著者：結衣まどか
『元夫から「ロミオメール」が届いた件について 』
13話の解説と感想です♪
まさかあの冷静沈着でいかにも善人そうな早瀬課長がこんなにも話の通じない困ったキャラだったとは…！
莉子がここ最近ずっと悩まされ続けてきた気持ち悪い”ロミオメール”の犯人が早瀬の可能性が高いと判明したことで、
直接やめてもらうよう会社で話し合いの場をもったわけですが、どうも簡単に攻略できるような生易しい相手ではなかったようだ…。
莉子の話などまったく聞く耳を持たない勘違いしまくりの妄想拗らせヤロウの早瀬にてんてこ舞い！
どういう思考回路でそこまで自分勝手な妄想の世界へ没入できてしまうのだろうか…？
あぁ～このままじゃもう埒が明かない！
｛どうしよう…？｝
さすがに言葉が通じなさ過ぎて恐怖を感じてきた莉子にさらなる早瀬の鳥肌リアクションが炸裂する…。
「怖い…怖い…怖すぎるよ早瀬課長！普段は物静かで知的なクールダンディーなのにどうして…？」
12話の解説と感想はコチラ♪
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元夫から「ロミオメール」が届いた件について【13話の解説】勘助って奴です！
ぶっ壊れた本性
埒が明かない、話が通じない相手とははまさに今の早瀬のことであり、
莉子がどれだけ必死で自分と早瀬との間にプライベートな関係性はないと訴えてもまったく聞き入れてもらえない…。
普段から物静かで常識的な人物だとばかり思っていた早瀬がまさかこんなにぶっ壊れた本性を隠し持っていただなんて…！
このまま早瀬のペースに巻き込まれてはいられない。
さすがに今のままでは事態が悪化するばかりと判断して、自分の中のフルパワーを発揮して強く早瀬のことを拒絶しました。
すると…これまでとは少し違った反応を見せてちょっと考え込む態度を見せた早瀬でしたが、
すぐに莉子が自分を拒絶した答えにたどり着きます。
その彼が導き出した答えが恐ろしいくらいにヤバいのです…（汗）
彼がどんな答えを出してさらに莉子を”ドン引き”させたのかは重要なネタバレになるので差し控えますが、
そのことで莉子と早瀬がちょっとした小競り合いの形になってしまうのです。
やっぱり自分一人で早瀬に対応するのは間違いだったのかと莉子の心に後悔の念が浮かんだその時でした。
コンコン…
「失礼します」
ある手段で早瀬と莉子の会話をずっと聞いていた加納が、莉子のピンチを察して二人がいる会議室に駆けつけてきました…。
勘助って奴です！
ヒロインのピンチに颯爽と現れたヒーローのごとく早瀬から莉子を引き離し、
自分こそが莉子の”恋人”だと言わんばかりに彼女の肩を抱き寄せる加納くんの態度がカッコいい♪
見事に救出成功だ。
加納はまるっきり莉子を一人で早瀬と対峙させたわけではなかったようで、事前にちゃんと保険を打っていたのです。
さらに加納が早瀬に対して行った警告の仕方はいまの彼ができる最大かつ最良の手段で申し分のないものでした。
完璧の処理。
今回の一件を通じて莉子は以前より倍増しで加納に対する感謝と信頼の心を厚くしたと思われます。
その後…まだ自分に起こっている事態に頭が追い付いてなくて呆然としている莉子に対して、
「あれは勘助って奴です」
と…加納が度を超した勘違いを暴走させている早瀬のことを莉子にそう説明しました。
【勘助】とは…ネットスラングで使用される早瀬みたいなヤバい男を表現する俗語だ。
結局のところ、すべて加納が予測した通りのこととなって莉子の中では加納に対する信頼感が爆上がり状態です。
このまま二人の恋愛モードも大きく前進して…という感じになればいいんだけど、
なかなか神様はすんなりと莉子と加納の恋を進展させてはくれません…。
その理由は例の”トラブルメーカー”が早瀬と莉子の問題に関わってきてもう一波乱起こりそうだからです…（汗）
その詳細はぜひ本編現物でお楽しみください♪
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感想まとめ
本編の最終ページを読んだ時にサイト主・まるしーの脳裏に流れてきたのはサザンの【涙のキッス】でした…。
1992年にTBSで放送された大ヒットドラマ【ずっとあなたが好きだった】の主題歌だった曲ですが、ドラマのヒットと相まってミリオンセラーを達成した切ない失恋ソングです。
ではなぜまるしーの頭の中にその懐かしいドラマの主題歌が流れたのかというと…
13話の内容を読んでいて早瀬がドラマのある登場人物とリンクしてしまったからだ。
昭和生まれの人ならご存じだと思いますが、早瀬とあの”冬彦さん”が重なったからです！
知らない人に説明すると…冬彦さんとは、ドラマの中で俳優の佐野史郎さんが務めた強烈なマザコンキャラのエリートサラリーマンの役柄で、
ドラマ放送時には“冬彦さん現象”と呼ばれる大ブームまで巻き起こしたマザコンのオタクキャラでございまして、
このドラマ以降にマザコン男性の代名詞として「冬彦さん」というワードが使われるほど世の中に影響力を与えた有名キャラなのです。
その冬彦さんを早瀬の中に見たまるしーの頭に【涙のキッス】が流れてきたと言うわけです。
実際のところ、冬彦さんと早瀬はマザコンという性質は同じですが中身の人格はまた少し違う。
加えて今回は加納くんから”勘助”という新時代のネットスラングを教わりました。
まるしーの知らないところでそんなイタ面白いキャラが生み出されていたことを知れて嬉しかったし、
とにかく今回の13話はいつもにも増して見どころしかないヤバいシーンの連続でした♪
中でも特にまるしーが思わず声に出して笑ってしまった場面は、
加納くんに早瀬がガツンと勘違い妄想を指摘された際のリアクションです。
「莉子たんに近づくな…!!」
とか言ってましたよ彼は…（汗）
名前の後ろに”たん”を付けちゃったらもうおしまいですよ…。
気持ち悪さを通りこしてもはやオカルト現象です。
だから噴き出して笑っちゃいました♪
早瀬みたいな勘助の男性に見初められてしまう恐ろしさは体験した人にしかその恐ろしさは分からないんだろうけど、
もし自分が莉子と同じような立場になったらと想像しただけで身の毛がよだちます…。
しかもです…！
そんな最悪な状況の中に余計な輪をかけてきた例の”あの人”はもしかすると早瀬よりも厄介な存在なのかもしれない。
「あの人っていったい何が目的なんだろ…？」
莉子のことが嫌いでムカつくからあんな嫌がらせをしているだけなのか、
それとも加納くんをゲットするために莉子と早瀬をくっつけようとしているのか…？
今のところその真意は見えていません。
いずれにしても莉子にとっては厄介ごとを運んでくる迷惑な危険人物でしかないわけで…。
まぁ～前途多難な状況です。
そんな中で唯一救われるニュースと言えば莉子と加納くんの仲が今回の一件でさらに深まったことです♪
これまでは一方的に加納くんが莉子を追いかけていた感じだったけど、今回でようやく莉子も加納くんのことを好きになっているような感じがしました。
本編の18ページで見せた莉子の加納くんに見せたあの表情と、
見事にハートを撃ち抜かれた加納くんのリアクションが今回最大の”萌えシーン”だ♪
「莉子も罪な女だこと…」
自身から溢れ出ているイイ女フェロモンに鈍感すぎるから早瀬のような”勘助”にロックオンされてしまったのかもしれない。
しかも…携帯に早瀬からロミオメールが届くようになってからドンドンと綺麗になってゆく莉子の美しさはの原因はやっぱり加納くんかな…？
困難を乗り越えた先にラブラブなカップル誕生の誕生を期待しております…。
「ああ～今回も面白かった…♪」
＞＞＞『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』14話の解説と感想
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