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官能先生【ネタバレ3巻】失恋してもなお…

ノスタルジックに紡がれる大人な男女のラブストーリー♪

この時代、恋する男は誰もがストーカーだった…!

しかし・・・

失恋したその悲しみを相手にぶつけることはなく、男はみんな自制的でした・・


失恋してもなお…

『官能先生』

3巻の解説と感想です♪

3巻の見どころ

「ついに雪乃と六郎の恋が動き出した!」

と…思った矢先の大どんでん返し!?

明らかになってゆく妖艶な不思議美女・雪乃の過去やその人となり、

雪乃の大きな誤解から六郎との距離が縮まっていかなかったのかと思いきや・・・

とんだ理由が隠されていた!

いや~大人なの恋愛は色々と複雑なもんです。

というか、主役の本人たちが色々と恋愛を複雑にしているようにもみえるんですが・・・

今回、『官能先生』3巻の見どころは、ちょっと大人で衝撃だった雪乃と六郎の官能的シーンと、

もっと衝撃だった雪乃の過去とその頑ななまでの態度である(汗)

さらに・・・

切なくももどかしく理不尽な六郎の失恋です!

こう書いてみるとまるで見どころだらけの面白そうな1冊に思えるでしょうが、

まさにその通りです♪

この3巻を読むと、どうして雪乃が六郎に恋をしたのか?

なぜ・・・

本当は控えめでおしとやかそうな雪乃がどこか大人ぶったり、悪ぶった態度をとっていたのか?

その理由がわかります。

しかし・・・

雪乃の頭の中が少し分ったとはいえ、いまだに彼女が六郎にとった態度の意味が判りません。

好きなのに、付き合いもせず、だからと言ってそこまで拒絶もしていない。

「この女心は何だろう?」

雪乃さん…あなたは一体なにを望んでいるんですか?

六郎でなくとも、女性であるサイト主のまるしーでさえ頭がおかしくなりそうです。

雪乃の本心が解らない・・・

ただ・・・

これがまさに吉田ワールドなのかもしれませんね~!

細かい理屈は置いといて、ちょっとミステリアスで、情緒ある大人のラブストーリーを堪能しましょう♪


2巻の解説と感想はコチラ♪
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官能先生【ネタバレ3巻】失恋してもなお…

心振るえる官能シーン

3巻前半70ページくらいまでは、まさに『官能先生』というタイトルにふさわしい情緒的な内容が描かれています。

古本屋で六郎と雪乃が偶然会ってから、初めて二人がゆっくりと夜を過ごすシーン。

2巻のラストで、雪乃を思い切って淫靡な雰囲気が漂うバーへ誘うことに成功した六郎。

飲みなれないカクテルに頬を赤らめている色っぽい雪乃に六郎はメロメロ・・・

さらに・・・

六郎はさすが官能小説家だと思われるくさいセリフを連発して、

この夜はなんと…雪乃のお持ち帰りに成功するんです!

そこから描かれる二人の官能シーンは、決してそれほど美しくはないが、

その生々しい官能的な表現方法と、雪乃の何とも言えない女性としての恥じらいが、

読者をまさに官能的な吉田ワールドへといざないます。

会話の中でときおり雪乃の口からでる「悪い人…」という六郎に対するセリフ。

そう・・・・

まだ雪乃は六郎が独身の男ヤモメだという事を知らない。

なので・・・

本人からすると妻子ある男性との背徳的な”禁断愛”という後ろめたさも手伝って、

激しい罪悪感の中、狂おしい快感に酔いしれるんです。

そして・・・

そんな雪乃のあまりにも美しい肌と、いじらしい表情にすべての煩悩を開放して一匹の動物と化す六郎だったが、

ここで六郎が作家としての奇妙な血が騒ぎだす場面もあります。

『官能先生』3巻の前半部分はそんな心振るえる官能シーンが最大の見どころでした・・・♪

「わたし…出戻りなんです」

翌朝、六郎が独身だという事を知った雪乃は急に態度を豹変させます。

それは、六郎との健全な恋ができるという喜びのものではなく、

汚れた自分とは合わないという後ろ向きな態度の変化だったのです・・・

{一体どういう事なんだ?}

雪乃の急変した態度の意味がまったく分からない六郎。

意味深な去り方をした雪乃のことが気になって、

その意味を知るために六郎は、仕事終わりの雪乃と会うために『喫茶 鍵』へと向かう・・・

なんとか六郎は雪乃と会う事ができたが、やはりあの日から六郎を遠ざけようとする彼女の態度は変わっていなかった。

「何を怒っているの?」

ストレートに自分の疑問を雪乃にぶつけた六郎。

すると・・・

雪乃の口から衝撃の事実が!

「わたし…出戻りなんです」

要するに雪乃はこの若さですでに離婚歴があったのだ。

一抹の憂いをおびた表情の雪乃はその後、自分みたいな女は六郎にふさわしくないと言った。

優しくて誠実な六郎とは住む世界が違うという意味の言葉を残して彼の前から去っていったのです。

雪乃の寂しそうな背中を見送りながら立ち尽くすしかない六郎・・・

失恋してもなお…

衝撃的な雪乃の過去と、たった一日のめくるめく雪乃との情事を思いおこし、

あの日の官能的な出来事を六郎は小説の執筆に注ぎこみます。

自分が体験した狂おしいほどの感情がすべて六郎のもつペン先に乗り移り、

結果、今までの自分には決して描くことのできなかった官能小説を書き上げたのです。

全て雪乃のおかげだ。

そして・・・

その結果を胸に抱きながら、もう一度六郎は雪乃にアタックするんです。

しかし・・・

結果は同じでした。

完全に六郎は失恋してしまいます。

どうして雪乃はあそこまで頑なに六郎との付き合いを拒否するのか・・・?

雪乃が六郎に気があることは彼女自身が一番よく知っていて、その想いは六郎にも十分伝わっている。

なのになぜ・・・?

そして・・・

失恋してもなお…

毎日のように雪乃を想う六郎がいる。

しかもこのあと、またもや思ってもみない衝撃の事実を六郎は目の当たりにすることとなります。

ここへ来て複雑に絡み合う人間関係の糸が浮かび上がってきました・・・

 

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3巻の感想

すごく解説と感想するには手の焼ける3巻の内容でしたが、

それだけに本編現物に描かれたストーリーと映像は、価値ある元となりますね。

簡単には解説できないという情緒的で味わい深いシーンの連続♪

特に、前半部分で描かれる六郎と雪乃のベットシーンは必見です♪

実際は布団の上ですが・・・

これぞ『官能小説』と言わんばかりのエロティックな濡れ場を表現する言葉の数々。

六郎の持っている小説家としての淫靡な表現方法がよりそのシーンの興奮度を高めてゆくんです♪

サイト主のまるしーは、いわゆる『官能小説』というものを読んだことはありませんが、

今回の『官能先生』を読んで、

ああ~こういう興奮のしかたもあるな~と改めて感じました。

文字で伝えられるいやらしさ、淫靡さってやっぱり独特な表現方法ですよね。

文章を読んで想像するから、人それぞれ頭の中で描く映像が違ってくるだろうし、

それぞれの興奮するツボがあり、もっと想像力を膨らませるシーンも各々違ってくる。

今回の六郎と雪乃の官能シーンも、

もし小説で読んでいたとしたら、まるしーはあんな二人の光景を想像しただろうか・・・

あまりの快感に精神と体のコントロールが効かなくなって、むせび泣いてしまう雪乃の恥じらい行動。

そんな雪乃の姿を目の当たりにしてオロオロする六郎。

確かに絵で見るとちゃんと状況は伝わるが、文章だとどんな表現になるんだろう・・・?

なんか…全然、コミックの感想っぽくなくなってしまいましたが、

今回の官能先生は、そういう意味で言うとすごく情緒的でドラマチックな内容でした♪

いろんなサプライズ要素が散りばめられていて、今後のストーリー展開へのワクワクがいっぱいです。

雪乃と六郎との関係。

津永と雪乃の関係。

そして、六郎と津永との関係。

 

とりあえず、いま突然出てきた津永という男性のことはあえて詳しくこの記事では説明しません。

そこは3巻の重要なキモになる部分でもありますから・・・。

 

今回は様々な登場人物の諸事情が明らかになってきた回でもあります。

複雑に入り組んだ人間関係がどんどん絡み合って、それが六郎と雪乃の関係性にどう影響してゆくのか?

もりとん二人の恋はココで終わったわけではないと思いたいし、

今後の展開に期待大です♪

明らかになってどんどん面白くなってきました・・・

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