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私の顔にさようならのネタバレ!過去の屈辱に復讐する女!

私たちはイケてるけど、あの子たちはブス!

中学時代に美しさのマウントを取り合い、時にはイジメもしてた女子たち。

時は流れ、大人に成長した彼女たちが同窓会で再会する

そして・・・

当時をまったく反省していない彼女たちに復讐の鉄槌がくだる・・・


過去の屈辱に復讐する女!

函岬誉さんが、
過去の屈辱に復讐する女を描いた

『私の顔にさようなら』

中学時代に酷いイジメを受けていた女性が、

まったく別の人物として、いじめっ子たちの前に再び現れた。

そして・・・

一人づつ、過去に犯した罪を突きつけられ、後悔のなかで死んでゆく・・・

私の顔にさようならの見どころ

本作は、中学時代にクラスメイトから イジメを受けていた主人公の女性が、

やがて大人になり、なんと…イジメを働いていたメンバーの一人に顔を変えて、

自分を苦しめた全ての人間に復習してゆく猟奇的なサスペンスストーリーです♪

正直言って、イジメを受けていた女性の復讐劇的なお話は、他にも何作か知ってます。

でもそれらは、イジメに合っていた女性が、その後に美しく変身して復讐する内容の作品が多かったんです。

しかし・・・

今作の場合は、そのイジメを働いてたメンバーの一人に顔を変えた主人公が復讐していくストーリーなので、

ちょっと、他とは違う復讐劇の内容になってるのが見どころですね。

だから、必殺仕事人的な復讐劇が好きな まるしーにとっては、これは見逃せない作品だったんです~♪

まだ、1巻を読んだばかりで、ホントの面白さはこれからだと思いますが、

なかなか楽しそうな匂いがプンプンするスタートでしたよ~

 

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私の顔にさようならのネタバレ!過去の屈辱に復讐する女!

始めに…

物語は、ある中学校の同窓会シーンから幕が開けます。

そして、その舞台は中学校卒業から17年の時が経過した時代背景です。

だから、送別会の出席者は32歳という立派なオトナの設定です。

 

本作は、中学時代にイジメを受けてたある女子生徒が、

イジメグループの一人に顔を変えて、自分をイジメたメンバーに復讐していくストーリーだから、

最初にちゃんと登場人物を把握しておかなければ、ちょっとややこしくなるので、

まず、始めに本作の”核”となる人物を紹介してゆきますね。

 

1話に登場してくるイジメてた側のメンバーは、

美菜樹(みなき)・美加(みか)・
舞美(まいみ)・那美子(なみこ)の4人です。

そして、上の女子たちにイジメられてた側のメンバーが、

美冬(みふゆ)・麻矢(まや)

そんなメンバーの中に、一人だけイケメン男子・(しょう)が入ってくるという人物構成です。

さぁ~

こんなメンバーたちを中心にして、残酷な復讐劇が展開されていくわけです~♪

主人公はまだ謎の人物

一体、この物語の主人公は誰なのか?

それは・・・

現在舞美(まいみ)に化けている謎の人物です。

そして、すでに彼女は、東京で那美子(なみこ)を殺害しています。

(彼女たちは地元と言っていたので、物語の舞台は関東方面のどこか地方都市なのかな~?

 

さて、

17年ぶりの同窓会で再会して大いに盛り上がる、美菜樹と美加、そして舞美の3人。

中でも、話題になっていたのは、当時イジメてた美冬の話だ。

 

この、美冬という女性は、もともとキレイな顔していて、

いじめっ子メンバーの4人をアゴで使っていたクラスカーストではトップに君臨していた存在だったのですが、

 

ある日、交通事故にあって、顔面が崩壊してしまってからは、逆にいじめられっ子になっという女子生徒だ。

 

その場にいた、美菜樹たち3人は、当時のイジメてた思い出をオモシロおかしく話して盛り上がっていた。

その後・・・

同窓会の1次会が終了し、美菜樹は2次会へ出席。

でも・・・

まだ家に小学性の子供がいる美加と、東京から来た舞美は2次会には出席しなかった。

 

しかし・・・

ホテルに帰ろうとする舞美を美加が引き止め、自分の自宅へ泊まりにこないかと誘いました。

すると・・・

舞美は美加の誘いに快く応じることにしたのです・・・

後半の展開

夫が大阪へ単身赴任中だという美加の家におじゃました舞美は、

決して人には言えない家族の辛い悩みを舞美に打ち明けられた。

 

実は、小学校に通う美加の息子・英雄(ひでお)は、学校でイジメを受けて登校拒否となり、

不幸なことに現在は引きこもり状態になっていたのです。

 

遠く離れた大阪に住む夫には相談することもできず、息子の将来を案じて一人苦しい思いをしていた美加だった。

美加の悲痛な悩みを聞き、悔しさをにじませて困っている美加の姿を目の当たりにした舞美は、美加に向かって英雄を救うためのある提案を口にした。

 

その内容とはなんと・・・

英雄をイジメてる張本人の同級生を殺すことだった!

舞美のとんでもない恐ろしい計画を聞いて、最初のうちは驚いていた美加だったが、

詳しく舞美の話を聞くうちに、いつしか彼女の目には怪しい光が宿っていた・・・

2話

「あと二人…」

氷のような表情を浮かべて、美加を死へ追いやった舞美だったが、

次に彼女のターゲットとなったのは、美菜樹(みなき)だった。

 

美加の葬儀のあと、舞美と美菜樹は、刑事から軽い事情聴取を受けた。

そこで、美加が事故死ではなく、他殺の可能性があるようなことを聞かされる。

 

美菜樹は驚きとともに言いようのない不安を覚え、舞美を自宅へと招待した。

 

ココまでは、一人目の被害者、美加と同じパーターンで話が進むが、

同時に、イケメン男子・(しょう)がいじめられっ子だったブス麻矢(まや)と結婚していた事実を知ることで、

相当にショックを受けた。

 

しかも・・・

近々、麻矢には翔との子供が生まれる予定だった。

驚きと衝撃で言葉を失う舞美だったが、とりあえず彼女は美菜樹の家へと向かった。

家では美菜樹が、夫との間で誰にも言えない大きな悩みを抱えていることを舞美に打ち明けてきた。

 

美菜樹への復讐の糸口を掴んだ舞美は、ドンドンと美菜樹の懐に入り込んでゆくのだ・・・

3話

夫にSMの趣味があり、通っているSMクラブの女王様と浮気していることを知る美菜樹。

しかも・・・

このさき夫側は、美菜樹と別れてそのSM女王と再婚する予定だということも分かっていた。

「殺しちゃえば…」

再び舞美の悪魔の囁き・・・

美菜樹はまんまと舞美の夫・久史(ひさし)殺害の計画に乗ってきた。

 

その後、

二人は久史の殺害を固く誓い合い、舞美は東京へと戻っていった。

 

そして2ヶ月後、

いよいよ東京で久史殺害の実行日がやってきたのです。

 

周到に計画を立てた舞美は、うまく美菜樹を東京に呼び寄せて殺しを実行させると思いきや、

 

なんと・・・

自分自身が美菜樹に成り代わり、本物の美菜樹を殺害したのだ。

これでハッキリわかったが、

舞美の正体は、過去にイジメを受けていた冬美だったのだ!

 

そして・・・

彼女は舞美から美菜樹に成り代わったということだ。

 

なぜ…?彼女は美菜樹になり変わらなければならなかったのか?

4話

美菜樹を殺して舞美から美菜樹へと成り代わった美冬

しかも・・・

夫の久史は、自分の妻・美菜樹が美冬だということを判っていない。

ただ・・・

夫・久史は、皮肉なことに美菜樹の性格が優しくなったと喜んでいるくらいだった。

 

そして、美冬の計画通りSMの女王とうまく久史を別れさせた美冬は、

まんまと久史の妻・美菜樹へと成り代わりに成功したのだ。

 

なぜ美冬が美菜樹へと成り代わらなければいけなかったのか?

それは、美菜樹夫婦が暮らしている隣に、学生時代に美冬が想いを寄せていたが引っ越してきたからだ。

 

美冬にはどうしても許せないことだった。

あのブスでイジメられっ子の麻矢と結婚して、さらにカワイイ子供まで生まれていたなんて・・・

 

美冬は、次に麻矢を排除するため、翔と麻矢の夫婦にゆっくりと近づいてゆくことにした。

 

しかし・・・

その先に待っていたのは、あの忌まわしき事故の再来だった・・・

5話:

翔と麻矢の生まれたばかりの娘・美羽(みう)を交通事故から救った美冬は、足を骨折して入院することとなる。

彼女はまたしても翔と麻矢の前で事故にあったことになる。

 

学生時代に美冬が交通事故に合ってしまったのも、翔と麻矢が付き合っている事実を知った時だった・・・

{どうしてこんなことに…}

自分の呪われた運命に情緒不安定となる美冬。

彼女の記憶は、過去の忌まわしきイジメ事件へと繋がる顔面崩壊事故へとさかのぼってゆく。

そう・・・

出来のイイ姉といつも比べられて、激しい劣等感にさいなまれながら生きていたあの時代に・・・

6話:

美冬の学生時代の回想シーンが続いている。

彼女の母親は美容業界で有名な実業家であり、姉は人気のファッションモデルとして活躍している。

普段から母親に姉と比べられて不甲斐なさを指摘されていた美冬は、事故で完全に母親から見捨てられた。

 

自ら逃げ出すように家を出た美冬は、ビル清掃の仕事に就き、

人となるべく接しない生活を送るが、時折その醜い顔のせいで理不尽なイジメに合っていた。

 

実家を出てから数年がたった頃、

美冬をずっと探していた姉・美夏(みなつ)が美冬のアパートを訪ねてきた。

 

なんと・・・

姉は、美冬の崩壊した顔面を治すことができる優秀な整形外科医をみつけだしてくれたのだ。

「望み通りの顔にしますよ」

ドクター桐生 伊織(きりゅう いおり)は、美冬の目をしっかり見てそう言った・・・

7話:

美冬ドクター桐生とであって5年の歳月が流れていた。

そして・・・

今回、物語に登場するのは、美冬が一番最初に殺した元クラスメイト・舞美だ。

彼女は東京で自堕落な大学生活を送った末に就職先を見つけられず、

しかも…くだらない男に金を貢いで借金が膨らみ、今はキャバ嬢をしながら返済する日々を送っていたのです。

 

そんなある日、舞美は店に来た客の会話の中で、赤坂にある会員制の高級SMクラブ女王様に関する噂を聞く。

その女王様は、いつも仮面をかぶっていて、右腕の内側に羽根タトゥーを入れてるという。

 

その女性は、赤坂の『右腕の羽根』と呼ばれて、その世界ではかなり有名な女王様ということだった・・・

{右腕に羽根のタトゥー?}

 

舞美はその噂を聞いて、中学時代に交通事故で顔面が崩壊した美冬のことを思いだす。

{もしかして…?}

舞美は、中学時代から今も仲良くしている友人・那美子(なみこ)を誘って、

『右腕の羽根』という女王様の正体を確かめるために、赤坂にあるその日高級クラブへと向かった・・・

8話:

舞美(まいみ)と那美子(なみこ)に正体がバレてしまい、金を恐喝された美冬だったが、

このままでは、たとえ元の顔に戻れたとしても、

醜(みにく)い自分の顔を知っている舞美たちが存在する限り、決して自分の心は救われない。

 

そう判断した美冬は覚悟を決めて、舞美と那美子を殺害することに決めた。

 

そこで・・・

まずは一番最初に自分の事に気づいて恐喝してきた舞美をおびき出して、首尾よく殺害することに成功する。

 

この復讐をきっかけに美冬は、元の自分の顔に戻ることを諦めた。

 

そして・・・

自分を嘲笑ったあの4人のクラスメイトすべてに復讐する道を選択したのである。

彼女は、ドクター桐生に頼んで、舞美の顔になるよう整形手術を依頼した。

 

それから数週間後・・・

美冬の顔は舞美そのものの顔に仕上がっていました。

 

その後、舞美に化けた美冬は、次のターゲットとなる那美子に連絡をとった・・・

9話:

{なぜ、私はあの子を助けたのだろう・・・?}

話は現代の時間軸に戻る。

翔太と麻矢の娘・美羽(みう)を危険から助けたことで自分が大ケガを負ってしまった美冬。

美菜樹に顔を変えた彼女は今、車いすに乗り、病院の中庭で物思いにふけっている・・・

 

そんな時だった・・・

美菜樹を訪ねて二人の刑事がやってきた。

彼らは行方不明になっている舞美の消息をたどっていたのだ。

刑事の話では、半年前から行方不明の捜査が続いているみたいだった。

 

ただ・・・

美菜樹に化けている美冬は、言葉少なに舞美の行きそうなところは何も知らないと答えた。

すると…

二人の刑事は肩を落として美冬の前からすぐに立ち去って行った。

 

刑事たちが去ってそのすぐ後に、今度は、美羽を抱いた麻矢が美菜樹のお見舞いにやってきた。

 

我が子の命を救ってくれた美冬に感謝の言葉を投げかけ、自宅で自ら焼いてきたクッキーを渡して帰っていった・・・

{なんで…こんなことに!}

激しい後悔と怒りがこみ上げる美冬だった。

そして…大きな呻(うめ)きと共に麻矢からもらったクッキーをゴミ箱に投げ捨てる美冬。

「畜生〜!」

 

それから・・・

美冬は静かに携帯を取り出し、ドクター桐生に連絡を取った。

そう…最後の整形手術を依頼するために・・・

10話:最終話

美冬による過去のへの復讐劇は、いよいよこの回で最終話を迎えます。

真矢に顔と体つきも見事に変えた美冬は、まんまと真矢に成り代わっていた。

しかし・・・

実際に何年も寝起きを共にした家族に真矢本人と認識させるのは至難のワザで、

特に、まだ幼い一人娘・美羽がどうにもこうにも真矢に化けた美冬に懐いてくれない。

そんな美羽の態度を見て夫の翔太が美冬に不信感を持ってしまうという悪循環で、

美冬はなんとか美羽を自分が本当の母親だと思わせるためにあれこれと努力をするが、

顔や姿はまったく同じでも子供には母親か母親じゃないかは簡単に判ってしまうのです。

ただ・・・

美冬もそれは予測していた。

彼女は、時間をかけて本物の真矢になるために真矢を殺さず、山奥の古い倉庫に監禁していたのです。

そして、翔太や美羽のことで何か分からないことがあると、

その都度、真矢を監禁してる倉庫へ出向いて真矢本人から情報を聞き出していたのです。

しかし・・・

付け焼刃の料理や、子供への愛情が受け入れられるはずもなく、

やがて、あまりのも真矢に化けた美冬に懐かない美羽の姿を見たことで、

ついに夫の翔太が真矢の存在に疑念を抱き始めたのだ。

さぁ~ココから衝撃のラストシーンに入ってゆきます・・・

 

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私のにさようならの感想

1話を読んだ限りでは、ほぼ間違いなく、舞美は冬見なんだろうな~という想像が働きました。

そして・・・

物語の冒頭で、那美子(なみこ)を殺していたのも冬美が変装している舞美だろう

彼女が、美加に復讐を終えたあと、

「あと、ふたり…」

と、つぶやいていたけど、このペースで復讐していったらすぐに物語が完結しそうなんだけど、

そのあとに何か別のストーリーが待っているのかな~?

ただ・・・

舞美の行動で1つ気になるところがあったのは、同窓会でクラスのイケメン・(しょう)と再会した時だった。

たぶん冬美は彼のことが好きなんだろう。彼が、結婚してると知った時はかなり動揺していた感じだった。

だからもし・・・

いじめっ子への復讐劇が終わったら、もしかすると、今度は翔と彼の奥さんを絡めた愛憎劇に移ってゆくかもしれませんね。

「私のオトコを返してもらう」

みたいな感じで・・・

まぁ~まだ1話までしか読んでないので、この先どうなってゆくのかはわからないけど、

なんとなく作者が、やろうとしている方向性は分かったような気がする♪

まずは、ゴリゴリのサスペンスな舞美の復讐劇だな~

とりあえず、イジメグループ全員への復讐が終わるまでは読んでみたいと思った作品でした~♪

 

【全体の感想】

最終回を読み終えて・・・

全10話でまとめられた物語の結末『救いがない!』の一言に尽きる。

主人公・美冬が、他の誰かの顔になった時点で、ほぼそのゴールは見えていた。

だって・・・

他人がほかの誰かの人生を生きるなんて、どこがで破綻する可能性が高いし、

ましてや自分のものではない人生を生きて何の価値があるというのか?

だから・・・

美冬の人生は、一番最初にした舞美になるための整形で終わっていたのです。

そして、美冬は結局最後まで自分の罪を懺悔しないまま最後を迎えた・・・

なんとも後味の悪いラストでしたが、これはこれで作者のメッセージがちゃんと伝わった作品でした♪

次回から第2シーズンが始まるみたいですが、大いに期待したいところですね。

 

>>>『私の顔にさようなら』第2シーズンの解説と感想はコチラ♪

 

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