著者:上野りゅうじん
『夫と会話になりません』
1話の解説と感想です♪
結婚して6年。4歳の男の子を育てる佐藤夫妻は、いま夫婦関係の大きな危機を迎えている。
妻の彩子は自分よりも家庭的で家事や育児に積極的な夫・裕介に心から感謝しており、
どこから見てもデキる夫の代表的な存在で、
一方の妻・彩子は家事と育児に追われる忙しい日々を過ごすごく普通の専業主婦であり、
傍から見れば取り立てて悪いところはないように思える。
ならばどうして問題がないように思える夫婦は2年間もまともに会話をしていないのか…?
その原因は夫の裕介にあった…。
どうもこの夫は故意に妻との会話を避けているようです。
そこには妻の彩子が気づいていない夫の積もりに積もった妻への不満が存在していたのです…。
「この作品を読んで我が家を振り返ると、少し身に覚えのあることがチラホラと…。」
「あぁ~気をつけよう…(汗)」
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もくじ
夫と会話になりません【ネタバレ1話】問題ない夫婦の大問題!
問題ない夫婦の大問題
主人公の佐藤 彩子は、幼稚園に通う4歳の息子・大地の子育て真っ最中の専業主婦で、
普段は家事や育児に積極的な結婚して6年になる夫・裕介とかなり恵まれた日々を過ごしており、
傍から見ると何の問題もないように思える佐藤夫婦なのですが、
彩子はここ2年のあいだずっとモヤモヤと鬱積する”悩み”を抱えているのです。
それは…
夫との会話が全く広がらないことだ…(汗)
彩子から意識してネタをふり会話のキャッチボールを交わそうとするのですが、
いつも家事や育児を自分から進んでやってくれる良き家庭人の裕介は、
なぜか彩子との会話だけは最小限の言葉で終えてしまい、彩子としては取り付く島もない状態で、
明らかな夫婦の”コミュニケーション不足”に悩んでいるのです。
デザイン事務所のディレクターとして毎日深夜近くまでハードに働きながら、
家ではまったく嫌な顔一つせず家事や育児を自分から引き受けてくれる裕介に対して、
彩子は日頃から常に感謝の言葉を伝えている一方で、
あまりにも自分と深く会話をしようとしない裕介に対して、
もっとお互いに思っていることや意見を言い合って夫婦間の理解を深め合いたいと思っているのです。
もちろんそんな彩子の考えや思いは真っ当なもので、
なぜ…裕介はもっと彩子と向き合わないのだろうかと思っていました。
だけど…裕介視点で見た彩子との夫婦関係の実情を知ると、
彩子視点では見えなかった”問題ない夫婦の大問題”が浮き彫りになってくるわけです…。
裕介の視点
1話の前半から中頃にかけては彩子の視点で物語が進行していくのですが、
ちょうど中盤くらいから今度は裕介の視点から夫婦関係の現状や、
どうして彩子とは最小限の言葉でしか会話しなくなったのかが彼の心の声で語られていきます。
裕介は日々のハードな仕事に加えて家事と育児にも積極的な、夫としても父親としても完璧であろうとする立派な旦那さんで、
その人柄に欠点らしいものは何一つ見つからない。
しかし…そんな”完璧主義”の裕介だからこそ、いま夫婦関係の危機を迎えているという側面があるのです。
自分は家族のためにできる限りの努力を続けているのに、
専業主婦でありながら家事・育児に関するスキルがまったく向上しない彩子に不満と苛立ちを募らせる裕介。
「もっと家族の幸せのために努力しろよ!」
それが裕介の彩子に対して言いたいことだった。
でも…この裕介の考えや言い分は間違ってはいないけれど、正解だとも言い難い。
なぜならば彩子という妻であり母親は、裕介が離婚を考えるほど堕落した無能な専業主婦ではないからです。
1話の彩子を見ている限り、彼女はごく一般的などこにでもいる専業主婦にしか見えない。
取り立てて素晴らしい一面もなければ、逆に残念な一面も特に見当たらない普通の専業主婦なのです。
なのに…夫婦間でこれだけ大きく認識のズレが生じているのは、
やはり圧倒的な夫婦の”コミュニケーション不足”が原因なのだろう…。
今の令和夫婦世代にありがちな夫婦のすれ違い危機を描いたお話ですごく興味深い内容です♪
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1話の感想まとめ
佐藤家における朝の食卓。
”言い方ひとつ、捉え方ひとつ”という言葉がこれほど身に染みる光景はなかったですね(汗)
すごく静かでギスギスした居辛い空気感…(汗)
彩子はちゃんと料理を作ってくれた夫に「ありがとう」と口に出してお礼を言ってる。
当たり前のことだけど、それが日常になると疎かになるケースが多いからすごく大事なことで、彩子はそれがちゃんとできています。
1話全体を通して見ると、佐藤夫妻に決定的な問題があるとは思えないのですし、どちらが取り立てて悪いとも思わない。
よく離婚した夫婦が言う別れの原因として言われる「性格の不一致」なり「価値観の違い」という事になるのでしょうか?
彩子の裕介に対する評価は夫としても父親としてもほぼ100点満点なのだけど、
裕介の彩子に対する評価は”離婚”を考えるほど最低な点数で、それが彩子の可哀そうな点です。
サイト主のまるしーは基本的に専業主婦の期間を長く過ごしてきた主婦ですが、
まったくフラットな目で見て彩子が大きな落ち度のある専業主婦には思えませんでした。
家事も育児もそれなりにちゃんとやっていますし、家族に対する愛情も十分に持っている女性だ。
加えて世間一般の常識もちゃんと持ち合わせています。
確かによくできた妻で母親だというレベルには達していないとは思いますが、
「夫が離婚を考えるような大きな欠陥を持つ妻とは思えない。」
これは彩子が可哀想。
この1話の内容を読む限りでは”夫婦の価値観の違い”が大きな要因…?
それと裕介の過剰な頑張り屋さんなところがちょっと厄介な点ですね…(汗)
決して悪いわけじゃないんだけど、結局のところ自分が無理に頑張りすぎた末に、
一方的な形で理由も告げず夫婦の会話を避け続けているのが裕介の方なのです。
彩子にやんわり指摘してあげればいいのに~というシチュエーションが多い事がやはり気になるところですね…(汗)
まぁ~裕介も結婚当初は彩子といろんな事を話しあったりしてきたんでしょうけど、
裕介の心の声を聞いていると何度も彩子に改善を求めているけれど直してくれないみたいな愚痴をこぼしていたので、
まだ見えない夫婦間の色々が存在しているのでしょう。
ただ…
この佐藤夫婦の日常でどうしても違和感を感じてしまうのが、
なぜ仕事から23時に帰宅した裕介が、翌朝5時20分に起きて家族の朝食を作っているのかという疑問です。
夫婦共働きなら分からなくもないですが、彩子は専業主婦であり、息子はすでに授乳期を過ぎた4歳の幼稚園児です。
この夫婦がどういうシフトで家事分担をしているのかは知りませんが、
彩子が専業主婦ならば基本的に朝食の用意は彩子が担当するのが自然です。
なんで…裕介がしてるの?
ちょっと裕介を見ていると過剰に家事と育児を頑張り過ぎている感じが否めませんね。
それは決して悪い事ではないけれど、ハードワークな日常の睡眠時間を削ってまで作る朝食に意味はないと思う…(汗)
どこからどうなって今の佐藤夫婦のルーティーンが出来上がったのかは知らないけれど、
現状では明らかに裕介の心と身体が悲鳴を上げている状態です…(汗)
彩子も単純に夫の睡眠時間が4時間しかないのに、朝食を作らせている時点でかなりヤバい!
たぶん裕介が何も言わないからその事に気づいていないのかもしれませんが、
夫との会話がないと嘆く前に、まずは”毎日朝食を作れ”と思ってしまう。
とりあえず夫婦の家事分担表があれば見てみたいところであり、
確かに彩子には改善すべき点のある専業主婦かもしれませんが、
裕介がちゃんと彩子と向き合って不満に思っていることを伝れば理解してもらえると思うのですが、
「裕介の心がもう折れてるのかな~(汗)」
こればっかりは人の気持ちだから他人が立ち入れる問題ではないですもんね~
もしこのまま離婚の道をたどるのは悲しすぎますから、彩子には早く裕介の気持ちに気づいて離婚回避に動いて欲しいし、
たぶん裕介は彩子のことで誤解している部分もたくさんあるだろうから、ちゃんと夫婦で会話をして欲しい。
わずか1話を読んだだけで心を鷲掴みにされてしまったまるしーがいます。
「ものすごい面白い作品だ♪」
さすがというしかない上野りゅうじん先生の切り口と、絶妙な理由で勃発する夫婦の危機でございます。
「とにかく共感度が半端ないのですよ。」
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