著者：宮本ポチ子
『その代用品は復讐する～妻を騙した夫の誤算～』
2話の解説と感想です♪
悠花が気を利かせて持ってきてくれた夜食のクッキーを無表情でゴミ箱に捨てる祥嗣。
彼のその残酷で無情な行動の裏にはどんな思いが秘められているのか？
大恋愛の末に結婚したこの二人の間には一体何が起こっているのだろう…？
ただ…
悠花の方としては結婚当初から比べても夫に対する愛情はほぼ変わっていないはずで、
問題があるのは夫の祥嗣です。
常に妻のことを気遣い、自らは仕事に忙殺されていた良き夫としての一面とその裏の顔。
この2話から徐々に祥嗣の悠花に対する裏切り行動が露呈し始めてきます。
まさか自分の夫がそんな酷い行動をとっているとは夢にも思っていない悠花。
果たして…これまで完璧な夫を演じ続けてきた祥嗣が悠花に隠している残酷な秘密とは…？
「悠花にウソがばれた時にとった祥嗣の間抜けなリアクションがあまりにもお粗末すぎて…（汗）」
1話の解説と感想はコチラ♪
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もくじ
その代用品は復讐する【ネタバレ2話】祥嗣にとっての大きな誤算！
祥嗣にとっての大きな誤算
友人の美玲から言われた”資格の勉強でもしてみたら”という言葉に触発された悠花は、
専業主婦の有り余る時間を秘書検定の資格に挑戦することで埋めようと考えました。
さっそく資格スクールの入会申込書をもらってきた悠花は、
その事を夫の祥嗣に報告しましたのですが、
どうやら悠花が資格の講座を受講することに関して反対はしなかったものの、
なんでわざわざ…という気持ちが夫の表情や言葉からは垣間見えていました。
だけど…これまでずっと優しくて妻に理解のある夫を演じてきた祥嗣としては、
悠花に家で甲斐甲斐しく夫の帰りを待っている貞淑な妻でいてくれとは到底言えず、
内心では面白くないと思いつつ、表面上だけは妻の資格試験への挑戦を応援している態度を装いました。
だが…
この時の祥嗣はまったく想像すらしていませんでした。
まさか悠花が資格試験の勉強を始めたことが発端で、
自分のついた妻へのウソが発覚してしまうことになろうとは！
事実…
それはまったく予期せぬ出来事だったのです（汗）
悠花が偶然にも選んだ資格試験講座の講師が、
東雲夫妻の結婚式に参列した祥嗣の”友人”だったなんて・・・
これはまさしく祥嗣にとっての大きな誤算だったわけで…（汗）
ウソがバレました！
この日…
初めて資格試験の講座を受講することになった悠花は、
教壇に立っている講師が見覚えのある人物であることに気づきます。
｛えっ…!?…あの人って…｝
そう…
目の前で授業を行っている男性は、悠花と祥嗣の結婚式に参列してくれた夫の友人なのです。
相手からの視線で向こうも悠花に気づいたことが分かった。
この奇跡ともいえる全くの偶然が、
後に祥嗣が悠花についたウソを浮かび上がらせてしまうことに繋がります（汗）
その日の授業を終えた悠花は、名前を憶えていない夫の友人から声を掛けられます。
彼の名前は新田（にった）でした。
新田はなにもそこまで親しくもない友人の妻に偶然遭遇したことが嬉しくて悠花に声を掛けたわけではないのです。
彼の目的は自身がいま講師として働いていることを、悠花の旦那である祥嗣には黙っていて欲しかったわけで、
そのことを悠花に伝えたかったらわざわざ呼び止めて声を掛けたのです。
なぜか？
新田もどうやら祥嗣と同じ経営者の御曹司みたいで、
ただ…その実家が事業を畳んだらしく、ワケアリな流れで講師の仕事をしているみたいなのです。
要するに恥ずかしいから祥嗣には黙っておいてねというお願いだ。
もちろん悠花としては新田の気持ちがよく分かったので即座にそれを了承しました。
問題はこの後です！
実はこの日、悠花は祥嗣から目の前の新田を含めた大学時代の友人と飲み会に行くと言っていたのです。
はい…ウソがバレました！
このあと…
恐らく浮気相手としっぽり楽しんで自宅に帰って来たであろう祥嗣は、
完璧な口実で悠花をだましていたウソがバレて面白いくらいに動揺します（汗）
しかも…
なんだか腑に落ちない祥嗣の言い訳がましい釈明にモヤモヤが募る悠花。
ここから祥嗣のお粗末な火消し行動の数々がさらに悠花の不信感を助長させるわけですが、
そんな間抜けな祥嗣の言動や行動は、ぜひ本編ストーリーを読んで大笑いしてください♪
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2話の感想まとめ
世の中ってやっぱり狭いんだってことですね。
こうなってくると祥嗣が悠花を家庭に縛り付けておきたい理由がよく分かります。
収入に余裕のある旦那さんは一様にそういう意識だろうな～（汗）
「自分が外でどんな悪さをしているかバレる確率が高くなりますもんね！」
今回は祥嗣の立場からすると、想像すらしていなかった角度で悠花についていたウソがバレた感覚でしょう。
だからこそのあんなグダグダな釈明だったわけだ（汗）
面白いくらいに狼狽えていたから相当に焦っていたんでしょうね。
それに…
悠花と遭遇した友人が誰だか特定できなかったこともスゴク痛かったはずだ。
このくだりに関してはシナリオが秀逸だな♪
「実にうまいな～って感じ。」
祥嗣の友人でメガネをかけた人物は3人。
これがまたちょうど特定しにくいギリギリの人数であり、
普段から友人たちとの付き合いが深くない祥嗣には目星もつけられない。
オマケに今回の犯人である新田は、諸事情から自分が講師として働いていることを内緒にしたいという思いがある。
読んでいて違和感を持たない最良の”悪い流れ”を作ったと思います。
そこら辺が秀逸♪
まさかが重なった末に訪れた祥嗣の大ピンチ！
新田さんもどうやら祥嗣の”不貞行為”には気づいたようですし、
メンタルが弱そうな祥嗣は早くも動揺しまくって普段ならしない言動や行動のオンパレードだ。
結婚してからずっと祥嗣は悠花をうまくコントロールしてきたつもりなのでしょう。
でも…
今回は目に見えて分かりやすい失態とピンチを招いてしまいました。
もちろん新田から祥嗣に対するアプローチは今後も期待できないでしょうし、
あとはなんとか悠花から向けられている疑惑の目を払拭して、
一日でも早くいつもの夫婦関係へと修正することに尽きるんだろうけど、
さすがに今回の一件では悠花の祥嗣に対する不信感が一気に爆上がりしてしまいました。
悠花にしたウソの言い訳もかなりお粗末なものでしたし、
そのあとのなし崩しなS〇Xでさらに悠花の不満を助長させてしまいました（汗）
それに…
祥嗣が悠花とバックスタイルでしかことを致さない理由。
悠花は恐らく深層心理では気づいているんだろうけど、
完全に祥嗣は頭の中で他の女性を想像して悠花を抱いているからだ。
これ程分かりやすい男の浅はかな行動はない。
確かに…S〇Xという心理的にもデリケートな行為においては、
どうしても自身ではコントロールできない性衝動の問題が、
祥嗣に悠花と正常位で行う営みを敬遠させているのです（汗）
「これは妻として女として非常に屈辱的な状態だ！」
サイト主のまるしーも一人の夫を持つ妻だから、自分のこととして考えた場合には居たたまれない。
男性は時に付き合っているカノジョや妻ともめた際に、
なし崩しのS〇Xで関係を修復しようとする傾向が伺えますが、
これって全く意味がない上に逆効果であることがまったく分かっていない（汗）
確かにカップル間のコミニケションツールの一つに”仲直りエッチ”というワードは存在しますが、
それはあくまでもお互いの問題が解決した後に、気持ちが盛り上がってこそ成立するエッチであり、
まだ問題が中途半端な状態で男性が強引にエッチへ持ち込んでも何の意味もなく、
それ以上に女性は男性に対して怒りや不信感を募らせます。
まるしーが思うに男性発信で行うなし崩しエッチの本質は、男性の女性に対するプレゼント意識にあると思います。
妻やカノジョを怒らせた際に、夫やカレシはよくプレゼントを渡して相手のご機嫌を取るという手法を使います。
男性のなし崩しエッチはそれと同じ理論だと考えられます。
「これはまるしーの経験上の意見ですが…」
つまり…
男性は女性とエッチすることがプレゼントだと思っているわけで、
そもそもそんな認識を持っていること自体が女性からすると自惚れも甚だしい（汗）
「女をなめんなよ！」
今回の祥嗣がとった行動の一部始終がそれだった。
だからこそ一刻も早く悠花に不貞行為がバレてしまえ！
というか新田くんが全部バラしてしまえ！
「祥嗣のクズ野郎め…!!!」
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