著者：宮之みやこ/アンティーク
『龍神の最愛婚～捨てられた姫巫女の幸福な嫁入り～』
4話の解説と感想です♪
広大で優美な蒼玉の大豪邸での生活が始まった結月。
蒼玉邸で仕える精霊たちに手厚くもてなされて、
これまでの人生で味わったことのないその熱烈な歓迎っぷりに喜びが込み上げる。
しかも…
とにかく蒼玉から受ける気遣いと優しさがハンパないのです。
どんな些細な物事を決める際にも結月の希望や意見を優先してくれようとする蒼玉の態度から、
なによりも結月が蒼玉から愛されていると実感できる至福の瞬間だ♪
蒼玉の屋敷で平穏で心休まる幸福な時間を過ごす結月の姿が描かれた4話の内容でした。
「今回はかなりのシーンで頬を赤く染める結月の表情が描かれていました。」
「もう～キュンキュンの状態だな♪」
3話の解説と感想はコチラです♪
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龍神の最愛婚 【ネタバレ4話】結月を自由にすること！
結月を自由にすること
蒼玉が暮らす広くて豪華な大豪邸に足を踏み入れた結月はその異次元な素晴らしさに思わず目を見張りました。
さらに…
ハクの案内で結月がこれから使用する部屋として見せられたのが、とんでもなく広い素敵な部屋だった。
夢のような自分へのもてなしに驚きと感動で言葉が出てこない結月をことを、
さらに蒼玉邸に仕えているたくさんの”精霊”たちが温かく結月を迎えてくれるのです。
皆が蒼玉と結月の再会を祝福してくれて心底から喜んでくれているのがよく分かる。
「皆さま…よろしくお願いいたします。」
満面の笑みを浮かべて精霊たちに挨拶をする結月。
精霊たちはすでに結月のことを「おヨメさま♪」と口々に発している。
彼らの中ではすでに蒼玉と結月が夫婦になることが確定している事なのでしょう。
しかし…
蒼玉は結月にまだちゃんとしたプロポーズをしていない。
なぜなのか…？
それは蒼玉が始めに、”結月を自由にすること”を約束したからです。
なので…
蒼玉の花嫁になるのも結月の自由で、ならないのも自由でした。
あくまでも結月の思うがままに生きてくださいという蒼玉の意向だった。
全ての事に対して結月の意見を優先してくれる蒼玉の深い愛に思わず感動してしまう結月。
それゆえに、
もうすでに結月のなかでの答えはこの時に決まっているのだろう・・・
朝食前のデート
蒼玉から一方的に愛されて甘やかされるだけの自分にはなりたくない結月は、
蒼玉に溜まった邪気を定期的に”浄化”する役目を自分から買って出ました。
もちろんそんな結月の申し出にご満悦の蒼玉です。
なんともバランスのとれたギブ＆テイクな夫婦関係ができあがりそうだ。
その日…
心の底から安心した気持ちで自分に用意してもらって寝室でぐっすり眠った結月は、
翌朝…
蒼玉からさっそく朝食前のデートに誘われます。
もちろん断る理由などどこにもありません。
頬を赤らめながら蒼玉から差し出された手に自分の手を重ねる結月。
もう…幸せ過ぎてどうにかなりそうなくらい胸のドキドキが抑えられない結月がいました。
ほんの数日前まで過ごしていた久々宇家での地獄が悪い夢だったように、
蒼玉の優しさと愛で少しずつ結月の傷ついた心と体が浄化されてゆく。
今の幸せすぎる状況がまるで夢のように思えた。
ただ…
いまだに蒼玉がこれほどまで自分に優しくしてくれ理由がいまいち理解しきれていない結月もいた。
一方…
結月を龍神に連れ去られてしまった久々宇家では、
便利な道具としてこき使っていた結月を失って家族内に不穏な空気が流れていました。
そりゃそうだろうな～（汗）
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4話の感想
冒頭でも書きましたが、この4話の中で結月は頬っぺたを何度も赤くするシーンがあった。
それは…
複数回にわたって結月にとって嬉しかったりキュンとするシーンがあったということです。
絶望の中で生きてきた結月が、蒼玉の屋敷に来てから何度も幸せそうな表情で微笑んでいる。
ここまで本作を読んできたサイト主のまるしーは、なんだか救われた気持ちになりました。
「ホントに良かった♪」
ハクを始めとする蒼玉邸に仕えている精霊たちが結月を温かく迎えてくれて、
それも本心から結月と蒼玉の再会を喜んでくれている雰囲気がよく分かりました。
あの幸せなオーラに包まれた蒼玉邸の雰囲気を見ると、誰一人として結月の敵はいないと思える。
そりゃ～結月も警戒心がなくなって自然と表情が緩んでしまいますよね。
「すごく良いことだ♪」
あと…
結月の記憶の中ではちゃんと蒼玉が彼女を探しに来ていたと思われるエピソードが残っていました。
テレパスみたいな能力でずっと蒼玉は結月のことを探していたんだな～と思うと、
本当に二人が再会できてよかったと改めて実感できます。
加えて…
ひたすら蒼玉が結月に対して優しいし、そして揺るぎない愛情を向けていることがページから伝わってきます。
気が遠くなるような年月をかけてずっと追い求めていた”最愛の人”なんですもんね。
蒼玉の結月への想いと愛情が溢れていたシーンの連続が見ていてすごくジンと来ました。
そんな蒼玉からの大きくて深い愛情に触れているからこそ結月はずっと自然な笑顔になっていたんだ。
「よかったよかった♪」
一方で、
最悪な雰囲気だったのは、結月を失った久々宇家の面々だ！
特にこれまで自分の”影”として結月をこき使っていた美月の狼狽えっぷりはハンパないです（汗）
さらに笑えることに久々宇家の中では、結月が無理やり龍神に連れ去られた解釈になっている（汗）
兄の蔵之助が必死で父親に結月の救出を訴えていましたが、
それがどんなに的外れな考えなのかを本人たちはまったく分かっていない！
どうして結月が奴隷同然に扱われていた鬼家族のもとへ帰りたいと思うのか？
ずっとその悲惨な生活っぷりを見てきたにも関わらず、兄もよくあんなことが言えたもんだ。
蒼玉が結月を連れ去って行く前の優しく結月を抱きしめたシーンを見て、
どうして結月が地獄でしかない久々宇家にもどりたいだろうか？
冗談も甚だしい！
そもそも結月は久々宇家にとって必要な道具ではあったが大切な家族ではない。
そのことがハッキリと分かったあのラスト2ページのシーンでした。
いや～父親がまったく結月に愛情を持っていないことは以前から十分に分かっていたことですが、
自分のお腹を痛めて結月を生んだ母親までもがあれほど結月を便利道具扱いしていたとは…（汗）
この両親は絶対に地獄へ落としてもらわないと気がすまないな！
結月がどれだけ止めようと両親への制裁はマストで蒼玉にお願いしたい心境だ。
あと…
美月にまったく浄化能力がないことも早く村人たちに露呈して欲しい。
今もっともまるしーが見たいシーンはそれだ♪
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