著者:若本雪水
『売れ残り令嬢と笑われた私ですが、年下公爵から溺愛されています 』
2話の解説と感想です♪
まさか長年の間ずっとアンジェリーナの従者だったヴァンが有数な上級貴族の子息だったなんて・・・
理由も告げずに姿を消したヴァンが戻って来たと思ったら、
とんでもない高貴な肩書を携えてアンジェリーナに求婚してきました(汗)
まるで夢の中をみているような信じられない状況に戸惑うばかりのアンジェリーナでしたが、
ヴァンの口から次々に語られてゆく驚きの真実に衝撃を受け、
なおかつこれまでずっと自分のことを異性として好意を抱いてきたと打ち明けるヴァンに動揺しまくるアンジェリーナがいた。
なにせアンジェリーナにとってヴァンは実の弟のような存在だったから・・・
「確かにアンジェリーナにとって申し分ない相手からの求婚だけど、動揺しちゃうのも無理はないな~(汗)」
1話の解説と感想はコチラ♪
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【ネタバレ2話】売れ残り令嬢と笑われた私ですが、年下公爵から溺愛されています|シュヴァンからの求婚!
シュヴァンからの求婚!
なにも告げずにボレアン家を出て行ったヴァンが、
今は見違える姿となってアンジェリーナの目の前に立っている。
しかも…
驚いたことに国内の有数な貴族家の一つであるレマーク公爵家の子息として、
ヴァンはこの日、ボレアン家を訪ねてきたのです。
アンジェリーナへ求婚するために!
ええっ…!?
思わず腰を抜かしそうになるアンジェリーナを前にして彼は自分の本名はヴァンではなく、
レマーク公爵家の子息・シュヴァン・フォン・レマークと名乗った。
(ここからこのブログではややこしいので、ヴァンのことをシュヴァンと呼ぶことに統一させていただきます。)
そこから明らかになっていくのは、ずっとヴァンいう名前でアンジェリーナの従者として過ごしてきた彼の知られざる事情だ。
シュヴァンは幼い頃にアンジェリーナがボレアン家で引き取った孤児であり、
その後は実の姉弟のように親しくなった関係性なのです。
どうしてレマーク公爵家の子息がこれまでその高貴な身分を隠しながら、
ボレアン家の従者として今まで暮らしていたのかの理由がシュヴァンの口から語られていきます。
そして…
全ての事情を説明し終えたシュヴァンは改めてアンジェリーナに求婚しました。
しかし…
シュヴァンに関する複雑で大変だった事情はよく分かったのですが、すぐには頭と体が追いついて行かないアンジェリーナは、
これまで弟のように可愛がっていたシュヴァンからの求婚に大きく動揺してしまい・・・
恋焦がれる存在
「ごめんなさい…考えさせてください!」
国内で有数の上級貴族の子息となってアンジェリーナに”プロポーズ”をぶっ込んだシュヴァンでしたが、
そのあまりにも現実離れした状況で混乱したアンジェリーナに返事を保留にさせてしまいました(汗)
さすがにこれまでひた隠しにしていた正体をカミングアウトして、
そこからすぐの求婚には無理があったと反省するシュヴァンですが、
すぐに次の一手打っていきます。
それは…
近々レマーク公爵家で行われるシュヴァンの社交界デビューのお披露目会にアンジェリーナを招待することだ。
そこで彼女にまた改めて自分の想いを伝えるわけだ。
その時には恐らくアンジェリーナの気持ちも少しは落ち着いているだろうから、
もしかするとプロポーズを受け入れてくれるかもしれない。
何と言ってもシュヴァンにとってアンジェリーナは特別な女性であり、
例えアンジェリーナにとってシュヴァンは弟のような存在であったのかもしれないが、
シュヴァンからすると少年時代からずっと今も変わらず”恋焦がれる存在”なのです。
アンジェリーナが長年に渡る領地再生という大仕事から解放されて婿探しを始めたこの機会に、
なんとしても自分が彼女の結婚相手として、将来を共に歩みたいと願っているわけで、
シュヴァンからすれば一歩も引けない人生をかけた求婚なのです。
さて…どうなることやら。
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2話の感想まとめ
実にワクワクする展開になってきましたね~♪
これまでずっと苦楽を共にして実の弟のように可愛がっていた従者のヴァンが、
国内でも有数な上級貴族の子息だったなんて、「棚からぼたもち」どころの幸運では収まり切れないミラクルの到来です。
ただ…あまりにも事がトツゼンで信じられない急展開だったこともあり、
さすがのアンジェリーナもちょっと面食らい過ぎました(汗)
それにこれまで従者としてアンジェリーナに接してきたヴァンが、
いきなり完璧すぎるほどの貴族の子息たる振る舞いでカッコよくアンジェリーナに求婚してきたわけです。
心と体が追いついて行かないのも無理はない。
ヴァンはあまりにも自信のアンジェリーナに対する溢れる想いを最初からぶつけ過ぎたのかもしれません(汗)
それだけ彼のアンジェリーナに対する”恋心”は大きく育って爆発寸前だったんでしょうね。
なんたって国内で名だたる公爵家子息の地位を捨ててまでアンジェリーナのもとで従者として生きる人生を選択した彼ですから、
あそこまで熱烈な”プロポーズ”をしてもおかしくはないです。
あとはアンジェリーナの気持ちが落ち着いて熟成されていけば、
もともとはホントの姉弟のように仲が良くて固い絆で結ばれていた二人です。
姉弟のみたいな関係性から夫婦という関係になってもずっと仲良しでいられるはずだ。
まぁ…次は肉体の上でも仲良しな関係になるので、より二人の絆は深まりそうですな♪
今回はあまりにも突然のことで、ヴァンからのプロポーズを”保留”にしてしまったアンジェリーナだけど、
ちゃんとよく考えたらアンジェリーナにとっても、ボレアン伯爵家にとってもこれほどありがたいヴァンの申し出はないのです。
どうかアンジェリーナには懸命な判断をしてほしいところだ。
なんたって先日のアンジェチーナが招待された夜会において、
メチャメチャ彼女をイジメてきたあの悪役令嬢のリリアナがヴァンに目をつけてしまったのです(汗)
あの性悪女がです。
きっと彼女もヴァンの社交界デビューのお披露目会には招待されているはずです。
そこでアンジェリーナがちゃんとヴァンの気持ちを受け止めなければ、
きっとあのリリアナが猛然とヴァンに熱烈アプローチを仕掛けてくるだろう。
ヴァンに限って間違ってもリリアナなんかと結婚するつもりなんてないでしょうが、
そこはやはり色んな人間関係や力関係に左右される貴族社会のことです。
安定した領地運営を考えた上の政略結婚という場面もあるかもしれない。
だから…アンジェリーナとしてはヴァンが弟みたいな存在で、
一人の男性として見れないとか御託をならべてないで、
ちゃんと自分自身の将来と、ボレアン領民の暮らしを考えた懸命な判断をしてほしいですね。
さて…
次のお話で描かれるヴァンのお披露目会では一体どんな光景が繰り広げられるのか?
「ワクワクとドキドキでございますな♪」
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