著者:木元紀子
『ご恩返し、いたします』
10話の解説と感想です♪
ついに今回で【広石 編】が最終章を迎えます。
ハルとリオウによるいつもの大掛かりなお仕置き作戦が決行されたことで、
広石には徹底した精神的苦痛が与えられていきます。
さらに…過去のユキとハルがお世話のなった広石の優しい人柄の背景には、
2人がまったく知らなかった重要な事実が隠されていたことが判明します!
そのことが分かった際に、広石が当時なぜあれほどユキとハルに親切だったかの理由が明らかになります。
広石は時の経過で今のクズ男に変貌したわけではなかったのです。
「ユキとハルが本当に恩返しをすべき相手は、陰で頑張ってくれていたあの人でした…。」
9話の解説と感想はコチラ♪
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ご恩返し、いたします【ネタバレ10話】真の恩人はあの人だった!
真の恩人はあの人だった!
いよいよ今回で【広石 編】が最終章です。
ハルとリオウによる大掛かりでリアルな広石に対する”お仕置きショー”の演出により、
広石の妻・恵美(えみ)と両親はゾンビのような姿になって絶命し、
その恐ろしすぎる地獄の光景を前にして半狂乱になって恐怖に慄く広石がいた。
そのイベントが一通り終わると、本格的に広石がこれから直面する現実を突きつけられていきます。
妻との離婚。
住んでいた家の売却。
勤めていた市役所での部署移動。
全て広石の身から出た錆による悲惨な結果がそこにありました。
さらに最後の種明しで色々なことが判明していきます。
特に意外だったのは、ユキとハルにとって真の恩人はあの人だったということだ。
その人物とは…当時の広石と結婚する前に彼と同じ職場に勤めていた新人公務員の恵美です。
実はユキとハルが子供の頃にすごく世話になったと思っていた広石のやっていた数々のありがたい施しは、
全てその陰で妻の恵美の”尽力”があってこその行いであり、
広石はただ外出して本来の仕事をサボリたいがゆえに、ユキとハルに過剰なまでのケアを実行していただけだったのです。
その事は広石に関する調査を行った時点で、ユキも承知の上でした。
では…
なぜにユキは広石の作った借金を肩代わりして支払っであげたのか…?
そこがユキの人がイイ一面であり、彼女は確かに広石の中に不純な下心があったとはいえ、
本当に辛い時期に広石の笑顔や励ましの言葉に救われたことは事実だったという点に置いて、
広石に対して最低限の恩返しを実行したわけです。
それが…ユキが広石に対して行った行為の真相でした。
自業自得の結末
広石へのキツいお仕置きが終わり、絶望に打ちひしがれる背中を見送ったユキとハルは、
改めて本当の恩人である広石の妻・恵美に対して感謝の言葉と、
何かの形で恩返ししたいという気持ちを伝えるのですが、
そんなユキの言葉に恵美は、当時の自分は公務員として当たり前のことをしただけなので、
特に恩返ししてもらう理由はないと言って、爽やかな笑顔だけを残して去っていきました。
その様子は、これぞ真の”公務員の鏡”と言える恵美の素晴らしい人柄が滲み出たシーンでした。
結果…ユキとハルは恩返し計画をスタートさせてから、
初めて恩人への物理的な恩返しをせずに感謝の気持ちだけを伝えただけにとどまりました。
一方…
ハルとリオウの派手な”お仕置き”を食らった広石には、実に厳しい現実が待っていました。
公務員という肩書だけは残してもらった広石ですが、
それ以外の全てを一瞬にして失った彼は、まさに絶望の中でこれからの人生を送らなければいけません…(汗)
ただそれも全ては自らが招いた”自業自得の結末”でございます。
こうしてついに【広石 編】が無事に完結したしましたが、
このあと10話の後半では、これまでにない不可思議な光景から新展開がスタートしています。
どうやら次回からは妹のハルに関する”過去の清算エピソード”が描かれていくようですが、
詳しいことは次の11話の解説でお話させて頂きます。
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10話の感想
広石がこれまで妻の恵美さんにしてきた残虐行為は、刑事事件として立派に罪が問える傷害事件の数々ですから、
結果的に住む家が無くなって無一文となったとしても、
まだ公務員として働けているだけで、かなりの温情が与えられたと言っていいでしょう。
その甘い罰の理由はユキの心情にあります。
例え妻の恵美さんが広石に頼んでユキとハルの窮状を救っていたとしても、
それが広石の仕事をさぼる口実だったとはいえ、実際に当時のユキとハルに優しい言葉をかけ、
恵美の作ったお弁当を届けたり、勇気づけていたのは広石だったわけです。
その事に対する恩返しが、ユキの広石が作った借金の返済と、
仕事までは奪わなかったという温情だったわけですね。
ユキは広石のことを調査した段階で彼が人格的に問題があることも、
本当の恩人は妻の恵美さんだったという事もすでに知っていたわけだ。
そう考えると恵美さんに対するユキのフォローがどんな感じだったのか少し気になるところですね。
広石へのお仕置きが全てが終わったあとに、ユキが恵美さんに対して何か恩返しをさせて欲しいと声を掛けた際に、
そのユキの言葉に応えた恵美さんのセリフに痺れましたね!
「公務員として当然のことをしたまで…。」
それが恵美さんがユキの恩返しを不要とした理由だ。
日本の行政機関で働く全ての公務員の人たちがみなさんこういう意識で仕事をされていたら、
確実に今の日本社会とはまったくちがう風景がこの国を豊かなものにしていたでしょう。
だが…現実はもっと生々しく事務的で冷酷な空気を感じる。
確かに恵美さんのように公僕として公衆に奉仕すべき精神を持って働いている公務員の方が、
日本全国にあるそれぞれの各行政機関にはたくさんおられるのかもしれませんが、
それと同じ数だけ公務員という守られた権利にあぐらをかいて私利私欲に走る人たちもいるはずです。
さすがに広石のように極端な悪党はそう多くはないでしょうが、
公衆に奉仕する精神が少ない公務員の方は現実にたくさん存在するのです。
サイト主のまるしーの知り合いや身内にも公務員として働いている人間はたくさんいますが、
誰一人として恵美さんのような高い志を持って公に尽くしている人物はいません。
漏れなく経済的な安定を求めて公の職に就いた人たちばかりだ。
「そんな彼らと会話しているとそれを痛烈に感じていつも悲しくなるのです…(汗)」
本来なら経済的に守られて、手厚い福利厚生のもとで働いている彼らだからこそ、
公衆のために身を粉にして尽くさなければならないはずなのですが、
まるしーの知ってる公務員の人たちは、まるで人生のお気楽特権を得たかの如く、
恵まれた自身の仕事環境で甘い汁を吸っているのです。
一度…市長選挙の際に公務員の人たちが推している人が立候補した際に、
何度も電話で投票を呼びかけられてうんざりした経験があります。
そんな選挙活動をしている暇があれば…とつい心の中で電話の主に毒ずくまるしーがいました。
だって…
その時は真っ平日の午後2時くらいだったから…(汗)
「あなた仕事は…?」
と尋ねたら、堂々とこれが仕事だと言ってました。
そんなこともあって…恵美さんの公務員として至極真っ当なあのセリフには痺れました。
そして彼女が最後にユキとハルに向かって、
「夫という呪縛が解けてこれからは一人で楽しくいきていけます」
と…これまでに見せたことがないはじける笑顔で言った言葉がすごく印象的に残った。
彼女には何としても幸せになって欲しい。
結果…ユキとしても恵美さん見せたあの笑顔を引き出したことで恩返しはちゃんと達成されたのです。
「心地良いハッピーエンドだ♪」
さて…
この10話の後半部分では、次回から始まる新たな展開の序章が描かれていました。
密閉された何もない空間にハルと他2名の女性が閉じ込められた状態から始まった新展開。
どうやらその2名の女性はハルの元親友という事ですが、
一体ハルはこれから何をしようとしているのか…?
次回の恩返し計画もまたこれまでにないシチュエーションが楽しめそうです♪
とりあえず【広石 編】は、今回で完結でございます。
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