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東郷家へ嫁いだ話【ネタバレ1話】”呪い子”と呼ばれた少女!

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著者:清水奏良

『東郷家へ嫁いだ話

1話の解説と感想です♪

神から見放された少女は”呪い子”と呼ばれ不吉の対象として人々から忌み嫌われた存在とり、

世間から冷たい目で見られ、家族からは虐げられながら生きてきた。

あの時、なぜ父に命乞いなどしてしまったのかと何度も後悔した。

10歳までに全ての人が授かるはずの”天与”という特殊能力が、

主人公の少女・文(ふみ)からは発現されなかった…(汗)

能力が与えられなかった者に対する扱いは”呪い子”という物々しい対象に変わる。

「お前なんていなかったことにしてやろうか!」

父親からのそのように残酷で酷い言葉を浴びせられて思わず口走ってしまったセリフが、

「どうか殺さないでください。」だった。

それからは毎日のように家族から奴隷のような扱いを受ける辛い日々が続く・・・

「見るも無残な少女の人生にある日トツゼン奇跡が起こりました!」


 

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東郷家へ嫁いだ話【ネタバレ1話】”呪い子”と呼ばれた少女!

”呪い子”と呼ばれた少女!

この物語の舞台は恐らく大正レトロな日本の時代背景だと思われます。

そこは誰もが生まれながらに神から、”天与”という魔法のような能力を与えられる世の中であり、

ちなみにその天与は10歳までに発現することになっています。

主人公の少女・松方 文(まつかたふみ)は、3歳の頃に子宝に恵まれなかった松方家の夫妻に養女として引き取られました。

しかし…幸か不幸かその一年後に松方夫妻は子宝に恵まれるのです。

文にとっては不吉なフラグが立った瞬間だ(汗)

だがそれなりに幸せだった文の人生が大きく変わり始めたのは、彼女が8歳の頃でした。

何と…弟の(いつき)がわずか4歳にして父親と同じ”念動力”という天与を発現させたのです(汗)

それまでも樹は両親から猫っ可愛がりされていましたが、

早すぎる天与の発現によって神童のごとくより一層大切に育てられるようになったのです。

一方の文はというと、

10歳なっても発現せず、松方家の恥晒しとなってしまったのです(汗)

文のように神から見放された無能力者のことを人は”呪い子”と呼んで生きる価値のない人間と評価します。

もちろん松方家の父親も文には大いに失望して怒り狂い、彼女を家から追い出そうとしますが、

文は号泣しながら父親に跪いて命乞いをし、なんとか家にだけは置いてもらえるようになりました。

それから9年の月日が流れ、

文は松方家の使用人の下女として奴隷のような辛く厳しい人生を送ってきました。

それが”呪い子”と呼ばれた少女のいる現在の夢も希望もない立ち位置だった・・・

東郷家との縁談話

松方家の養女から下女として働くようになった文の日常は過酷そのものでした。

天与を授からず”呪い子”となった彼女は、普通の人と同じように太陽の下を堂々と歩くことさえ許されない(汗)

外に出かけるときは常に頭に頭巾をかぶって申し訳なく行動します。

世間の人々からは不吉で汚らわしいモノとして蔑みと嫌悪の冷たい視線に晒され、

家族からは奴隷の如く虐げられる毎日を過ごしていた文である。

とくに松方家では今や”神童”として扱われている弟の樹から受けるイジメは相当なものでした(汗)

もはや生きていても苦しいだけで何の希望もない辛く悲しい人生だ。

だがそれでも”呪い子”の文にはどこへも行くところはない。

このまま一生、松方家の奴隷として生きる人生しかなかったのです。

今さらながら10歳の頃に父親へ泣いて命乞いした自分を後悔する文がいました。

いっそのことあの時殺されていれば、こんなに苦しい思いをせずに済んだのに…。

そんな文の救いようのない人生に転機が訪れたのは、

天与の中でも強い”千里眼”の能力を持った名家である東郷家との縁談話が舞い込んだ時でした。

格上の名家からの申し出に松方家は大いに盛り上がりました。

その時、両親はてっきり東郷家の長女と樹の縁談だと思い込んでいたのですが、

いざフタを開けてみると、東郷家側から縁談を申し込まれたのは樹ではありませんでした(汗)

そしてその相手も東郷家の長女ではなく、東郷家の次期当主にして、

戦に出れば負けなしと知られる・東郷 正治(とうごうせいじ)だったのです!

えっ…!?

まさか…縁談の相手は…?

ここから不幸な運命を背負った”呪い子”文の人生は大きく変わっていきます。


 

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1話の感想まとめ

松方家に養女として引き取られてから一年後に子供が生まれるという最悪なパターン。

あれが文にとっての不幸の始まりです。

しかも…その生まれてきた弟がわずか四歳にして能力を発現させるという余計なことまでしでかした(汗)

この作品の世界では五歳までに能力が発現するのは珍しいとのこと。

「文にとっては最悪な状況だ!」

さらに…弟の樹が発現させた能力は父親と同じ”念動力”というトドメの幸運っぷり。

ここまで来ると文としてはもう目も当てられない(汗)

この時点で文の松方家における立ち位置はほぼ決まっていたのですが、

結果…文に天与が発現しないという最大の試練まで仕掛けられていました!

これでもう松方家の立ち位置とか言ってる場合じゃなくなった(汗)

もはや文は人間扱いもされない”呪い子”になってしまったわけで、挙句の果ては父親に捨てないでと命乞いです。

「人生の詰み!」

わずか10歳にして文は生きる価値も希望も失ってしまったのです(汗)

すごく残酷で悲劇的な中盤過ぎまでのストーリーでした。

そこからやっとあの怒涛の展開がやってくれわけです♪

ずば抜けた千里眼の天与を与えられた歴戦の勇者・東郷正治さまの登場です!

これでもかというくらいイケメンで格好いい登場で現れた白馬に乗ってない王子様!

「もう明らかに後光がさしてるヒーローそのもの♪」

彼が灰かぶりのエレナ状態にある文を、これから徐々にシンデレラへと誘ってゆくわけだけど、

とりあえず松方家の両親が縁談相手を勘違いしていた件(くだり)で、

サイト主のまるしーの脳裏には一本の”フラグ”が立ちました!

きっとこの後、イケメン御曹司の正治さまに文は娶ってもらうんでしょうが、

東郷家に嫁いでから対面するであろう東郷家の長女の存在。

そう…松方家の両親がてっきり樹の縁談相手だと勘違いしていたその長女です。

この長女が文にとって敵となるか味方となるかで、文の東郷家での暮らしぶりが大きく左右されるはずだ。

その意味でフラグが立ったと思いました。

ただ…今回の東郷家との縁談話は松方家にとって寝耳に水な話だった感じが妙に気になります(汗)

どうして文の父親は東郷家の長女と樹の縁談だと勘違いしたのかが意味不明なのです。

当然普通なら誰と誰の縁談話なのかは事前に分っているはずなのですが、

もしかしたらそんなことも聞かされないほど家と家の格付けに大きな差があったのでしょうか?

あと…

自動車に乗っていた正治さまが、町で頭巾を被った文を見かけた際の、

「見つけた♪」と言ったセリフ。

あれ…すごく意味深で気になるつぶやきです。

正治さまは一体何をもって文を見つけたと言ったのか?

もしかして文は無能力者ではなかったのか?

正治さまはきっと文の何かを知っているはずだ。

さらに…

その正治さまが初めて文を初めて目の前にした際にかけたあの時のセリフ。

「迎えに来たよ…もう大丈夫」

という言葉に思わず感情移入して泣きそうになったまるしーでございます。

「何が大丈夫なんだろう?」

文の何が救われたの?

分からないことだらけだけど、現世での人生を諦めていた文に何らかの奇跡が起きていることは間違いない。

どうかそれが幸せに繋がる奇跡でありますように…。

こういうストーリー展開にはホントに胸がワクワクさせられます♪

「正治さまが優しい旦那さんだったらいいな~」

 

>>>『東郷家へ嫁いだ話』2話の解説と感想はコチラ♪

 

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