傲慢で冷酷な人物であったほうが良いと思っているまるしーなのです。
あまり常識的で人の意見を素直に聞きいれるタイプの人だと、
悪意を持った取り巻き連中や部下などから洗脳されたり、
卑劣な罠にハメられてしまう可能性が高くなるから!
それほど巨大な権力を持つ人間の回りには常に有象無象な輩がはびこっているわけです(汗)
だからこそ…
国内の二大財閥の一つとされる黒雪家の御曹司ともなれば、
世間から暴君とあだ名されるくらい恐れられている方が正解だと思うのです。
しかも…
黒雪の暴君っぷりは弱い相手に発動されることがほとんどなく、
弱者を虐げているような悪党に向けられているような感じがします。
そうなるとまるしーから見れば黒雪はメチャクチャ”正義のヒーロー”に思えてしまうわけだ。
今回のサクラと経済界の重鎮とのバトルに介入した一件もそうです。
明らかに悪いのは酔っ払って老婦人に絡んでいた経済界の重鎮の方であり、
それを見かねて助けに入ったサクラの援軍に黒雪が加勢したのです。
普通に見て”ナイト”的な行動です。
確かに乱暴な口調や暴力的な一面には少しヒヤヒヤさせられる部分はありますが、
道徳的な振る舞いとして正しいと思えるのは黒雪の行動です。
なので…
今がとんでもなく理不尽な境遇に苦しんでいるヒロインのサクラが、
この正義の心を持った暴君さまに見初められた価値は非常に大きいのです。
なぜならば、
あれほど理不尽で残虐なキャラの凛子と継母に対抗するには、
紳士的なお坊ちゃんの御曹司では二人に太刀打ちできないからです。
悪の象徴のような妹と継母からサクラを守れるとすればやはり黒雪のような暴君がうってつけだ。
サクラとしては黒雪の人となりがまだよく分かっていないから恐ろしいでしょうが、
どうか自分の人生を大きく左右する判断を見誤らないで欲しい。
ちゃんと冷静な目で黒雪のことを観察すれば、彼が本当はどういう人物なのかが見えてくるはずだ。
「ガンバレ♪」
あと…
余談ですが、
虐げられているだけの不遇令嬢だとばかり思っていたサクラですが、
凛子や継母に断りもなく婚約披露パーティーに出席したり、
経済界の重鎮に体を張って対抗したりと、なかなかの腕白ぶりではないですか(笑)
もしかすると黒雪とは正義感の強いもの同士で相性がピッタリなのかもしれません。
「この先の二人がすごく楽しみだ♪」
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