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一日千秋(漫画)ネタバレ17話|絶望の先に見えたものとは?

「残念ながら心拍の確認ができませんでした」

診察した医師が翔子と裕真にそう説明しました。

同時にそれは翔子が近いうちに自然流産することを決定づけるような言葉でもあった・・・

あれほど夫婦で待ち焦がれた二人の赤ちゃんだったはずなのに・・・

どこまでも続く不幸の連鎖に、片桐夫婦は今、なにを思うのだろうか?


絶望の先に見えたものとは?

一日千秋(いちじつせんしゅう)

17話の解説と感想です♪

それは、仕事の重圧に加えて、心の準備もまだできていなかった突然の妊娠だった。

決して翔子は中途半端な気持ちで出産も仕事も両方ちゃんとしようと思っていたわけではないけれど、

どこか心の奥で、{厄介だな~}と思っていたことは確かだった。

そして今・・・

翔子はそんなゆるい覚悟で母親になろうとしていた自分を猛烈に責めている!

そんなことを反省する必要なんてコレっぽっちもないのに・・・

17話の見どころ

もうこの漫画の中では、片桐夫婦に対して不幸な出来事しか起こらなくなっているのだろうか・・・

読んでるとここ最近はとにかく可哀想でしょうがないです。

妻が何年にも渡って不妊治療を続けても、旦那側の問題でずっと不妊状態が続いていたり、

やっとそれに気づいて旦那が治療しても、自然妊娠できたと思ったら今度は流産しちゃうツキのなさ。

その間にも仕事やプライベートのトラブルが色々あったり、

身内の問題に心を痛まされたり、職場でも辛い思いをしたり・・・

どうもこの作品の主人公である片桐夫婦には、とにかく辛い事ばっかりが起こってしまうのわけです。

そこが見どころだと言ってしまえばそれまでの話なんですが、

やはり今回の17話でも片桐夫妻に訪れる試練が大きな見どころとなっております。

その内容がなんとも切なくてやるせなくて悔しくて・・・

これだけ主人公の人生に逆風が吹き続いていると、さすがに読者としても心が痛くてたまらない。

そろそろなにか二人の心が救われるような出来事が起きて欲しいと思ってます・・・


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一日千秋(漫画)ネタバレ17話|絶望の先に見えたものとは?

「残念ながら…」

翔子から不正出血の連絡を受けた裕真は、翔子のために着替えのスカートを購入して病院に駆けつけてきた。

その後、

診察室で夫婦ともに医師の診断を聞くこととなった片桐夫妻は、

医師からもっとも知らされたくない事実を告げられることとなりました・・・

「残念ながら…」

「自然流産になると思います。」

申し訳そうな表情で医師が翔子にそう伝えました。

それは、翔子にとっては妊娠発覚当初から最も恐れていた現実だったのです。

出産はほぼ絶望的である。

始めのうちは医師の診断結果に裕真のほうが取り乱して、なんやかんやと医師に質問していましたが、

その後、時間が経つにつれ、

今回の流産は全て自分に責任があると考えてしまった翔子が、感情をむき出しにして取り乱してしまうのです。

そんな翔子を今度は裕真が優しくフォローしますが、

あまりの興奮とストレスのせいからなのか、その日の診察後に病院からまだ帰る前に翔子の下腹部に異変が生じて、

翔子はそのまま自然な形で完全流産してしまったのです。

中絶手術をすることなく・・・

厳しい現実

翔子が流産した翌日、夫婦それぞれの職場では、どちらにも辛い状況が待っていました。

夫・裕真の職場では、順調に出産を控える部長の奥さんが、

大きなお腹を抱えながら会社に部長の忘れ物を届けに来ていました。

昨日、自分の愛する妻が流産したことを考えると、裕真にとってそれは地獄のような光景でした・・・

 

一方、翔子の方はというと、

昨日、大事な商談に行けなかったことが仕事上ではかなり翔子の立場を悪くしていました。

今まで翔子が責任者となって進めていたプロジェクトも、一日にして後輩のが引き継ぐような形になっていたのです。

ただ・・・

流産した辛い気持ちを振り払って出社した翔子には、厳しい現実が待っていました!

「無理しないでしばらく休んでても良かったのに」

主任から翔子にかけられたこの言葉は、実質上では戦力外のスタッフと言われているようにしか聞こえなかった。

そう・・・

翔子には主任の言葉がこう聞こえていたのです。

{あなたにはもう期待なんてしていない}

これが、会社の期待を裏切った社員への答えでした。

だけど・・・

翔子は社内で自分の居場所がなくなってゆくことを不条理だとは思っていませんでした・・・

17話の後半

17話の後半では、自分の中途半端な行動が流産したすべての元凶だと考えた翔子が大きな決断をすることとなります。

ベットの中で、こらえきれず嗚咽して泣きじゃくる翔子をそっと後ろから抱きしめる裕真。

心の中で叫んでる声が小さな音となって現れる。

「こめんね…裕ちゃん」

「ごめんね…私の赤ちゃん」

絞り出すような声で謝り続ける翔子だった・・・

 

不妊治療は長いトンネルの中と同じ、

どうやったらこの暗闇から抜け出せるのだろう・・・

 

翌朝、翔子はある決心を胸に会社へ出勤してゆきました。

 

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17話の感想

「仕事と子供のどっちが大事?」

これは、仕事を持つ結婚してる女性がよくぶち当たる究極の2択です。

これって・・・

よく付き合っている恋人が相手にキレる時の言葉に似てますよね。

「私と仕事のどっちが大事なの?」

とか、

「オレと仕事…どっちが大事なんだ」

こういう場合、言われた方はものすごく辛い思いをします。

なぜか・・・?

それはどちらも同じくらい大事で、比べるような事ではないからです。

愛する人がいるから仕事も頑張れるし生活もできるわけだし、

逆に仕事を持っているから恋人との交際や結婚ができるのです。

どちらが欠けてもその人の幸せは半分しか成立しないわけです。

 

翔子にとっての『仕事と赤ちゃん』もまったく同じモノなんです。

どちらを選択するのかという問題ではないのだ!

翔子が考えるとしら、どうやったら仕事をしながら無事に赤ちゃんを産むことができるかなのです。

そういう意味では、17話のラストで翔子が決断したことは、すごく切なくて悲しい結論でした。

決してこのままでは終わって欲しくない・・・

 

>>>『一日千秋』18話の解説と感想はコチラ♪

 

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