追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる【2話】一族の面汚しから救国の女神へ

著者:冨月一乃

『追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる』

第2話の感想です…♪

自分が治める領地の水不足を解消する狙いで「氷の聖女」という触れ込みのシーラを妻に娶ったイサークですが、

想像した以上にシーラとの結婚がイサークにとって有益なものであると分かり、大満足といった感じでした。

その上、波乱の結婚式では意地悪なイサークの長兄たちからの嫌がらせに対し、シーラの協力を得て見事に彼らを返り討ちにしたイサークは、

遠く北方からやって来た氷の国の聖女にの期待をますます高めていくことになりました。

一方のシーラは、母国で暮らしていた時は暴走を防ぐために氷の魔法を使うことを禁止された幽閉生活を送っていたため、

まさかそんな厄介者扱いだった自分が、アブハジク王国で“救国の女神”として感謝される立場になるとは夢にも思っておらず、大きな驚きと感動を覚えていました…。

2話の注目ポイント
  • シーラが失敗した氷の魔法でも水不足はしっかり解消している棚ぼた状態。
  • シーラはイサークに異性として興味を持ち始めた。
  • シーラと触れ合って力を使えばイサークは炎を制御できる。
  • イサークが新婚初夜にシーラを自分の寝室に入れなかったのには理由があった。

1話の解説と感想はこちらです♪

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追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる【2話】一族の面汚しから救国の女神へ

登場人物
  • シーラ(シーラ・フォスナ)
    主人公・氷の国フレゼリス王国の末姫。感情の昂ぶりで力が暴走し制御が出来ず一族の落ちこぼれと厄介者扱いをされている。氷の聖女という体で炎の悪魔に嫁がされる。
  • イサーク
    熱砂の国アブハジクの第十三王子。強大な力の持ち主で炎の悪魔と呼ばれている。炎の力は強いが感情の昂ぶりで力が暴走し制御が出来ず王位継承権は低い。なので領地は水に恵まれていないトラブルが絶えない土地を与えられている。
  • ザザ
    イサークに頼まれシーナの世話役に。

一族の面汚しだったシーラ

アブハジク王国へ嫁ぐ少し前、シーラはイサークとの結婚を受け入れるのも地獄、断るのも地獄という究極の選択に直面し、自分の運命になかば絶望していました。

しかし、まだ見ぬ新天地の地獄を選んだことで、予想外の明るい未来が彼女を待っていたのです…♪

ここから先の人生はシーラの運と努力次第ですが、すでに運気の方はシーラに味方になってくれたようです。

自分の力を上手くコントロールできず、大量の氷を作り出してしまったシーラの魔法を見た領民たちは、

彼女をなじるどころか大歓声でシーラの魔法に喜びと感謝の声を上げたのです。

「水不足が解消されましたからね♪」

この状況に驚いたのはシーラだ。

まさか失敗した魔法で喜んでもらえるとは夢にも思っていなかった。

でも…領民からするとシーラが作り出す氷の形やコントロールなどはどうでもよくて、ただただ水不足の解消を願っていたわけです。

結果的に暴走したシーラの氷魔法は巨大な氷の岩を作って水不足を一瞬で解決しちゃのです!

これが母国フリザレス王国では一族の面汚しだったシーラが、救国の女神として生まれ変わった瞬間でした。

救国の女神

とりあえずシーラとしては自分の魔力をコントロールすることを意識せず、フルパワーで氷を作り続けてさえいれば、

熱砂の国でずっと水不足に悩まされていたアブハジク王国では、救国の女神として崇め称えられるわけで、

シーラにとってみればこれほど有難い立ち位置はございません…♪

彼女が自分の中では失敗だと思ってやってる暴走した氷魔法は、水不足に苦しんでいる領民たちにとっては“救いの氷魔法”へと変わるのだから…。

もしシーラがイサークからの求婚を断っていたら、今でも実家で一族の恥さらしとして幽閉された辛い日々を過ごしていたはずです…。

シーラが手に入れたのは究極の「棚ぼた」です!

思うに…彼女はこれまで不遇な人生に耐え続けてきた分のツケを一気に支払ってもらっているような状況にあるようです…。

本当の意味での新婚初夜

シーラの冴えない不遇な人生が、イサークとの政略結婚で一気に好転する兆しが見えてきましたが、

それでもまだ“シンデレラストーリー”の頂点には達していません。

確かに領民たちからは氷の女神として歓迎され、感謝される立場にはなりましたが、

それだけではシーラがアブハジク王国で安全に生きていくための完璧なポジションを得ただけであり、

本来の十三王子妃としてのポジションにおいてはいまだ微妙な立場なのです。

結婚式でシーラとイサークが協力してイサークの長兄たちを返り討ちにした一件から、明らかにこれまでとは違った意識でシーラと接するようになったイサークがいますが、

あとはシーラとイサークがどうやって心を通わせていくかが二人の今後を左右する大きな課題なのです。

幸いこの第2話の後半部分では二人がじっくりと語り合う時間がやってきます。

いわばこの夫婦にとっては、この日が本当の意味での新婚初夜だったのです…♪

そう…この夜、二人はあることをして水の滴るいい〇〇〇な状態となります…(汗)

>>>『追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる』3話の見どころ感想はこちら♪

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