
第3話で描かれるのは、
奪われ続けてきた梓の人生に、
はじめて「流れが変わる兆し」が差し込む瞬間です。
義妹・恵梨香に夫も家も奪われ、
精神的にも限界まで追い詰められた梓。
そんな彼女の前に現れたのが、
冷たい上司だと思っていた七瀬課長でした。
目次
3話の見どころ
3話最大の見どころは、
七瀬という男の「本質」が初めてはっきりと見える点です。
厳しくて近寄りがたい上司。
合理的で感情を見せない人。
そう思われていた七瀬が、
酔いつぶれた部下・梓を自宅で介抱し、
何も起こさず、静かに守る。
この行動ひとつで、
読者の七瀬への印象は大きく変わります。
3話の深掘り感想
- 春見 梓:奪われ続けてきた主人公。精神的に限界寸前
- 七瀬:冷静で距離感のある上司。だが行動は一貫して誠実
- 春見 宗吾:洗脳状態の元夫。職場にまで押しかける
- 恵梨香:すべての元凶。まだ直接は動かないが存在感は濃い
酔いつぶれた部下を守る、七瀬の距離感
正直に言ってしまうと、
このシーンだけで七瀬は「信用できる男」だと分かります。
既婚者の部下を自宅に泊める。
それ自体、リスクでしかありません。
それでも七瀬は、
梓を一人で帰らせず、
何も起こさず、朝には姿を消しています。
優しさを見せびらかさない。
説明もしない。
この距離感が、
七瀬という男の一番の魅力です。
梓はまだ「守られる側」から抜けきれていない
一方で、
梓の立ち位置はまだ危ういままです。
抱え込む。
限界まで我慢する。
そして、爆発する。
彼女の苦しみは同情に値しますが、
同時に「自分を守る行動」が足りない。
この未熟さがあるからこそ、
物語はまだ安心できないのです。
職場に凸してくる元夫という地獄
そして、
この話数で一気に評価を落とすのが宗吾。
浮気した側。
家を壊した側。
それにもかかわらず、
職場にまで押しかけ、
離婚を迫る姿は正直ホラーです。
この場面で七瀬が梓を守ることで、
「誰がまともで、誰が危険なのか」が明確になります。
3話は「優良物件」が確定する回
この3話で、
七瀬はただの上司ではなくなりました。
派手な告白も、
分かりやすい救済もありません。
それでも、
行動の一つひとつが信頼できる。
だからこそ、
この先、彼がどう関わっていくのかが気になるのです。
