著者:ヤナギナギ
『名も知らず』
1話の解説と感想です♪
18歳の冬にΩ性の発情期を迎えた彩音を襲った取り返しのつかない悲劇。
それから5年後…保育園に通う4歳の娘・鈴をシングルマザーで育てる彩音がいた。
あの夜…名も知らぬヒート状態になったα性の男から凌辱され、うなじを噛まれてしまった彩音は、
そのあとすぐに鈴を身ごもり、何度も中絶しようと悩んだ末に今がある。
苦悩を乗り越えた先には、母娘で貧しいながらも幸せな生活を送っていたのですが…。
オメガバースの要素を重く切ないヒューマン・ファミリードラマに落とし込んだ衝撃の話題作に刮目せよ!
「一見するとかわいい男の子に見れる鈴ちゃんは女の子です♪」
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名も知らず【ネタバレ1話】”うなじを噛まれる”という悲劇
”うなじを噛まれる”という悲劇
主人公の七瀬 彩音は、18歳の冬に初めてΩ性の発情期を迎えた。
その際…不運なことに彩音の性フェロモンを受けて発情してしまったα性の男性から無理やり凌辱された上に、
オメガバースの世界では”番い”となる行為である”うなじを噛まれる”という悲劇に見舞われてしまうのです…(汗)
その夜から5年の時が流れ、
いま彩音はあの一夜の一件でお腹に宿した娘・鈴を女手一つで育てています。
18歳当時から身寄りがなく、アルバイトで生計を立てながら生活していた彩音は、
和菓子屋で働きながらシングルマザーとして娘と共に慎ましやかな生活を送っていました。
23歳で保育園に通う4歳の娘を育てるΩ性をもつ彩音のことを、
近所のおばさんたちは好奇な目で噂話に花を咲かせていましたが、
そんな世間の冷たい風にさらされながらも、それなりに幸せを感じながら鈴との二人きりの生活に満足していた彩音がいたのです。
結局…5年前の冬に彩音を犯してうなじを噛んで番いとなったα性の男は、
あれから一度も彩音と鈴の前に姿を現していません。
もはや彩音にとっては忘れてしまった方がいい過去になりかけています。
鈴を身ごもったと分った当時の彩音は何度も中絶することを考えましたが、
最後は産むことを決断し、今はそれが正しい選択だったと思えるまでになっていたのです。
そう…この時期までは貧しいながらも彩音と鈴の暮らしはなんだかんだで幸せな日常だったわけです…。
ですが…
とうとう来てしまったのだ!
彩音と鈴の人生を大きく変えてしまうことになる運命の日が…。
匂いの正体
その日、保育園で吐き気が収まらなかった鈴は、かかりつけ医の治療を受けることになりました。
彩音が仕事中だったこともあり、鈴が通う保育園の保育士であり、
彩音の友人でもあるさとみが鈴を病院へ連れて行ってくれたのです。
さとみは彩音と同じΩ性の女性であり、これまでの何かと彩音親子のことをフローしてくれている凄く頼りになる友人です。
病院で診てもらった鈴の症状はたいしたことはなく、
鈴が自宅に帰った頃にはすっかり元気な姿に戻っていました。
ですが…
この時すでに彩音は鈴の体からか放たれている”嫌な匂い”を感じていました。
一体この匂いの正体は何なんだ…?
その答えが分かったのは翌日のことでした。
朝は元気な姿で保育園に向かった鈴がトツゼン熱を出して、
再びかかりつけの渡辺医院に運ばれたと職場で彩音が連絡を受けたのです。
今回はさすがに仕事を早退して病院へ駆けつけた彩音でしたが、
このあと彼女に衝撃の展開が待っていました…(汗)
そうです…昨夜に彩音が鈴に感じ取った嫌な匂いの正体。
それは…彩音が絶対に相まみえたくなかった人物から放たれた匂いだったのです…。
看護師に促されて診察室に入ったその瞬間…彩音の全身がブルブルと震えていました。
あぁ~ついにこの瞬間が来てしまった。
さて…診察室で彩音が目の当たりにしたその恐ろしい光景とは…?
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1話の感想まとめ
1話の導入部分から目が釘付けになる光景で背筋がゾクゾクしました…(汗)
{発情期になるといつもこうだ…}という心の中のセリフ始まる主人公・彩音のΩ性の人間が味わう特有な発情期に悶えるシーン。
{私の体はあの人だけを求めてしまう}という1ページ目最後のコマで彩音が心の中で呟いたその心の声で、
これまで読んできたオメガバース設定のラブストーリーではない特殊な世界観のドラマを感じていました。
そこから場面が変わって彩音が鈴ちゃんと手を繋いで歩いているシーンが描かれます。
貧しい暮らしの中でもシングルマザーとしてちゃんと娘の鈴を育て、
Ω性を持った特殊な人間として世間から偏見の目で見られながらも、
それなりに幸せを感じながら生活している二人の慎ましやかな日常が描かれている。
すでにこの冒頭部分のお話だけで、サイト主のまるしーが過去に読んできたオメガバース作品とは全く違うことが分かりました。
「絶対この作品は面白い!」
冒頭のわずか8ページを読んだだけで私はそう確信したのです。
そして次の9ページ目に入って衝撃の”ヒート&番い”シーンでさらなる衝撃が走ります…(汗)
あの夜…いったい彩音の体に何が起こったのかは、
1話の巻末に図解付きで『オメガバースの解説書』が付録されていますので、
それを読めばα性の男性が彩音にどういうことをしたかがちゃんと理解できるようになっています。
あの日…運悪く初めてΩ性の発情期を迎えて大量の”性フェロモン”を放出させてしまった彩音。
悲しいことに彼女はこの時に発情を鎮静化させる特効薬を持っていなかった…(汗)
その結果…彩音の全身から大量に放たれたΩの性フェロモンに反応したα性の男性が、
”ヒート”と呼ばれる突発的な発情期を催して取り返しのつかない事故が起きてしまったのです。
α性の男は抗うこともできず人間から”獣”になってしまったのです!
「これはもうどうしようもない現実だ。」
メタバースの世界で生きるΩ性の女性と、α性の男性が遭遇してしまった抗うことのできない宿命のトラブルだ…(汗)
ここまでのストーリー展開は何の矛盾もなくパーフェクトです♪
そして本作のストーリーが、よくあるオメガバース設定で紡がれる男女の溺愛ラブストーリーや、
取った取られるのトライアングル・ラブストーリーなどの恋愛メインな愛憎劇でないことも分かる。
本作はオメガバースによって人生を翻弄される男女の異色なヒューマン・ドラマなのです!
まるしーは1話の内容を読んだ時点で、ものすごく著者のメッセージ性が強い作品だと感じました。
オメガバースの世界にある階級的な制度とか、この世界に置いて前提となる様々なルール。
しっかりとした取り決めの中でこの物語は社会派の重いテーマを孕みながら進んでいくのです。
最初にここまで緻密な世界観を提示して紡がれていくお話がつまらないはずがない!
そう思いながら1話を読み進めていくと、最後にとんでもない大きな仕掛けが待っていました…(汗)
「ここであの夜のα性の男が登場だ!」
そのタイミングの妙とカットインの仕方に思わず大きな拍手でございます♪
「これはスゴイ!」
1話の読み終わりでまるしーの全身にブワーっと悪寒が走りました。
果たしてこの1話を読んで2話を読まない読者など存在するのかと思えるほどの凄いインパクトでした。
間違いなくヤナギナギ先生は才能に溢れた漫画家さんだ。
あの1話のラストシーンでまるしーはナギ先生の猛烈大ファンになっちゃいました♪
もう~離さない。
「ロックオンです。」
これからネットであらゆるヤナギナギ先生の情報取集を開始しよう♪
これまで手掛けた作品がもしあるのならばその全てを読んでみたい!
そんな思いにさせられた衝撃の第1話でございました。
「この作品は絶対にすごく話題になるはずです。」
なのでこのまるしーの記事を読んだ方は、コミックシーモアで無料試し読みサービスの提供期間内に必ず1話を読んでおいた方がいいです。
恐らく読み終わったあとは2話~3話と夢中で読み進めているはずですが…。
とにかくすごい作品を見つけてしまったことに喜びを隠せない。
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