著者：村上私/万衣花
『宝石の娘と異能の王子』
19話の解説と感想です♪
隣国から攻め込まれことで、ついに”宝石の娘”としての責務を果たさなければならなくなった偽物フィオナ！
国王からフィオナに対して至急”予見の儀”なるものを執り行うよう勅命が下ったからには、
もはや体調が悪いなどの戯れごとを言って責任から逃れられなくなってしまったのです（汗）
この絶体絶命のピンチにフィオナはどんな立ち回りを見せるのか…？
一方…
少し時は遅れて隣国が攻め込んで来たことを知ったクルーフォーグの町に潜伏するアンナは、
戦争によって傷つき、住む場所まで奪われた国民の悲惨な現状を目の当たりにして・・・
「ついにアンナが宝石の娘として覚醒する時が来たのか…？」
18話の解説と感想はコチラです♪
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宝石の娘と異能の王子【ネタバレ19話】黒幕のデタラメな予見結果！
予見の儀
隣国がついに国境線を越えて攻め込んできたことで、
”宝石の娘”を自称するフィオナに国王から勅命が下りました！
ウソはつけないもんだ（汗）
その勅命の内容は、直ちに『予見の儀』を執り行って今の難局を打開する策を授けよというお達しだ。
もはや体調が悪いという子供だましな逃げは通用しなくなったフィオナの顔は真っ青に凍り付きます。
｛もう…逃げられない！｝
さすがのジルも国王から下った勅命に異議を申し出るわけにもいかず、
ましてや隣国から攻め込まれている国家存亡の危機に置いて、フィオナの体調を気遣う余裕など全くない。
こうして否応なくフィオナは宝石の娘としての義務を果たさなければならなくなり、
絶体絶命のピンチに立たされます！
だは…そこで登場してきたのがこの機会に国家乗っ取りを企む執事長 ノア・ギルイティックでした。
この男はクルーフォーグの町長を使って不正を働いていた”黒幕”の男です。
フィオナが偽物の宝石の娘だとすでに感ずいているギルイティックは、
フィオナの母親・ローズを通じてフィオナに対し、
『予見の儀』で国王に申し述べるべき内容を事細かく授けたのです。
すると…
藁にもすがる危機的状況だったフィオナは、なにも深く考えることなく、
ギルイティックから授けられたその言葉を一言一句たがわずに国王の前で申し述べたのです。
あぁ…最悪だ…（汗）
黒幕のデタラメな予見結果
フィオナがそれらしく厳かに『予見の儀』を執り行い、
黒幕のデタラメな予見結果をそのまま国王陛下に伝えると、
その的確かつ細かい対抗手段を指示する内容を聞いた国王は、
フィオナが紛れもなく宝石の娘だと確信して、
脇に控えていた騎士団長・アーロンに向かってフィオナが言った通りの戦い方を指示したのです。
えっ…!?
しかし…
いま戦場となっている地形を熟知しているアーロンは、フィオナの予見した内容が、
明らかに自軍に不利な戦法だと判断して、そのことを上申するのですが、
今や完全にフィオナの事を宝石の娘だと信じて疑わない国王とジルは、
烈火のごとくアーロンを叱りつけてフィオナの予見通りに戦えと命令して戦場に向かわせるのです！
そんな中、
王宮でとんでもない事態が起こっていることをまだ知らないクルーフォーグの町に潜伏中のアンナは、
その日、国境近くで暮らしていた数人の国民が町に逃げ延びてきたことで、
隣国が国境を越えて攻め込んできた事実を知るのです。
戦争によって肉体と心を深く傷つけられた避難民たちを目の当たりにしたアンナは、
自分に前王妃と同じ力があるというのであれば、
｛私がみんなの力になりたい！｝
と…そう全身からあふれ出る使命感に襲われるのです。
このタイミングでアンナが覚醒したのか…？
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19話の感想
アンナが”宝石の娘”としての自覚が芽生えたのはすごくいい事だけど、
今のタイミングで王宮に帰ったとしても、ただ国王に捉えられて牢獄行きのような気がします（汗）
ホンモノとして登場するには明らかにまだ時期尚早なんだと思います。
今は王宮の近くにでも潜伏して、フィオナが予見した内容が間違えだったと判明した頃合いで、
アンナが本物の”宝石の娘”として王宮に赴くことが正解だと考えられます。
非難してきた国民を目の当たりにして、一刻も皆を助けたいと焦る気持ちは分かりますが、
そこら辺はエヴァンがちゃんとアンナを制御してあげて欲しい所です。
それにしても悪の黒幕・執事長 ノア・ギルイティックからすると、
無能な国王とジルのおかげでめちゃめちゃ仕事がやりやすそうです。
自分の知識や経験で物事を考えられない人間にとって、まさに能力者の存在は万能薬であり、
依存するにはもってこいの矛先だ。
せっかく有能な騎士団長のアーロンが予見の危険性を指摘しているのに、
親子そろってバカだからまったく聞く耳を持っていません。
というか戦場にも出たことがないから想像すらできない。
ただただ神頼みにすがるのみ（汗）
「なんと嘆かわしい親子だことでしょう」
頭からフィオナの的外れの有害な予見を信じ切って、
戦場に置いて一番意見を聞くべき騎士団長の言葉をないがしろにしちゃいます。
ここまで愚かだとギルイティックとしては、労せずして”ごっつぁん”状態ですよ。
しかも…これからはニセモノの宝石の娘・フィオナを通じて色んな予見を言わせれば、
すべて国王とジルはギルイティックの意のままに操れるわけです。
ここまで来たらアンナとエヴァンがその状況を引っ繰り返すのは至難の業となります。
国王とジルがフィオナの予見にしたがって国を滅亡させるのです。
もはや一国の猶予も許されない段階に入りました。
現代界では黒幕・ギルイティックが国家を乗っ取ったあとにどのような青写真を描いているのかは不明ですが、
少なくとも今は隣国が攻めこんできて国家存亡の危機に直面している事実がある。
隣国とギルイティックが初めから通じているのなら計画通りなのでしょうが、
果たして自国を裏切ったギルイティックをそのまま隣国が重用してくれるだろうか？
それとも元からギルイティックは隣国のスパイだったのか…？
どっちにしてもこのままだと隣国の属国になってしまうのも時間の問題です…（汗）
そんな絶体絶命の窮地を救えるのはやっぱりエヴァンとアンナしかいない。
「ジイも無事でいてくれ！」
みんな…そろそろ主役の出番ですよ。
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