『追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる』
辺境の雪国から遠い熱砂の国へ嫁ぐことになった王族末姫のポンコツな“氷の聖女”シーラ。
彼女は自らが持つ巨大な氷の魔力を制御できず暴走を繰り返し、王族の面汚しとして長く幽閉された生活を送ってきた落ちこぼれのプリンセスで、
今回の縁談が決まったのも相手がはるか南方の熱砂の国で、“悪魔”と呼ばれるほど凶悪な結婚相手だったからで、
シーラは父親から体よく所払いされたようなものだったのです。
それでも幼い頃よりずっと両親や姉妹たちから厄介者扱いされてきた故郷の地を脱出できることに希望を見出していたシーラの運命はいかに…!
この物語は実のところ似た者同士だった暴走聖女と暴走王子が政略結婚の末に結ばれてあとでジワジワとと溺愛夫婦になっていくじれキュン爆発なシンデレラ・サクセスストーリーです…♪
もくじ
見どころは「じれキュン」
今回サイト主のまるしーが紹介したい作品は、2024年8月1日より老舗の電子コミックサイト『まんが王国』で先行配信がスタートしたばかりの最新作、
『追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる 』というラブファンタジーな少女マンガカテゴリーの漫画で、
本作の著者はまるしーが初めて作品を読ませていただく冨月一乃先生の完全オリジナル連載作品です。
冨月先生は、ライトノベル作品の作画を担当された作品も多く手掛けていらっしゃり、イラストレーターとしての活動もされているマルチな才能を持つ漫画家さんで、
まるしーもかなりワクワクしながら初の冨月作品を拝読させていただいたわけですが、まずは1話の内容を読んでみた印象は、
「なに…!?このぞくぞくするドラマチックな設定は…♪」という想像していた内容のはるか上をゆく面白さで、
雪の国から嫁いで来た「氷の聖女」に対して、熱砂の国の「悪魔王子」というロマンチックな設定に思わず心を鷲掴みされちゃいました…♪
どちらとも自分の国ではポンコツ扱いされている劣等キャラもイイ感じですし、二人とも潜在能力はすごいモノを持っているのにそのパワーを上手く扱えず、
お互いが協力し合った際にはパワーを正確に使いこなせるという共同原理がトッピングされているところが、
この先の二人がだんだんと気持ちを通い合わせて溺愛夫婦になっていく過程が想像できてニンマリしてしまう楽しさがある…。
「じれキュン」を堪能
今回の作品では色んな意味で冨月先生の作り出される物語の世界観に魅せられました…♪
すごく引き込まれるストーリーはもちろんのこと、絵柄も綺麗で特にヒロインのシーラが実にカワイくて愛おしい!
まるしーが第1話から最新話の第3話まで読破して感じた本作の見どころは、少女マンガの王道である「じれキュン」を堪能できるところです!
物語の導入部分はヒロインのシーラにとって辛いシーンが続きますが、ページをめくるごとにジワジワ胸をキュンとさせられる甘いシーンが出てくるのです。
「特に第3話は後半部分で甘いキュンキュンなシーンが待っているのでお見逃しなく…♪」
あくまでも第3話まで読み終わった段階でピックアップした見どころが「じれキュン」というワードなだけで、
本作にはその他にもシーラのシンデレラストーリー的な要素だったり、ヒーロー役のイサーク視点に立てばサクセスストーリーな面白さもありますので、
そこらへんは是非とも本編現物を読んでご自身の目でお確かめくださいませ…♪
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追放された氷の聖女は暴炎の王子に娶られる【ネタバレ解説】アツアツな新婚ラブファンタジーにキュン♪
1話:落ちこぼれの末姫
氷の国【フリゼリス王国】の王族一族フォスナ家の末姫シーラは『氷の聖女』として遥か南方にある熱砂の国【アブハジク王国】の第十三王子・イサークのもとへ嫁ぐことになりました。
この縁談はイサーク側から持ち出されたもので、強力な氷の魔力を持っていながらそのパワーを上手く使いこなせず、
一族の恥さらしとして魔力の使用を封じられたシーラが、“悪魔”と呼ばれる凶暴な力の持ち主のイサークに対する生贄的な政略結婚だったのです。
もちろんシーラ自身も自分がそういう理由で体よく追い出されたことを理解しており、母国で蔑まれて生きるのも、悪魔と呼ばれている王子に嫁ぐのも不幸レベルは大差ないと達観していたのです。
幼い頃から虐げられて育ってきたシーラはずっと不遇な人生を歩んできた落ちこぼれの末姫だった…。
そんな落ちこぼれプリンセスのシーラがイサークが治める熱砂の国の自治領へ嫁ぐと、
意外にもすごく歓迎されたうえに彼女の制御不能な氷の魔力が領地の水不足を解消することになり、
母国では能無しの厄介者扱いをされていた名ばかりの“ポンコツ氷の聖女”がアブハジク国の人々からは救世主ような扱いを受けることになるのです…。
こうして氷の聖女シーラと炎を纏った悪魔の王子イサークによる溺愛ラブファンタジーな物語の幕が開きました…。
2話:踏み込んだ幸せ
波乱の結婚式で力を暴走させたイサークのピンチを見事に救ったシーラは、ますますイサークや領民からの信頼を厚くします。
今やシーラの存在はイサークが治める領地では女神のごとき扱いを受け、今までにない充実感を味わせてもらっているシーラがいました。
そして…明らかな政略結婚とはいえ、自身がイサークと彼が治める領地で暮らすの人々の役に立つ存在であることを理解したシーラは、
もう一歩踏み込んだ幸せを期待するようになるのです。
それは…氷の聖女としては明らかに落ちこぼれな自分を妻に迎えてくれたイサークともっと仲良くなりたいという願望でした。
本来ならば炎の悪魔(イサーク)に殺されなければラッキーと思っていた結婚前の気持ちだったものがずいぶん変わってきたのです。
一方のイサークも、最初はシーラが持つ氷の魔力だけを当てにした政略結婚からは想定していなかったシーラという女性の魅力をハッキリと感じ始めていました…。
3話:似た者同な夫婦
新婚初夜の夜にイサークの部屋を訪れて門前払いを食らったシーラでしたが、この日はイサークから「俺の部屋に来るか…?」と誘われて彼の部屋を案内されたのです。
いざ…彼の部屋に入ったシーラは驚きを隠せない。
そこはほとんど何も物が置かれていなくて大きなベットだけがある殺風景な部屋でした。
そこでイサークはなぜ新婚初夜にシーラを部屋に入れなかったのか、部屋に物を置いていないのかをシーラに説明したのです。
全ては感情の高ぶりで回りを炎の渦と化してしまう彼の暴走する強力な魔力が原因だったのです。
偶然にも暴走する自分の魔力が制御できずに苦労してきた自分と同じ不自由さを抱えていたイサークに親近感を覚えるシーラでした。
氷の国の暴走聖女と、熱砂の国の暴走王子。
なんと二人は似た者同な夫婦だったのです…。
このあとそんな二人に早くもお別れの危機が勃発いたします。
さて…いったい何が起こった…?
4話:婚姻を認めん!
王都からやって来た遣いを追い返し、改めて夫婦としての絆を強くしたシーラとイサーク。
シーラはイサークに自分の力を制御することが苦手であると告白しましたが、
イサークにとってシーラが聖女であるという受け止め方は、まったく変わりませんでした。
そこで二人は意を決してアブハジク国の王であるイサークの父親に結婚の承諾を得るために王都へ向かうのですが、
そこで二人に国王から告げられた最初の言葉は、「婚姻を認めん!」という残念な答えでした。
しかし、国王の言葉にはそこからまだ続きがありました。
もし、どうしてもイサークがシーラと結婚したいのなら、アブハジク国にとってシーラが有益な人物であることを証明しろと言うのです。
なんとか、条件付きで二人が結婚できるチャンスはまだ残されました。
そんな中、このあと王都でイサークと別々の部屋に宿泊したシーラに忍び寄る男の影が…。
5話:イサークが持つ真の恐ろしさ
イサークとシーラの「結婚を許す条件」として、国王から課せられた試練。それは、長きに渡って敵対する遊牧民族との争いを終結させることでした。
戦場の空気が張り詰める中、シーラを伴って前線に向かったイサークは、伝説の力を見せつけます。
劣勢に追い込まれていたアブハジク国軍は、彼が操る“悪魔の炎”の前に一瞬で戦局は逆転。圧倒的な力で勝利をもたらしたのです。
しかし…その瞬間、思わぬ悲劇が訪れます。敵軍の生き残りが放った一本の毒矢が、イサークを襲い、彼は倒れてしまいました。
毒が体を巡るとともに、意識は混濁し、彼の中に眠る恐ろしい炎が暴走を始めます。
その暴れ狂う炎は、敵味方の区別を失い、周囲すべてを焼き尽くしかねない危険な状況で、誰一人、彼に近づくことができない…。
そう、これこそがイサークが持つ真の恐ろしさだったのです。彼の圧倒的な力は、時に敵を倒すだけでなく、味方さえも焼き払う。
その激しい力は、これまで彼を孤独な存在へと追いやり続けてきました。
そんな中、誰もがイサークに恐れ、身を引く中で、一人立ち向かう人物が現れます。
そう、シーラです。命をかけてイサークを救おうとする彼女の勇気に、運命の歯車はどう動くのか…?
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感想まとめ
シーナの魅力
この作品に関しては主人公の男女二人がすごく個性的で愛おしいキャラクターなので、一人ずつどこが惹かれる部分なのかを語ってみたいと思います。
まず最初に本作のヒロインであるシーナの魅力についてですが、彼女の魅力は圧倒的に可愛いビジュアルとピュア過ぎない程よく俗人的な思考の持ち主だという点です。
シーナは母国で生活していた頃は一族の者たちから厄介者扱いされ続けてきた実に生きずらい人生だったことから、決して未来への希望など持てるはずのない思考だったにもかかわらず、
イサークとの縁談が成立してアブハジク王国に来てからは、自分の立場や境遇に不満を抱いたり、イサークからの愛情を欲しがったりと、
ごく普通の女性たちが当然のように抱く願望を持ち始めて思い悩んでいるのです。
そんないかにも私は純粋無垢で汚れた心を持ち合わせておりませんという『完璧聖女』な人柄ではなく、
異性にドキドキして、愛されたい下心をもった女子であるシーラの煩悩だらけのところがすごく愛おしいのです。
あと…自分でコントロール不能なほど底知れない氷の魔力を持っているモンスター級聖女としのポテンシャルがカッコ良い…♪
イサークの魅力
最初は自分が必要とした氷の魔力を得たいがために100%政略結婚モードでシーラを妻に娶ったイサークでしたが、
実際にシーラを迎えて彼女が自分が想像以上に有益な女性であることを目の当たりにしたことで、まずは自分にとって力強い戦力としてシーラに対する期待感を持ったのです。
アブハジク王国の十三王子というイサークの絶望的な立場もそういった思考の基礎となっているわけで、
そんな予想以上に使える有能な新妻の内面までも心清らかな上に、自分に対する情愛まで持ち合わせていることに気づき、
1話のラストシーンでは完全にシーラの魅力にハートを撃ち抜かれているイサークがいた…(笑)
実際のイサークは悪魔でも何でもない普通に自分が治める領地の防衛と内政に奮闘する王子だったわけです。
民の平穏な暮らしと平和を守ろうとする彼は人の上に立つ者としての資質があります。
よって一人の男性としても王子としてもヒーローさんなのでございます。
あと…ちょっとオラオラ系でツンデレな性格がイサークの魅力で女心をくすぐるタイプだ…。
全く内容とは関係ないけど個人的にまるしーが好きなタイプの男性であることも書き添えておきます…(笑)
今後、イサークがシーラに対してどんな感じのデレデレになっていくのか今からすごく楽しみです…♪
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