著者:アン・ミツコ / エトワール編集部
『ズバッと派遣!姫華』
1話の解説と感想です♪
都内で保育園に通う幼い息子を育てながら、
産休前の職場で働いているマミートラックなシンママ・石田さゆり(36歳)は、
育児と仕事に忙殺されて身なりになどまったく気をつかう余裕などないほど忙しい日々と闘っている。
それが一人目のヒロインだ。
もう一人は元六本木で№1キャバ嬢としてブイブイいわせていた派遣OL・愛咲姫華(あいさきひめか)35歳である。
本来なら出会うはずのない全く生き方が違う二人の人生が交わった時、
そこには心温まるハートウォーミングで痛快な物語が生まれました♪
元キャバ嬢派遣の愛咲姫華は確かに飲めばお腹を下すかもしれない劇薬だ!
しかし…
身体に悪いものを食べ続けているのなら劇薬でも飲んで体に悪いものは排せつした方が良い。
劇薬は口に苦し。
しかし健康になるにはうってつけのお薬でもあるわけです。
読めばきっとアナタも姫華の劇薬っぷりに気分爽快な気持ちになると思います♪
「スカッと心が晴れるアルアルな共感エピソードが目白押しのポップなヒューマンドラマでございます♪」
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もくじ
ズバッと派遣!姫華【ネタバレ1話】この会社を私好みに変えてみせるんで♪
この会社を私好みに変えてみせるんで♪
最近夫と離婚してシングルマザーとなった石田さゆり(36)は、
目下、保育園に通う息子・ヒナタの育児と仕事に大奮闘中のシンママだ。
今勤めている職場は産休前までは”課長職”にあった会社で復職して時短勤務要因として働いており、
元部下だった営業課長にネチネチとイジメられながらの辛い日々を過ごしている。
そんな中、石田の営業部に元六本木の№1キャバ嬢だった愛咲姫華(あいさきひめか)という、
とんでもないヤバそうな派遣社員が入社してきました(汗)
まるで夜の六本木から通勤してきたかのごとく、
生足・生肩・生乳を露出したキャバ嬢ファッションに身を包んだその初出勤に、
社内の誰もが目を疑ったのですが、本人は全くそれらの冷ややかな視線などはお構いなしで、
そつなく仕事をこなしてきっちりと”定時”で退社していくストロングスタイルなのだ。
石田の会社は都内の中小企業で、たちの悪いモラハラやセクハラがまだ根強く残っている少しブラックな会社ですが、
そんな社内の風潮を出勤初日に感じ取った姫華は、
「この会社を私好みに変えてみせるんで♪」
…と、なぜか自信満々な様子だ。
なにそれ?
石田は何の悩みもなさそうに我が道を行く太々しい姫華のことを羨ましく思いつつ、
シンママの自分は彼女のように怖いもの知らずな生き方など絶対にできやしないと、
モヤっとする雑念を振り払って残業仕事に集中する。
ハッピーバースディ…ヒナタママ♪
姫華が定時で退社してから数時間後にようやく残業を終えた石田は、
時間遅れでヒナタを保育園へお迎えに行ってようやく遅い帰宅となりました。
今日も疲れた一日だった。
だが…ほっとしたのもつかの間、
石田の携帯に取引先の会社から電話が入り、
トラブル発生です(汗)
しかも…
それは自分の手痛いミスが原因だった!
石田が一人で解決するしかない。
覚悟を決めた彼女は幼い息子がぐっすりと眠っていることを確認してトラブル処理に奔走します。
その後…ようやくトラブルを解決させて石田が家に着いた頃にはすでに0時近くとなっていました。
{ヒナタはちゃんと寝ているだろうか?}
不安な気持ちで石田が玄関のドアを開けると、
なんと…
部屋にはヒナタを抱っこした姫華がいたのです。
「ハッピーバースディ…ヒナタママ♪」
えっ…!?
なに、どういうこと?
何がどうなっている?
さて…
どうして姫華は石田の家にヒナタと一緒にいたのでしょう?
このあと、ちょっぴり3人の感動的なシーンが展開されます♪
まさか姫華が石田の〇〇〇さんだったなんてね。
本来なら石田のような女性が絶対に交わることのない世界線で生きてきたタイプの姫華。
これから元キャバ嬢派遣の姫華が、社内にはびこる様々なクソ常識をぶっ壊していきます。
色々と面白くなっていきそうだ♪
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1話の感想
物語の冒頭でヒロインの一人である石田さゆりが育児と仕事に忙殺されている様子を見て、
まさにこれが日本のシングルマザーが日々味わっている地獄の光景だと身震いがしました(汗)
例えこうなる事が分かっていながら離婚したとはいえ、始めから離婚を前提として結婚する女性なんていない。
どうても夫と一緒にいられないから離婚したのです。
しかも…世の中の離婚に至る原因を作った有責配偶者の70%以上は夫だというデータもある。
なのに…
ここまでシンママに厳しい世の中って酷すぎないだろうか?
日本の政府はしきりに『異次元の少子化対策』とかなんとか声高にぶち上げているか、
異次元という言葉の意味を本当に分かって使っているのだろうか?
異次元の少子化対策というのは、石田さゆりみたいなシングルマザーが、
育児の心配や暮らしに不安なく生活できることではないのか?
髪の毛を整える余裕もなくマミートラックな仕事に消耗されることではない。
「いい加減目覚めて下さい日本の政府様!」
著者のアン・ミツコ先生は、石田さゆりの地獄な毎日をユーモアを交えて描いていましたが、
サイト主のまるしーは、本当に石田のように過酷な毎日を、
ギリギリのメンタルで過ごしているシンママを知っているので、
とても他人事の話だとは思えない心境で、
冒頭からの5ページを胸が締め付けられるような思いで読みました(汗)
中でもあの真々原夫(ままはらお)いう営業課長のキャラがたまらなく嫌な上司で、
まるしーのストレスは彼の登場でもはや頂点近くまで達しておりました。
さすがにもう一人の最強ヒロイン・愛咲姫華が出て来てからは、
かなり楽しんで読めるテンションには回復しましたが、
最初の方は見ていてホント辛かったです。
だから姫華が出てきてくれてよかった♪
あとは派遣OLとして石田の会社にきた姫華が入社して早々にぶち上げた、
「この会社を私好みに変えて見せるんで♪」
というファンキーな宣言がどのようにして実現されていくのか?
非情に期待です!
№1キャバ嬢として浮き沈みの激しい風俗業界を勝ち抜いてきた姫華のスキルと経験が、
一般の中小企業の職場でどんなふうに発揮されるのか?
あの若くて可愛いルックスで年齢が35歳という点も大きな注目ポイントです。
人生経験からすると世の中の酸いも甘いも嚙み分けてきた女性であることは間違いない。
そして…
姫華が一番最初にその人生経験スキルを発揮するネタとして、
あのハートウォーミングな石田とのやり取りは心が癒され増した♪。
本作のキャッチ―なタイトルから想像すると、
もっと派手でエンタメ要素たっぷりの暴れっぷりを披露するのかと思いきや、
しっかりと地に足がついた姫華の世直し救済エピソードでございました♪
作品のテーマ自体はドロドロとした人間関係やモラハラ・セクハラ案件を取り扱う内容だけど、
姫華の明るい無双キャラと作品全体に漂うポップな空気感が心地よくて、
本作を紹介するコミックサイトの案内文通りの、
「スカッと痛快&あるある共感ドラマ』として大いに楽しめそうです♪
できればまるしーも煩わしくて厄介なご近所の付き合い姫華にまるっとお任せしたいもんだ(笑)
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