『この男、優良物件につき』第5話の濃い感想|DV捏造が崩れる、録音の一手

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『この男、優良物件につき ~クレクレ義妹が私のすべてを奪ってきます~』1巻表紙

第5話で描かれるのは、恵梨香の「潰し方」が一段階ギアを上げる瞬間です。

奪うだけじゃ足りない。

梓を“加害者”に仕立てて、二度と立ち上がれないようにする。

そんな空気が漂ったところで、七瀬課長が出すのが録音という一手。

言い逃れが得意な相手ほど、記録が効く。

第5話は、その現実がズシンと刺さる回でした。

目次

5話の見どころ

5話最大の見どころは、恵梨香がDV捏造という禁じ手に踏み込むところです。

しかも怖いのは、殴る蹴るの派手さじゃありません。

言葉の並べ方で周囲の空気を作り、「梓が悪い」という前提を完成させていく。

この手の人間は、議論で勝てないんですよね。

だからこそ、七瀬課長の“証拠で止める”判断が気持ちいい。

慰謝料、離婚、決着。

スカッとするのに、後味が少しだけ不穏。

そのバランスが、5話を濃くしています。

◀ 前話:第4話のあらすじ&感想はこちら

5話の深掘り感想

  • 春見 梓
    言い返せない弱さを突かれるが、決着の場には立ち続ける
  • 七瀬課長
    感情で殴らず、証拠で守る。現実的な強さが際立つ
  • 恵梨香
    奪う→潰すへ。嘘で空気を支配する手口が最悪に更新される
  • 宗吾
    同調して“加害側”を完成させる。夫として終わっているリスト

DV捏造の怖さは「殴る」より「語る」ほうにある

恵梨香のやり口は、相手を黙らせるための暴力ではなく、周囲を味方にするための言葉です。

断片的に“それっぽい話”を混ぜて、聞き手が勝手に結論へ滑っていくように誘導する。

そして宗吾がうなずく。

この瞬間、二対一が成立して、梓は反論の足場を失います。

DVの捏造って、嘘の内容そのもの以上に「周りが信じる空気」を作られた時点で詰むんですよね。

第5話は、その構造を真正面から見せてくるのが嫌にリアルでした。

録音は地味だけど最強。七瀬課長の勝ち筋がブレない

ここで七瀬課長が持ち出すのが、会話の録音です。

怒鳴らない。

論破もしない。

「その話、記録があります」で終わらせる。

相手が言葉で空気を握るタイプだからこそ、記録が一番効く。

恵梨香の“語り”が止まり、宗吾も黙る。

この瞬間の静けさが、胸スカの正体でした。

七瀬課長は、優しさで助ける人じゃなく、筋を通すために動ける人。

ここでまた「優良物件」の意味が更新されます。

離婚で一区切り。でも梓の心はまだ“相手基準”のまま

離婚が成立して、慰謝料も確保できる。

結果だけ見れば、ようやく地獄から出られた回です。

ただ、安心しきれないのは、梓がまだ「自分の軸」で立てていないところ。

決着の中心にいるのに、流れを作ったのは七瀬課長。

守られたことが悪いわけじゃない。

でもこのままだと、恵梨香みたいな人間にまた“空気”で押し切られる危うさが残る。

第5話は、救いと同時に「梓が変わる必要」を置いていった回でもありました。

▶ 次話:第6話のあらすじ&感想はこちら

5話は「嘘が崩れる回」だからこそ、怖さも残る

第5話で一番スカッとするのは、恵梨香の捏造が録音で崩れるところです。

ただ、胸スカで終わらないのがこの作品。

嘘が崩れても、恵梨香は平気で次の手を打つタイプだと分かってしまう。

だからこそ、次回が気になります。

▶ 『この男、優良物件につき』全話まとめはこちら

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