壊サレ妻【2話】クズ夫がやらかした大きな罪！あらすじ・感想・試し読み

クズ夫がやらかした大きな罪

ようやく病院に駆けつけてきた耕太郎は、

亡くなった赤ちゃんが入っているエンジェルボックスを見てえらくビクついている（汗）

「まだ…心の準備が…」

赤ちゃんの顔を見ることを軽く拒否しました。

そのうえ何やら落ち着きがない耕太郎のよすが気になる。

恐らく奈月の悲しい気持ちや心情などまったく理解していないのだろう。

その後も無神経な行動やセリフを奈月の前で連発する耕太郎でした。

そんな様子を見てたまりかねた看護師の花井が、耕太郎を促して主治医のもとへ連れ出します。

しかし…

そこで主治医から耕太郎がこれからすべき行政的な手続きを説明されても、

どこか他人事で自分には関係ないといった様子で、

煩わしい手続きを奈月にさせようとする態度が伺える耕太郎。

なんだコイツ！

この時点で彼が最低の”クズ夫”であることは確定しました。

さすがの花井も呆れた表情で耕太郎のことを見下していたし、

なによりも病院にきた耕太郎が香水の匂いをプンプンさせていたことが許せなかったみたいで、

そのことをさりげなく耕太郎に忠告しました。

ギョッとした表情を浮かべる耕太郎。

こうして花井からお説教とも取れる助言を受けたことで、

その後に少しは奈月に対する接し方が優しくなった耕太郎ですが、

このクズ夫がやらかした大きな罪がこのあと明らかになります。

まぁ～正確に判断すると、こういうタイミングだからこそ事故やトラブルが起こりやすいと言えるのですが、

さすがに自分の妻が死産で精神的に大変な時期は絶対に避けるべきでしょう！

しかも…

浮気相手が妻の友人ときたもんだ。

奈月からすればこれほど屈辱的なことはない。

さらに…

耕太郎の狼狽えっぷりを見ていると、普段から浮気するタイプでないことは分かりますが、

それだからこそ奈月とすれば非常に厄介なのです。

若い頃から女性に免疫のない男性が、30代になって”魔性の女”にハマる。

最悪なコースだ！

中途半端に真面目で、中途半端に優しくて、中途半端に誠実な耕太郎。

全てにおいて中途半端な人間の耕太郎を誘惑することなんて、

悪女の美織にとっては実にたやすい攻略相手だったことでしょう。

美織の口から出てくる歯の浮くような甘ったるいセリフで彼のハートはメロメロ状態だ（汗）

一般的な男性は美織のような可愛くてあざとい女子にめっぽう弱い。

特にこれまで女性は奈月しか知らないレベルの女性経験値が少ない耕太郎としては、

あざと術を駆使した美織の誘惑にかかるとひとたまりもないだろう（汗）

こうなると奈月が不憫でしょうがない。

耕太郎の口から時折り飛び出してくる奈月の心を傷つける無神経なセリフ。

それは本当の意味で奈月の悲しみや辛い気持ちを分かっていないからだ。

いかにも薄っぺらい奈月への愛情が滲み出ています。

そんな耕太郎のクズ夫ぶりに一瞬で気づく有能な看護師・花井さん。

この看護師さんはホントに素晴らしい女性で、今まさに不幸のどん底にいる奈月ですが、

この花井さんがいる病院に入院できたことが不幸中の幸いだったと思う。

これは私事になりますが、まるしーはこれまでの人生で3度の入院を含む、

数々の病院で様々な病気やケガの治療を受けましたが、

ほとんどの確率で嫌な思いをしてきました（汗）

看護師さんに関しては何人か信頼できる方と巡り合いましたが、

医師に関しては誰一人として自分の命を預けたいと思える先生と出会えず、

医師に対する不信感を持ち続けている人間の一人です。

日本の皆保険制度が医師とのコミュニケーションをとる時間を少なくしている原因もありますが、

一番大きな要因は日本全国のお医者さんの人間性によるところが大きいと思います。

だからこそ本編に登場する花井さんみたいな、患者に対して愛のある看護師さんを見たら感激してしまうのです。

奈月もきっと花井さんから受けた心のケアでどれだけ救われている事か。

もし…

奈月が入院した病院に花井さんがいなかったらと考えるとゾッとします（汗）

花井さんが耕太郎の衣服についた香水の匂いを指摘するシーンは実に秀逸でした♪