「どうせこんなの形だけだからな」
その日初めてベルが会った婚約者の時期公爵さまは、
なんの感情もこもっていない冷たい表情で彼女につぶやいた。
えっ!?
一生を添い遂げるかもしれない婚約者になんて心が冷えるようなセリフを口に出すの…?
著者:秋風きのこ / グルナ編集部
『「くじ」から始まる婚約生活~厳正なる抽選の結果、笑わない次期公爵様の婚約者に当選しました~』
1話の解説と感想♪
社交界にもまだデビューしていない18歳の貧しい貴族の男爵令嬢が、
イケメンですらっとした時期公爵さまの分不相応な婚約者となりました。
「一体なぜ?」
それは…バカらしいほど短絡的に妻となる女性を指先ひとつで選んだ男の行動が原因だった。
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もくじ
「くじ」から始まる婚約生活【ネタバレ1話】適当にチョイスされた婚約者!
適当にチョイスされた婚約者!
この日、主人公の男爵令嬢・ベルは、煌びやかな舞踏会の壇上で、
容姿端麗な時期公爵・アレンの婚約者として皆の前に紹介されました。
その際、
緊張して体を硬くするベルに向かって、アレンは小声でポツリと声を掛けました。
「あなたはただ笑っていればよい」
さて…
遡ることこの数時間前、ド田舎に住む貧乏貴族の男爵令嬢・ベルはとその父親は、
ルーヴェント公爵家から送られてきた舞踏会への招待状に歓喜の雄たけびを上げていました。
すでに18歳となったベルは家が貧乏なゆえにいまだ社交界デビューもしていなかった有様で、
だから…
人生で初めてとなる舞踏会に招待されて父娘は大はしゃぎだったのです。
それは…美味しいものが食べられて、華やかな空間を満喫できるからだ。
だがその頃、
舞踏会を開く主催者側のルーヴェント家では、とんでもない事態が発生していました。
なんと…
舞踏会の当日に婚約者のお披露目をしようとしていた相手が行方不明になったのです(汗)
その婚約者の名前はロゼッタ。
理由はルーヴェント家の次期公爵となるアレンと結婚することが嫌で逃亡してしまったわけです。
婚約者に逃げられたアレン。
このままでは公爵家としての面目は丸つぶれである。
こうなるともう誰でもいいから適当にアレンの婚約者を見繕ってお披露目してしまおう。
ルーヴェント家に仕える者たちはそう考えました。
そんなのっぴきならない状況の中、アレンはこの日舞踏会に招待していた独身の令嬢から、
まるでくじを引くように主人公のベルを婚約者としてチョイスしたのです。
ベルの容姿も経歴も性格もなんの情報も知ることもなく適当に選んだ。
彼にとっては結婚する相手が人間の女性であれば誰でもよかったのです。
そう…
時期公爵から適当にチョイスされた婚約者!
それがこの物語の主人公・ベル・キャロラインである。
緊張なんかしなくていいよ
舞踏会の数時間前に艶やかな衣装を着せられてアレンの婚約者となることを打診されたベルは、
実家が抱えている借金の全額返済と領地のライフラインを充実してくれるという条件を提示され、
家族のためにまだ会ってもいないアレンとの婚約を承諾しました。
普通に考えてもベルにとっては決して悪い話ではない。
そしてその数分後、ベルは初めて未来の旦那様となるアレン・ルーヴェントと対面することになるのですが、
目の前に現れた彼はすごくイケメンの貴公子なのですが、
まったく婚約者に興味がないようで、一言もベルト会話を交わすことなくその場から去って行ったのです。
あれ?
ちょっと雰囲気がヤバいぞ…
ベルはアレンのあまりに素っ気なさすぎる態度に大きな不安を感じてしまう(汗)
本当に自分の決断は間違ってなかったのだろうか?
なんだかモヤモヤする。
だが…
すでに婚約を了承してしまったベルにあれこれと考えている暇はなく、
それからすぐに婚約者披露の時間がやって来ました。
ベルが隣にいても全く無表情のアレンに手を取られてお披露目会場へと進む二人。
その途中に緊張で硬くなっているベルに対して、アレンは視線を彼女に向けることなくこう言いました。
「緊張なんかしなくていいよ」
「どうせこんなの形だけのもんなんだから」
恐らくは彼なりにベルを気遣って言ったセリフなんだろうけど、
言われたベルの心にはすごく冷たい空気が流れてゆきました。
その瞬間…
目の前の大きな扉が開き、二人は招待客の前に姿を現しました・・・
いよいよ…始まる。
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1話の感想
タイトルの副題に「厳正なる抽選の結果、笑わない次期公爵様の婚約者に当選しました」とありますが、
これは完全にボケだったのですね(笑)
何枚かあった招待状の返事の中からアレンが適当に引き抜いて婚約者が決まったのです。
まるでトランプのババ抜きみたいですごく大雑把。
それでも…
多額の借金を抱えて生活が困窮していたキャロライン家にとってはこれ以上にない幸運なお話だ。
あと…
1話の中ではベルの母親が登場していなかったので彼女の家庭は、父子家庭なのだろうか?
「母親の存在が気になる。」
死別か離縁か?それとも重病人か?
とりあえずヒロインのベルが可愛い♪
男爵の家に生まれても庶民以下の生活水準で暮らしてきたベルは普通に貧乏な家の娘さんだ。
一般的には16から社交界デビューする貴族界の慣習があるようですが、
貧しいキャロライン家には舞踏会などの招待状が一切届かず、
ベルは18歳になってもまだ社交界デビューしていませんでした。
たぶんこの世界でもそれは異例なことなんでしょうね!
ただ…
こういう庶民感覚にあふれた貴族令嬢は、貴族の、しかも屈折しまくりな性格のアレンとは相性バッチリなのです。
恐らくこれからアレンはこの純朴で庶民感覚あふれるベルの魅力にメロメロとなってゆくのでしょう。
これまで交流してきた貴族のお高くとまったお嬢様たちとはまったくタイプが異なるベルの普通感覚。
「いわゆるギャップですね」
とにかく恋愛はギャップを見せてキュンキュンさせるパターンが高確率で実を結びます。
両親の不仲が原因で女性不信や人間不信に陥ってるアレンは使用人にさえ笑顔を見せたことがないアイスマンです。
その表情がこれからベルのズッコケ行動やひた向きに頑張る姿を見てユルユルになっていくのでしょう。
それに、
今回のストーリーはシンデレラストーリーの要素とベルのサクセスストーリーが合わさった感じなので、
読み進めていく中での楽しみやワクワクがたくさんありそうです♪
加えて、ヒロイン・ベルのルックスが単純に魅力的でカワイイ!
これはもう著者である秋風先生の絵のうまさが起因してるところが大きいでしょう。
秋風先生は男性も女性もスゴク綺麗に描かれるので目の保養にもなるからありがたい♪
さて…今は無邪気で天真爛漫な貧乏お嬢様のベルですが、
彼女が今後、アレンと真実の恋をして魅力的かつ優秀な公爵夫人となる経過をたっぷりと堪能したいですね。
ドラマチックに幕が開けたベルとアレンのキュンキュン恋物語。
「非常に今後の展開が楽しみです♪」
>>>『「くじ」から始まる婚約生活』』2話の解説と感想はコチラ♪
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