R18の巨匠が描くミステリアスなヒューマンドラマが降臨!
怪しすぎる洋館で巻き起こるクズたちの宴だった・・・
魅力的すぎる孫娘のセレブなお遊び!
著者:ながしま超助
『屑の館(くずのやかた)』
まったく読めないそのシュールな展開に興味津々な一作です♪
美人でナイスバディな資産家の孫娘が始めた驚きのボランティア活動は、
果たして真の博愛精神からくる誠実なものなのか?
それとも・・・
資産家の祖母から20億円の遺産を受けついだ美貌の孫娘、
貧しい国の難民キャンプでボランティアに明け暮れた彼女が、
日本へ帰ってきて始めた驚きのボランティア活動とは・・・?
「魅力的すぎる天使の本性は全ての男を狂わす悪魔なのか?」
1話から衝撃の展開が待っています♪
もくじ
『屑の館』の見どころ
R18のコミック、いわゆる『エロ系漫画』のカテゴリーを主戦場として活動されてきたながしま超助先生が、
めずらしくヒューマンサスペンスな人間ドラマの連載をスタートさせました!
正直、サイト主のまるしーは、失礼ながら超助 先生の作品を読んだことがありません(汗)
なので・・・
超助作品はこの『屑の館』が初めてとなります♪
そこで・・・
『屑の館』の見どころは、あまり見ないタイプのヤバいヒロインのキャラと、
これまたあまり見たことがないストーリー設定と世界観ですね♪
すごく良い意味でね…♪
やはり、R18コミックの巨匠だけあって、女性を描いたときのフェロモン放出度がスゴイ!
「エッチ系にいくのか…?」
それともサスペンス要素が多めなのか、まだ1話の段階では何とも言えない状況ですが、
正直、1話を読んだあとは、必ず2話→3話と続けて読みたくなるミステリアスなヒューマン・ストーリーです♪
これからこのページで続きのネタバレの投稿を続けてゆきたいと思います~♪
『屑の館』の立ち読みはコチラ♪
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屑の館(漫画)ネタバレ|魅力的すぎる孫娘のセレブなお遊び!
円香聖(まどかひじり)
物語は、資産家である119歳の老婆が亡くなり、もろもろ20億円の財産と、
文化財レベルに立派なお屋敷を相続した主人公・円香聖(まどかひじり)が、日本に帰国したところから始まります。
某国の難民キャンプでボランティア活動に参加していた聖(ひじり)は、若くて飛び切りの美人の女性だ。
平和を愛し、人のためなら紛争地域にまで出向いてボランティア活動に従事する。
彼女に関わる全ての人間が聖の人格も美貌もその全てを神々しく思っていた。
そんな彼女が、祖母の相続をきっかけに日本へ帰ってきたのです。
そして・・・
彼女は、20億円という金融資産と立派なお屋敷を相続したものを元手にして、
この日本で生活困難者の保護施設を運営することを決めたのです。
しかも・・・
生活困難者を保護する建物として、彼女が相続した文化財レベルの大きくて立派なお屋敷を使用することにしたのです。
これならチョットしたホテルよりも立派な保護施設となるだろう・・・
そして数日後、
市役所の福祉課を訪ねた聖は、係の者に保護施設の立ち上げ許可と、生活困難者の斡旋を申し出たのです・・・
セレブ娘のお遊び
後半の展開は、聖の希望通り、りっぱな屋敷で保護施設をスタートさせる彼女の様子が描かれています。
さて・・・
誰もがその美貌にうっとりするほど若くて美人な聖の保護施設計画は、
福祉課の女性職員の目から見たら、ろくに苦労も知らないセレブ娘のお遊びにしか映らなかった。
{なめやがって・・・}
その女性職員は、贅沢な予算と立派な建物を使って保護施設なんかを運営しようとする聖が許せなかった。
なので、もし生活困難者を斡旋するにしても、その中には凶悪犯罪者も多く含まれるという脅しをかけて、
バカげたセレブ遊びを辞めさせようとするも、聖はまったく怯む素振りも見せなかった。
しかもその数日後、
聖は友人たちが止める中、独断で生活困難者の保護施設・『白鳥館(はくちょうかん)』を開設してしまうのです。
かくして、女性職員が送り込んだ犯罪者多めの生活困難者と、
そんな彼らと生活をともにする聖たちの活動がスタートしたわけです・・・
2話:赤井五郎
過去に罪を犯した凶悪犯罪者たちが集う事となった白鳥館ですが、
物語はそんな白鳥館で暮らす凶悪犯罪者たちの人となりを紹介してゆく形で進行してゆきます。
そして…
記念すべき一人目の住人は、赤井五郎(あかいごろう)という傷害事件の常習者です。
これまでの人生で何度か傷害事件を起こして服役したのちに、
あおり運転で死亡事故を起こしてさらに10年間の服役を終えて、現在はこの白鳥館にいます。
普段はマスクを着けていて口元を見せない彼は、
人知れず鏡に向かって笑顔の練習をしていました。
その光景は彼が真面目に更生しようと努力している様子に思えるのだが、
ある日、白鳥館に食べ物を求めて訪れた親子がやって来たところ、
食事を終えた小学生くらいの息子に、その赤井五郎が声をかけて、男の子と遊んであげようとしたのです。
しかし・・・
その男の子に赤井が、
「なんかキモい…」
と言われてしまったことで、本来の彼がもつ凶暴性が再発動してしまい・・・
3話:元レイプ魔
二人目の住人は元レイプ魔の凶悪犯罪者・星野蓮(ほしのれん)36歳だ。
彼は元教協教師という肩書で、3度の強制性交および1度の強制性交未遂の罪で懲役8年の実刑判決を受けた元犯罪者です。
3人目に襲った女性から抵抗に合い右足を骨折させられてからは、
杖を突く生活を余儀なくされたが、それでも彼の中に棲みついた悪魔が消えることはなく、
新幹線の中で4人目となる女性の犯行に及ぼうとしたところで駅員に確保され、ついに刑務所送りとなったのです。
そんな男がこの白鳥館に入居してきたわけです。
すらっとしたインテリ風のルックスをもつ星野は、
一見するとすごく紳士的で柔らかい物腰の男性という印象を受け、
彼は、白鳥館で働く女性スタッフからまったく警戒心を持たれていませんでした。
しかし・・・
その外見を利用して星野は白鳥館に入居してまもなく犯行に及びます。
被害者は白鳥館のスタッフで由美(ゆみ)という若い女性で、
彼女が地下倉庫へワインをとりに行ったところを星野は馴れた手際で由美を組み敷いてしまいます(汗)
背後から襲われた由美は一瞬のすきに下着まではぎ取られ・・・
4話:歌う詐欺師
3人目の重要人物は、世間から歌う詐欺師と呼ばれている元演歌歌手の尼崎純一(あまがさきじゅんいち)58歳だ。
昔はそこそこ名の知れた歌手だったが、女癖の悪さと人生を舐めきった生き方がたたり、
結果…詐欺罪で逮捕されて5年の実刑判決を受けて妻とは離婚。
現在は白鳥館の住人です。
そんな彼がもう一度人生をやり直すために老人ホームで慰問コンサートを開くことになり、
聖は現場に駆けつけて尼崎のコンサートとを見守った。
客席の一番後ろにいる聖の姿を見つけた尼崎は、俄然やる気を出して昔ヒットした曲を精一杯の気持ちを込めて熱唱しました。
すると…スタンディングオベーションとまではいかないまでも、
客席からは大きな拍手の音が聞こえてきたのです。
「良かったですよ尼崎さん♪私…感動しました!」
聖は尼崎に駆け寄ってそう声をかけました。
聖の言葉に目をウルウルさせて喜びをかみしめる尼崎。
さて・・・
ココで終われば普通に感動のエピソードなのだが、
やはり、この男もならず者が集う白鳥館の住人である。
彼はこのあと老人ホームに置いてある調度品を盗んで質屋へ直行するのである・・・
5話:少年X
4人目のメンバーは、8年前に連続児童殺人事件の犯人として逮捕された野呂リョウマというあどけない顔をした青年だ。
彼は逮捕当時まだ未成年だったためにメディアでは少年Xという名称で報道されていました。
彼が白鳥館に入居してほどなくすると、一獲千金を目的としたフリーのジャーナリストが、
白鳥館にやってきて彼に取材を申し込み、その席で『手記』を出さないかとオファーしてきたのです。
そのジャーナリストは、いかにもそれがリョウマにも犯罪遺族にも意義があることだと言わんばかりに熱弁を振るった。
すると・・・
今まで殊勝な面持ちで話を聞いていたリョウマの態度が一変し、
本来の彼が持つ偏ったものの考え方が顔を出し、目の前のジャーナリストに、
自分が受け取るマージンの割合について強く主張しだしたのです!
この反応は、彼が犯した罪に対して全く反省していない証拠でもある。
結局、リョウマはそのジャーナリストの勧め通りに『手記』を出版することに同意しますが、
このあと、リョウマの傍らで取材を見守っていた聖が、
リョウマとジャーナリストで交わされた契約をなかっものとします(汗)
そしてその方法こそ、
今まで聖の回りで起こっていた不思議な現象の種明かしとなる驚くべき光景だったのです!
この日、ついに聖が持っている信じられない能力が読者に明らかとなります。
6話:変な女
聖がジャーナリストに使った記憶を消去する術は、
某国が戦争犯罪を隠蔽するために開発された催眠術の一種でした。
今まで彼女は白鳥館の住人が不祥事を起こすたびにこの記憶消去術を使ってその時の記憶を消去していたのです。
ただ・・・
この方法は術をかける相手の心の奥深くに入り込まなければならないため、
かける側の聖の心と体も相当に消耗する技でした。
その事を知っている聖の友人は彼女を心配して二度と技を使わないよう忠告したのです。
そして聖も素直に友人の言葉に従う素振りを見せました。
そんな中、
白鳥館の住人である赤井が仕事の面接を受けることとなった。
そのことを知った聖はスゴク喜び、自分一人では心細いという赤井に付き添って面接へついてゆくことに・・・
するとその道すがら、聖は赤井が今まで誰にも受け入れてもらえなかった彼のする笑顔を作る練習を、
素晴らしいことだと手放しで褒め称えたのです。
{変な女…}
赤井は自分に向ける聖の無邪気な笑顔を見て不思議に思うとともに、
彼女のためにも今度こそ真面目に仕事をしようという前向きな気持ちになるのですが・・・
7話:傷
面接で過去の犯罪歴を理由に理不尽な対応を受けた赤井は、
落ち込んで自暴自棄となっていたところに、
白鳥館で共に暮らすリョウマから体に入れているタトゥーのことでからかわれ、
ついにキレてしまう!
その時…彼の頭の中には今でも忘れられない過去の忌まわしい心の傷が、
鮮明な映像となって浮かび上がっていました(汗)
彼はバットを振り回しながらリョウマを今にも殺しそうな勢いで追い回しました(汗)
必死で逃げ回るリョウマ。
そこへなんとか星野や尼崎が赤井を止めようと中に入りますが、
怒りで我を失っている赤井の暴走は止まらず、
その怒りの矛先は最後に彼を止めに入った聖へと向かってしまった(汗)
その時・・・
聖の友人であり、彼女に以前から想いを寄せている医師の照井という男性が現れ、
身につけたボクシングの技で赤井を見事にノックアウトして聖は事なきを得ました。
事態が収束したあと、
以前から聖が元犯罪者を更生させる施設の館長を務めることに反対だった照井は、
白鳥館から手を引いて自分と結婚して欲しいとプロポーズするのです。
すると・・・
8話:結婚宣言
照井のプロポーズを一笑に付した聖でしたが、
それは、彼女は本気で白鳥館で受け入れた4人の元凶悪犯罪者を更生させようとしていたからに他ならない。
だが・・・
当の元犯罪者たちには全く更生する気などなく、
目下の彼らの目的といえば、聖を犯すことだったり、殺すこと、自分の女にすることなど、
いろんな欲望の形が聖一人の身に向けられていたのです(汗)
ただ・・・
そんな彼らの思惑など聖とて百も承知のことでした。
現に彼らはこの白鳥館へ来て何度も犯罪行為を働いているわけで・・・
ならば聖は今後この白鳥館をどのようにして運営してゆこうとしているのか?
その答えは彼女がある無謀な計画を実行したことで明らかとなる。
その計画とは、白鳥館で寝泊まりしているスタッフを全て家に帰して、
白鳥館に元犯罪者の4人と聖だけで一晩を明かすという計画でした。
そしてこの日がそうでした。
もちろん聖を狙う4人の男たちはこの絶好のチャンスを逃すことはない。
だが・・・
深夜、鍵のかかった聖の部屋に乗り込んできた4人の男たちは、
想像だにしてなかった聖の結婚宣言に度肝を抜かれることになります!
その真意とは?
9話:ミッション
聖が7歳の頃、彼女の家族はある謎の財団から寄付を受けて生活をしていました。
その際にこの財団から何らかの洗脳を受けて今の慈愛に満ちた人格の聖が作り上げられたのです。
そして・・・
その後りっぱに成人した聖はその時の教えを守り、元犯罪者たちの更生に尽力を尽くしている。
今回彼女は、白鳥館に受け入れた4人の元犯罪たちにそれぞれ個別のミッションを与え、
それが達成できたあかつきにはその人物と結婚すると宣言したのです(汗)
だが、
明らかに正気の沙汰ではない聖のとんでもないその提案を、
4人の飢えたオオカミたちはまったく信じようとはしませんでした(汗)
ですが・・・
聖の行動は彼らが想像した以上に常軌を逸したモノでした!
なんと・・・
いきなり聖はみんなの前で素っ裸となり、今夜だけ4人全員にこの体を委ねると言い出したのです。
そう・・・
自分が4人の中の誰かと結婚するという約束手形として・・・
すると・・・
その瞬間、4人の男たちは目の色を変えて聖の体へとむしゃぶりついていった!
10話:屑たちの思惑
4人の地に飢えた狼たちとのドロドロに交わった異常な夜から一夜明けて、
白鳥館に出勤してきたスタッフたちを爽やかな笑顔で迎える聖。
しかも・・・
スタッフの一人は聖を見てすごく綺麗だと思ったくらいに・・・
実際、聖の心も大きな仕事を終えた晴れやかな気持ちであった。
一方、
聖の美しく熟れた肉体を4人で生気が抜けるほど堪能した白鳥館の面々はと言うと、
翌日には思い思いの場所で昨夜の夢のようなひと時の余韻に浸っていたのです。
しかも・・・
すでに屑たちの思惑はそれぞれが思い描く未来を見据えて膨らみ始めており、
今回の一件で確実に4人の中で何かが変わりました。
そう…
その目的はどうあれ最年少のリョウマを除いて、
他の3人の男たちは聖から出されたミッションをクリアするために動き始めたのです。
11話:タトゥー
聖から赤井に課されたミッションは、その敏感な聴覚を使って、
助けを求める人の声をキャッチして然るべき機関に通報することで、
助ける人数は100人。
早速ミッションクリアに向けて動き出した赤井は、
夜な夜な近所を徘徊して、助けを求める人間の声を捜し歩いていた。
すると・・・
ある時、男性に襲われている女性の助けを求める悲鳴が聞こえてきたのです。
赤井はすぐに女性の悲鳴が聞こえてきた場所へ行ってみると、
今まさに女性をレイプしている最中の男に向かって携帯電話を貸してくれと声をかけた。
逆上した相手の男は赤井に襲い掛かったが、赤井はそれを返り討ちにして、
襲われていた女性に男への仕返しを促した後、
「警察に通報しておいてくれ」とその女性に伝えてそのまま立ち去りました。
翌日、赤井が聖に一人目の通報を終えたことを報告すると、
聖は、
「うれしい♪」
と…声をだして飛び跳ねるように喜ぶと、
驚くことに・・・
彼女はタトゥーマシンを持ち出して自らの左腕にハートマークのタトゥーを刻み始めたのです!
12話:歌姫計画
コツコツと聖が出した課題を積み上げてゆく赤井に負けじと、
元演歌歌手の尼崎も聖から出された課題のクリアに乗り出していました。
彼に与えられたミッションは、自身がプロデュースした歌手をテレビ出演させるというものだった。
尼崎はさっそくめぼしい人材を集めて歌のレッスンを開始し、
その裏では手っ取り早くスカウトした新人たちをテレビ出演させるために、
かつて自分のマネージャーをしていた茂木(もぎ)という芸能プロダクション社長と接触を図りました。
芸能界はコネが全てだと考えている尼崎は、成功までの最短コースを狙いにいったのだ!
しかし・・・
茂木は尼崎のマネージャーをしていた頃に彼から酷いイジメを受けたをいまだに忘れておらず、
今や犯罪者となり果てた尼崎のことなど全く相手にはしませんでした。
そんな茂木に対して脅しをかけるような態度に出た尼崎だったが、
逆に茂木の部下たちからこっぴどい返り討ちに遭ってしまうのです(汗)
これにより他に頼る業界人がいない尼崎プロディースの『歌姫計画』は、
ほとんど実現不可能に近いミッションとなってしまったのです(汗)
しかしその時・・・
尼崎の行動を陰から見守っていた聖は、こともあろうにたった一人で茂木のもとを訪れ、
自らの体を差し出して茂木に尼崎への協力を願い出たのです・・・(汗)
13話:挑発
茂木は尼崎に協力させる条件として聖の体を要求しましたが、
なんと…
いとも簡単に聖はその条件をのんでしまった(汗)
しかも・・・
ことが終わったあとに、
「毎月抱かせろ」
と…むちゃくちゃなことを言う茂木の言葉にも、
「承知しました」と、あっさり了承して涼しい顔で帰っていったのです。
その後日、実際に聖のおかげでヒットメーカーのシンガーソングライター・桑田達郎(くわたたつろう)が、
尼崎のもとへ曲提供にやってきました。
茂木に頼まれて来たという桑田の言葉にたいそう驚いた尼崎でしたが、
結局…深く考えることはなく、茂木は自分の才能を買っているのだとバカな勘違いをしてしまいます(汗)
こうして…まさに自分ができうる全てを白鳥館の男たちに使って彼らを更生させようとする聖だった。
だがしかし・・・
そんな聖の献身的な態度を煩わしく思う人物が一人。
それは白鳥館で最年少の住人リョウマでした。
彼は聖に自分たち全員が手玉に取られているような気がして腹を立てていたのです。
ある日、彼は聖を貶めるためにある男のもとへ会いにゆきました。
その男とは?
先日、皆の前でこっぴどく聖にフラれてしまった照井でした。
日中、照井が勤務している病院まで訪ねていったリョウマは、
聖にフラれたばかりで傷心中の彼にとんでもない情報を吹き込んで挑発したのです・・・
14話:悪魔の王子様
この日、聖の親友・美奈(みな)は、聖の生家があった地域にやってきていました。
その理由は、度を越えたボランティア精神を発揮している聖のことが心配であったことと、
美奈がライターであるという職業的興味と、
なにか聖の危険な行動を止めるヒントになるものが見つからないかを探しに来たのです。
すると・・・
その町で偶然にも聖のことをよく知る刑事さんと出会い、
なんとその刑事から・・・
聖が6歳の頃に悪魔崇拝のいカルト集団に誘拐されて、
約1ヵ月ものあいだ軟禁されたうえに何かしらの洗脳を受けたことを聞かされるのです(汗)
しかも・・・
その時、無事に保護された6歳の聖は精神的に大きなショックを受けており、
同じ言葉を何度も繰り返していたと言います。
「私…一番悪~い人と結婚して悪魔の王子様を産むんだって…」
と…
恐らく誘拐した教団から何度もそう洗脳されたのであろう。
聖は何度も繰り返し「悪魔の王子様」を生むんだと呟いていたらしいのだ(汗)
聖が誘拐された過去があるなんてまったく初耳だった美奈は、
この時の誘拐と今、聖がいま数人の凶悪犯たちと生活している因果関係があるのではないかと思い始めるのです。
一方、
その頃、聖は茂木とベットを共にしていました。
尼崎のために月一回のペースで茂木に抱かれる約束が交わされているのです。
そんなことも露知らず、尼崎は相変わらず自分がスカウトしてきたラーメン屋店員・秋元唯(あきもとゆい)に、
売れっ子のシンガーソングライター・桑田の歌レッスンを受けさせていました。
しかし・・・
唯の歌声は桑田が逃げ出してしまうくらいお粗末で・・・
15話:悪魔の力?
「ほらッもっと声を出せ!」
唯に感情のこもった声を出させるために聖の飼っているセキセイインコを彼女の目の前で握りつぶしてしまった尼崎。
ただ・・・
そのおかげで唯の口からは今まで聞いたことのない素晴らしい声が出たのですが、
聖の大切に飼っていたインコを殺しても悪びれもせず、
「たかが取り一匹じゃねえか…」
と…吐き捨てた尼崎に対し聖は、
「悲しみがおさえられないッ!」
と…叫んで無意識のうちに潜在意識の中で尼崎を火だるまにしていたのです。
もちろん尼崎も聖と同じ映像を見ていて自分が火だるまになって必死で聖に許しを請う姿を見ていた(汗)
聖は尼崎を更生させるために自分が持つ”記憶を消す術”を使って再び唯や尼崎の記憶をカットしたのです。
その結果…唯はすばらしい歌声を得ることになった。
{尼崎さんは確実に更生の一歩を歩みだしている}
{これでいいんわ…}
自分の中にあるモヤモヤした感情を見ないようにして自分にそう言い聞かせる聖であった。
その頃、図書館で調べ物をしていた聖の親友・美奈は、
6歳の頃に聖が誘拐された悪魔崇拝のカルト教団に関する文献を読み漁っていました。
聖が持つ人の記憶を消す催眠術がもし”悪魔の力”によって生み出されたものであるなら、
聖がそのカルト教団に利用されていると考えたからだ。
実際にいろんな文献を調べた美奈は、悪魔崇拝のカルト教団にまつわる様々な資料を見て嫌な胸騒ぎを覚えるのです(汗)
一方…白鳥館では自分の行動が本当に正しいことなのか少しだけ不安になっている聖がいました。
16話:符合する無意識
聖のヤバい活動状況を知らせることで照井を精神的に追い込み、
1人のエリート医師が壊れてゆく様子をSNSにアップすることでフォアーを獲得しようと企んだリョウマでしたが、
その目論見が見事に功を奏して、今や5千人のフォロアーを獲得するまでに至っていました。
一方、聖を自分のモノにするためにラーメン屋店員だった唯を一流のアーティストに育て上げるミッションに励んでいる尼崎は、
いつからか聖との結婚のことも忘れて本気で唯のプロデュース活動にのめりこんでいました。
そう・・・
最初は不純な動機からスタートした尼崎のミッションではあったが、確実に聖は尼崎を更生の道へと導いていたのです。
そんなある日、聖の故郷を訪れて悪魔崇拝のカルト教団と聖の関係について調べていた友人の美奈が白鳥館に姿を見せます。
そして彼女は、いま聖が白鳥館で暮らす元犯罪者たちに与えているミッションと、
過去に聖が誘拐された悪魔崇拝のカルト教団に関する書物に記載されてある
”悪魔王復活の儀式”とは密接な関係があるのではないかと説明したのです。
さらに…
美奈が持ち帰ってきた悪魔教団の資料を見た聖は、
確かに自分が今やろうとしていることに符合する部分が多いと感じて言葉を失う(汗)
聖の動揺する表情を見た美奈は、やはり彼女が教団から何らかの洗脳を受けているのではと心配し、
聖に対し今の活動を辞めたほうがいいと忠告するのです。
すると・・・
一瞬で表情をやわらげた聖は大げさに笑いながら、
「悪魔なんているわけないじゃないですか」
と…美奈の意見を一笑に付してしまうのです。
そのあっけらかんとした聖の能天気な態度に緊張していた美奈は拍子抜けしてしまい、
その日はそれ以上なにも言えず、美奈はすごすごと白鳥館を後にしたのです。
美奈が帰ったあと、悪魔教団の儀式と符合する無意識な自分の活動を振り返った聖は、
とても険しい表情になりつつも、あくまでも自分の道を突き進もうと新たに決意を固めるのです。
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屑の館の感想
お色気系コミックを得意とする超助先生によるヒューマンサスペンス!
かなり興味深く期待して読みました♪
結果・・・
なんだかすごい設定と、正体不明の美人ヒロイン。
「面白い・・・♪」
福山雅治が演じる湯川先生のごとく一人でつぶやいたまるしーがいました♪
物語の始まりが難民キャンプのボランティアシーンで、ほんの数ページ後には、
日本国内で保護施設の所有者という突飛な展開が待っていました♪
しかも・・・
物語の主人公が、若くてキレイで、天使のような心を持つセレブな美人女性。
恐らく今まで、様々なボランティア活動に参加して、様々な男女トラブルの種となってきた彼女。
自分の魅力を知ってか知らずか、彼女の行動が男を狂わせて良好だった人間関係にヒビを入れてしまうのだ。
まぁ~恐らく分かっての事だろうけど…
今のところ、ヒロイン・聖の生い立ちや背景が描かれていないので何とも言えませんが、
彼女には何か大きな目的があり、それを実行するためにはどんな手段をも厭(いと)わないという怪しい毒牙が見え隠れします。
だけど・・・
「まずは聖の背景だ!」
それが分かってくればおのずと彼女のやりたいことも見えてくるだろう。
ただ・・・
まだ始まったばかりだけど、まったく想像がつかない展開に今は期待感しかない♪
怪しくてミステリーな魅力が詰まった一作だと思う。
今後は、
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『屑の館』は、
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