漫画『できても、できなくても』ネタバレ感想&あらすじ見どころ解説|激烈な痛みを伴うラブストーリー!

国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】

著者:朝日奈ミカ

『できても、できなくても 』

ブライダルチェックの結果がヒロインの運命を大きく変えた!
不妊症という残酷な事実が彼女の人生をドン底に落とし込みました。
全てを失ったヒロインは新しい場所で人生の再スタートをきるんだけど…

それはもう痛すぎきて直視できないくらい残酷なスタートから始まるラブストーリーです。

サイト主のまるしーが久しぶりに出会った王道の”ドロドロ愛憎劇”であり、読み進んでゆくごとに真っ暗な世界に少しづつ小さな光が差し込んでくるようなヒューマン・ラブで、

「実にゾクゾク・ヒリヒリする大人の恋愛ドラマ♪」

こういうガチで残酷な男女の愛憎劇が最近少なくなってきていたので、ほんわかキュンキュンな恋愛漫画に退屈していた方にはぜひ一度読んで欲しいオトナな作品です♪

『できても、できなくても 』の見どころ

今回、サイト主のまるしーが紹介したい漫画は、大手電子書籍サイトコミックシーモアのオリジナルレーベル『恋するソワレ+』からリリースされた、

朝日奈ミカ先生の新連載『できても、できなくても』です♪

タイトルにある”できても、できなくても”というワードの意味は、簡単に説明すると”妊娠できるかできないか”という意味であり、

そこからなんとなく本篇の内容も大体想像できますよね。

これまでさんざん色んな漫画家さんたちが描いてきた”不妊症”と男女の恋愛や結婚がテーマになった物語なのですが、

作品の冒頭から主人公の女性がとんでもない地獄を見るスタートになっていて、かなり気合の入ったドロドロ系の愛憎劇だということが分かります。

たまたまコミックシーモアの無料キャンペーンで読んだ1話で劇ハマりしてしまったまるしーは、間髪入れずに最新話の3話まで即課金して読んじゃいました。

そもそもがこれまで恵まれた生い立ちを過ごしてきていないヒロインに対して、物語の冒頭からこれでもかというほど不幸の嵐が吹き荒れます。

悲しいストーリーが苦手な読者なら最初のほんの数ページでリタイアしてしまうくらい、

物語のスタート直後からヒロインにとって残酷な現実が次々に突き付けられてゆくのです!

「気が滅入るほどのバットスタートです!」

でも…描かれたその世界観の中に没入できるタイプの作品であることは間違いない!

「実に面白い♪」

さて…そんな『できても、できなくても』の見どころは、

主人公・桃生翠(ものうすい)のドン底過ぎる悲惨な人生。

そして彼女を思う信頼できる友人と、彼女のことを好きになった男性たちが、温かくヒロインを見守りつつ、絶望しかなかった翠の人生に明るい色を差し込んでゆくヒューマンラブストーリーな部分です。

もちろん翠の人生が好転してゆく過程では、ドロドロな展開が繰り広げられるでしょうが、仁義なき男女の愛憎劇が大好きな方にはきっと満足できる大人の恋愛ストーリーだと思います。

「この手の作品はハマったら病みつきになります」

まるしーはすでに3話まで読み終えて激ハマり状態でございます。

中島みゆきをBGMにしてじっとりと夜な夜な読書中…。


 

『できても、できなくても 』の立ち読み
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『できても、できなくても 』のあらすじ解説

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
11話12話13話14話15話
16話17話18話19話20話
主な登場人物
  • 桃生 翠(ものう すい)
    32歳。不妊症と診断され、婚約破棄と退職を経験。人生のどん底から再出発するヒロイン。
  • 月留 真央(つきどめ まお)
    26歳。エリカの従弟で一級建築士。翠を支えながら、次第に惹かれていく年下男性。
  • 広瀬(ひろせ)
    セミナー講師。子どもを作らない前提で結婚し離婚した過去を持つ。翠の理解者として距離を縮める。
  • 日向井(ひむかい)
    翠の元婚約者。次期社長候補。不妊症を理由に翠と別れるが、後悔して未練を残し執着する。
  • 滝沢(たきざわ)
    翠の元後輩OL。翠に敵意を持ち、嫉妬や妬みから嫌がらせを繰り返す。
  • 水野 菜々(みずの なな)
    真央の同僚。明るく癒し系だが、真央に想いを寄せており翠の恋路に影を落とす。
  • (りん)
    翠の妹。デキ婚で幸せいっぱい。無邪気に翠を鼓舞するが、姉の心情には無頓着。
  • エリカ
    翠の親友。良き理解者。夫がいるが、翠を支え、新しい仕事を紹介するなど頼れる存在。
  • 松原(まつばら)
    真央の同僚。ナナが襲われた際に助けに入り負傷する、男気あふれる人物。

1話:人生のドン底

この日、主人公の桃生 翠(ものう すい)32歳は、絶望を抱えながら、

これまで母親代わりに育ててきた妹・(りん)の結婚式に参列していました。

デキちゃった婚のために式を急いだ妹とは真逆に、

結婚前のブライダルチェックで不妊症が判明した翠。

相手が翠の勤めていた会社の次期社長だったため、婚約はあっけなく解消され、

その後、社内にその噂が広まり、翠は会社にもいられなくなって退職しました。

彼女は不妊症だと診断されてすべてを失い、今は人生のドン底にいる。

妹の結婚式2次会で、翠は正体不明になるまで酔いつぶれた。

この日、親友のエリカはずっと翠の心中を察して付き合ってくれていたが、

夜が深くなって彼女の夫から呼び出しがかかり、エリカの親しい男性に酔いつぶれた翠の面倒を頼んで家に帰って行った。

その後、

翠はエリカが呼んだその男性とラブホテルで一夜を過ごすことになるのですが、

二人は体を重ねる寸前まで行くのですが、翠があるタイミングで泣き崩れてしまったので未遂に終わります。

翌朝…

目を覚ました翠は隣に知らない男性がいることに動転し、

ろくにちゃんとお礼を言わないままホテルから飛び出してしまったのです。

2話:過去に囚われない

親友エリカの世話で彼女の父親が経営する建築事務所で働かせてもらうことになり、

おまけに社宅まで借りることになった翠だが、

なんと…彼女のお隣さんがエッチ寸前までいったエリカが知り合いの男性でした(汗)

お互いにかなり気まずい再会となったが、

なんとか男性の気遣いで自己紹介からの再スタートを切った二人。

エリカの従姉弟だと名乗った月留真央(つきどめまお)は、翠より6つも年下の26歳で、

もしかしたら彼はエリカからいろんな事情を聞かされているのか、

あの夜、翠が乱れてラブホテルに行ったことをなかったことにしてくれようとしました。

しかも…真央はエリカの父親が経営する建築事務所に所属するバリバリの1級建築士であり、

6つも年下の男性とは思えない程に仕事のキャリアも人として包容力も持ち合わせていました。

そんな真央にフォローされて新しい仕事と新しい暮らしを順調にスタートさせた翠は、

いつまでも”過去に囚われない”という思いを強く抱いて前を向き始めたのです。

一方、最悪な形で翠との結婚を破談にした元カレの日向井(ひむかい)は、

一時の感情で翠と別れてしまったことを深く後悔し、

人を使って翠の行方を探し当て、再び彼女の前に姿を現したのです・・・

3話:「私に触らないで!」

トツゼン翠の前に姿を現した日向井と二人きりで話し合うことにした翠は、

彼から無神経で優しさの欠片もない言葉を投げかけられます。

そもそも不妊症の翠が二人の結婚をダメにしてしまったということや、

たとえ結婚ができなくともまた付き合いを始めたいという自己チューな言い分を展開しまくり、

それでなくても深く傷ついている翠の心をさらに大きく傷つけてゆくのです。

その同じ頃、翠の後釜を狙って日向井に粘着している翠の後輩OLだった滝沢(たきざわ)は、

翠を誹謗中傷する目的で真央と真央の同僚の女性に、翠の不妊症が明らかになったから、

日向井との結婚が破談になり、翠は捨てられたのだと暴露していたのです。

散々な目に遭ってやっとのこと人生をリセットした翠に早くも訪れる残酷な悲劇。

もちろん翠は日向井との関係を再開することなんてありえないと返しました。

しかし…

あくまでも粘着して翠に絡みついてくる日向井は、

いくら二人が関係を続けていても不妊症なんだから子供ができる心配はないなどと、

酷い言い方で翠に元サヤを迫ってきたのです。

{この男は完全にヤバい!}

翠は自分の肩に手をかけている日向井の手を振りほどいて彼に叫んだ。

「私に触らないで!」

ついにこれまで堪えていた怒りの感情が爆発した翠を見て、すぐさま動いたのは真央だった・・・

4話:知りたくなかった事実

もみ合う翠と日向井の間に割って入った真央は貧弱な日向井の手首を締め上げた。

「ひぃぃ~」と情けない声を上げる日向井。

そこへ真央と共に駆けつけてきた滝沢がなぜか劇怒りして、

「あんたのせいよ!」と…みんなのいる前で前で翠のことを罵倒し始めます。

そこにまた割って入ってきたのが、真央と一緒にいた同僚の水野菜々(みずのなな)だ。

彼女は癒し系のほんわかした見た目ながら、

「引っ込んでなさいよ非常識女!」

と…理不尽にキレている滝沢を怒鳴りつけたのです。

これでようやく修羅場が収まって、しぶしぶ日向井は滝沢と共に退散していきました。

その後、ナナに促される形で二人きりで話す時間を持った翠と真央。

そこで翠は元カレ・日向井と別れた経緯を涙ながらに語り、真央は落ち込む翠を彼なりの言葉で励ました。

これまでなにかと迷惑をかてはその都度助けてくれた真央に対して、

深く感謝するとともにすっかり彼に心を開いた翠でしたが、

その翌日、翠は会社で”知りたくなかった事実”を知ってしまうのです(汗)

その事実とは…

昨日、翠が滝沢から酷い言葉を投げつけられている際に、翠を庇って滝沢を一喝してくれた同僚のナナが、

真央に想いを寄せているという事実だ。

二人が付き合っているわけではないが、過去のある一件から真央はナナにとってのヒーロー的な存在だったのです。

ああ~これは前途多難だ(汗)

5話:俺のこと避けてる?

ナナの真央に対する強い想いを知った翠は、意識的に真央との距離感に気をつけるよう心掛けた。

しかし…真央は相変わらず翠に関しては絶対的フォローの立場を変えない(汗)

そんなある日、先日結婚してその後めでたく妊娠した妹の琳(りん)が翠の職場にやって来ました。

琳は姉が今どういう現状にあるかを全く知らずに自分の幸せを考えて欲しいと翠を鼓舞するが、

今の翠にそんな余裕はまったくないのです(汗)

自分が体外受精でないと子供が出来ない体だということの現実に、結婚への絶望感は増してゆくばかりです。

翠の悲しみは尽きない。

そんな中、翠がナナのことを気にして真央から距離を置いていることが真央にバレてしまう(汗)

この日、会社主催で開かれた翠の歓迎会の席で真央は、

「俺のこと避けてる?」

と…すこし怒った表情で問いかけてきたのです。

その時、翠の反応は…

6話:一人で頑張りたいの

ナナへの忖度に走りすぎて真央に余計な心配をかけることになった翠は、

かといって彼と距離を置いている理由も打ち明けるわけにもいかず、

「今は一人で頑張りたいの。」

と…わざとらしい笑顔を作って真央を避けているわけではないことをアピールするのですが、

それがまたどこか不自然なリアクションになってしまう悪循環だ(汗)

だがそれでも…今はとにかく新しい職場で働くメンバーとして、

ちゃんとみんなの輪に溶け込んでゆくことが最優先だと考える翠は、

自分から積極的に早く仕事を覚えようとナナたちに食らいついてゆくのです。

そんな翠の姿勢に周りのスタッフも実に協力的でした♪

でも一方で、

そんな翠のことが気がかりでしょうがない真央がいました。

これまでは心に傷を負った翠のことを励ますつもりで彼女のことをフォローしていた真央でしたが、

どうやら彼の中で翠への気持ちに変化が生じてきたようで・・・

7話:運命的な出会い

真央が自ら立候補する形で翠と2人きりで関西出張へ行くこととなりました。

しかも一泊でだ!

せっかく少し真央との距離を置こうとしてた矢先のことだったこともあり、

翠の気持ちは複雑でした。

それに…

真央に想いを寄せているナナも心中は穏やかではない。

そんな中、関西への出張当日がやって来た。

この日、仕事の都合もあって真央とは大阪に現地集合で落ち合う事となった翠は、

道中の新幹線である人物と運命的な出会いをすることになったのです。

もちろんイケメン男性だ♪

これはもしかして翠に早くも恋の予感が訪れたということか?

さらにその時、真央の反応は…?

面白くなってきたぞ~♪

8話:講師として以上の感情

不思議な縁の繋がりで翠は出張先で受けたセミナーの講師・広瀬(ひろせ)と親しくなりました。

セミナーで聞いた広瀬の価値観に共鳴し、もっと彼の話が聞きたいと思った翠は、

珍しく自分から広瀬にもっと色々と話を聞かせて欲しいと食事に誘ったのです。

広瀬もまた、ひた向きな翠の事が気になっていたらしく快くその誘いを受けました。

しかし…

そこに後から真央や広瀬の大学の後輩たちも合流してきて、

いつしか二人きりの食事ではなく大人数での食事会となってしまったのです。

そんな中、心穏やかではないのがすでに翠の事を好きになっている真央です。

明らかに広瀬に対して講師として以上の感情を抱いている翠のことが心配でしょうがない(汗)

さらに…

このあと悪酔いした真央が翠にホテルの部屋まで送ってもらうのですが・・・

9話:真央とナナが急接近

真央が酔いに任せて翠に迫ってゆくも明らかにその気ではない翠の反応で我に返ります。

この夜の真央は実にカッコ悪い姿を翠に晒してしまう形となった…(汗)

その後…

特に何事もなく出張から戻った真央と翠を複雑な気持ちで迎えるナナの姿がありました。

彼女は今にも真央と翠が付き合うのではないかと心配で気が気でないのです(汗)

一方で翠はナナの真央に対する気持ちを知った上で彼女の恋を応援したいと思ってはいるのですが、

自分が真央に対するモヤモヤとした気持ちがあるのも事実でした。

自分が真央に異性として惹かれていることにわざと目を背けて気づかないフリをしているのかもしれない。

そんな中、ある日を境にして真央とナナが急接近していることに気づく翠。

もし付き合いだしたのなら二人を祝福したいと思っているのに、どうしてもうまく笑顔になれない翠がいました(汗)

そんな時です。

苦しい胸の内を抱えた翠はあの人物のもとを訪ねてゆくのです・・・

10話:胸のつかえ

ちょうど広瀬が事務所から出てきたところに翠が出くわし、

広瀬から誘う形で二人は、広瀬の知人が営むレストランで食事をすることに。

二人ともプライベートな悩みを抱えている者同士なことから、

いつしかお互いの悩み相談という会話の流れになっていきます。

翠は自分が”不妊症”であることを打ち明け、真央との関係性で苦しい胸の内を広瀬に聞いてもらい、

広瀬は子供を作る作らないの問題で離婚したことを話し、

さらに…その別れた妻とは子供を作らないという前提で結婚したことを打ち明けました。

妊娠できないという理由で婚約を破棄された翠と、子供を作りたくないから妻と離婚した広瀬。

お互いのマイナス要素とマイナス要素が二人の間においてはプラスの効果がを生んだ瞬間でした。

広瀬との会話でさっきまで苦しんでいた胸のつかえがとれた気持ちになった翠。

{広瀬さんに会いに来てよかった♪}

そこには心の中の靄が晴れた清々しい翠の和らいだ表情がありました。

11話:翠に対する妬み嫉み

広瀬と親しそうに会話する翠を憎々し気に見つめる視線。

なんと…

その人物は翠に恨みを持つ前の職場の後輩OL・滝沢でした。

仕事で広瀬に講演を依頼するために広瀬の事務所までやってきたのですが、

例のカフェレストランで楽しそうに会話している翠と広瀬の姿を目撃してしまうのです!

これはマズい!

滝沢はいま職場で日向井と翠の関係を引き裂いた”魔性の女”として苦しい立場にあり、

あわよくば広瀬とお近づきになって付き合えたらという下心を抱いていたところに翠が現れたわけだ(汗)

これで再び滝沢の翠に対する妬み嫉みの感情が湧き上がってしまった!

一方…翠が広瀬と親しくするようになってから、

真央とナナが仲良くしているのを見ても心の動揺が少なくなってきた事に対し、

真央の翠に対する好きだという想いはドンドンと大きくなってきて・・・

12話:敵討ち

いつも広瀬と会うカフェレストランの前で待ち伏せしていた滝沢がついに翠を捉えた。

まずは言いがかりをつけて翠に因縁を吹っかけたあとは、

いつもの如く翠に対して心無い言葉を浴びせ始めます(汗)

一体どうやったらこれほど人を憎む心が醸成されるのかというくらい、

的外れな恨みつらみを翠にぶつけてエスカレートしていく滝沢。

しかし…

滝沢の度を超えた誹謗中傷にはさすがの翠も黙っていられなくなり、

今回ばかりは毅然とした態度で滝沢に反論します。

そんなタイミングで二人の前に現れたのは広瀬でした。

{ヤバい…!}

咄嗟にバツの悪い表情を浮かべた滝沢は、すぐさまその場を取り繕おうとしますが、

先ほどから二人のやり取りを聞いていた広瀬にはもはや手遅れであり、

このあと…広瀬が滝沢を猛然と批判してしっかりと翠の”敵討ち”をしちゃいます。

ぐうの音も出ないほど広瀬にやり込められた滝沢は、あえなく退散していきました。

今回のエピソードは広瀬の紳士的なヒーローっぷりが痛快なキュンキュン回でした♪

13話:苦渋の決断

ゆっくりと翠と広瀬の仲が深まってゆく一方で、

翠に対する想いが”コントロール”しきれないほど大きくなっている真央がいました。

過去の生い立ちが原因で困っている人がいたら男女問わず手を差し伸べる性格になった真央は、

最初はいつものように困っていた翠を助けただけのつもりでしたが、

いつしか本気で翠のことを好きになっている自分に苦悩するのです。

そんな中…

以前から元カレにストーキングされていたナナが襲われる事件が発生します(汗)

同僚の松原がその場に駆け付けて最悪の事態は免れましたが、

ナナは足に捻挫を負い、助けに入った松原は相手の持っていたナイフで左腕に傷を負わされました。

それを聞いた真央は自分のせいでナナが襲われたのだと自分を責め、

苦渋の決断をするのです…。

さて…

号泣しながら真央の胸に飛び込んで来たナナに真央がかけた言葉とは一体…?

とにかく松原くんが不憫でしょうがない今回のエピソードでした…(汗)

14話:罪悪感という名の呪縛

真央の胸に響いたのは、罪悪感という重い響きでした。

ナナがストーカーに襲われた事件を自分のせいだと責める真央は、苦渋の決断でナナと付き合う道を選択したのです。

「自分の翠への気持ちは心の奥にしまい込めばいい」

真央は心の奥でそうつぶやきながら、軽蔑している父親のようにはなるまいと固く誓います。

しかし、この自分の心に反する選択が、後にナナの心を深く傷つけることになるとは、この時の真央にはまだ分からなかったのです。

一方、ナナが襲われた事件を聞いた翠の心に最初に浮かんだのは、彼女をフォローしていた真央への心配でした。

翠が真央に対して同僚以上の感情を抱いていることを察している松原は、そんな翠に真央とナナが付き合い始めたことを告げます。

その瞬間、翠の表情は明らかに固まりました。

動揺は隠しきれないほど顔に現れていましたが、翠は必死にとりつくろうように「それはよかった」と心にもない言葉を口にします。

「強情っすね」

松原は翠の心の中を見透かしたようなセリフをつぶやいて、その場を立ち去りました。

翠としては、自分が身を引いて真央とナナが付き合うことを応援するつもりだったのですが、いざそれが現実になると、どうしても心がざわついてしまうのです。

さらにその後、仕事で真央と二人きりになった翠は、彼の言動を聞いて改めて自分の中で真央との決別を決意することになります。

心の奥で燻る想いを振り切るように、翠と真央は前へ進む道を選んだのです。

15話:消えない想いの行方

真央への想いを断ち切ってから2か月が経ち、季節は師走を迎えていました。

翠と真央は、お互いへの想いを断ち切り、それぞれの道を歩き始めていたはずでした。

翠は、そろそろ臨月を迎える妹の出産準備を手伝うため、空いた時間は常に実家へ戻る忙しい日々を過ごしていたのです。

ただひとつ厄介なのは、真央への想いをきっぱりと整理したつもりでいても、職場で真央と接触すると、いまだに激しい鼓動に動揺してしまう自分がいることでした。

翠がまだ彼への想いをちゃんと整理できていない証拠です。

しかし、それは真央も同じことで、ナナを好きになろうと決意し努力を重ねるものの、どうしても気がつくと翠の姿を追っている自分に気づいてしまうのです。

そんな中、真央はゼミの友人から広瀬が離婚して今は独身だと聞き、大きく動揺します。

その理由は、もちろん翠と広瀬の関係が深まることを気にしてのことでした。

きっぱりと想いを断ち切ったはずなのに、心は正直なもの。

今回のエピソードでは、お互いに相手への気持ちに区切りをつけて前に進み出したはずなのに、まだお互いが気持ちの整理がついていないことを自覚する、切なすぎる展開が描かれていました。

そして、そんな二人のぶれぶれな態度の最大の被害者はナナです。

彼女は真央の気持ちが自分に向けられていないことに気づいて、深く傷ついてしまうのです。

「まったく罪な二人だ…」

そんな複雑な想いが交錯する目が離せない展開が続いております。


 

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感想まとめ

社会人となった直後に両親を亡くし、その後は親代わりとなって妹を嫁に出すまで養ってきた翠。

世間的にはよくある美談の一つなのかもしれないが、

こういう過酷な人生の主役になってしまった人物は普通に不憫です。

それに「不幸は重なる」とはよく言ったもんで、一度人生にケチがつくと、その流れはドンドンと不幸な方向へと進んでしまう傾向がある。

そんなついてない運命を背負った主人公が翠なのです。

さらにこの翠という女性のキャラが絶妙にまた不幸体質というか、か弱そうなのに気丈なタイプで、世の男性たちの男心をくすぐるオーラを放っているんです。

それは…実に古風で大和撫子的な守ってあげたくなる健気な女性の魅力であったり、か弱き外見の中からにじみ出てくる凛とした美しさであったりとか、

どうもこの翠という女性には男を虜にさせる魔性の吸引力が備わっているように思えます。

実際のところ真央はそんな翠の魅力に惹かれたのでしょう。

今後、絶望の淵に漂っている翠の心を真央が事あるごとに救ってゆくんだろうけど、

すでに危ないストーカーになりつつある元カレ・日向井と、

翠の後釜に座ろうとしてる滝沢との泥沼な愛憎劇が繰り広げられるのは必至です!

この男女4人の泥沼劇がどれほど激しくて残酷なものになるかによって、本作の面白さが大きく左右されます。

できるだけ理不尽に残酷な、

果てしなく無謀で無秩序な愛憎劇を期待したい。

とりあえず主人公・翠の恵まれない不幸な生い立ちの設定はほぼ完ぺきなので、あとは不幸のドン底からのサクセスラブストーリーをどれだけドラマチックな展開に描けるか!

そこがキモだと思う。

まるしーの個人的に希望では、これからもっともっと翠に過酷な試練を与えて欲しいのですが、

著者の朝比奈先生の頭の中では、どのようなストーリー展開の構想が描かれているのだろう?

基本的にこういうドロドロとした恋愛作品が大好きなまるしーは、

いつもどこかで主人公の悲劇的な結末を期待してしまうのです。

なぜかまるしーは”救いがない”という後味の悪いラストが好きなんです。

これまでさんざんリアルな生活の中で、奇跡なんて起こらないという現実を目の当たりにしてきたからでしょうか。

「ハッピーエンドな物語にあまり満足感を感じないのです。」

フィクションなんだから、本当はリアリティなんてどうでもいいのに、せめて漫画なんだから夢を見ればいいことなのに!

「なんか読んでて楽しくないんですよね~」

他人の幸せって…これはもう完全に性格がひねくれてますね。

「助けてください!朝比奈先生。」

翠にもっとも残酷な試練を…。

今回紹介した『できても、できなくても』は、テレビのCMでもお馴染みの国内最大級の漫画・電子書籍ストアとして、多くのユーザーに支持されているコミックシーモア絶賛配信中コミックでございます♪

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『瓜を破る』の表紙