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妊娠したら死にたくなった【15話ネタバレ感想】地獄の再スタート!

『妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~

15話の解説と感想です♪

「とりあえずこの部屋に入ってください」

看護師に両脇を抱えられながら千夏が案内された部屋は、拘束具が備え付けられたベットのある病室だった!

そう…千夏に突きつけられた今の状況は、身体の動きを抑制されなければ入院できない患者の立場だったのです。

そして、胴体・両手・両足を拘束された千夏がこれから味わうことになる恐怖とは…?

千夏が再び舞い戻ってきた『S総合病院』ではまさに地獄の日々が待っていた。

病室では、もはや治療とは思えない病院側の対応が続く。

拘束具付きのベットで就寝させられた千夏は、体の動きが抑制されていて、ナースコールも押せない体制だ。

しかも、そんな彼女に看護師は言う。

「もし、必要なら大声で叫んでください」

またもや千夏は完全に壊れてしまった人間としてこの場所にいるのだ…。

15話の見どころ

病院側の生々しいやり取りや、そのリアルな対応がガンガン胸に刺さってきます。

正直この漫画は、患者側、病院側のどちらの立場に立って読むかによって、その印象はずいぶんと変わってくるでしょうね。

そして…もちろんこの作品は、実際に辛い入院生活を経験した著者の橘ちなつ さんが患者の立場から描いている物語です。

なので…やっぱりどこか病院側の対応が傲慢で業務的な雰囲気の形で表現されているんですよね。

ただ、恐らくそらくこれは著者が実際に感じたままを物語にして描いているので、

まったくデタラメというわけではないはずなんです。

少し思い込みが激しい部分もあるのかもしれないけど、

やっぱり地獄の再スタートをきった千夏に対する病院側の看護体制がなかなか凄まじいです。

実際の医療現場はこの漫画に登場する病院どころじゃないかもしれないけど…。

今回、15話の見どころは、もちろん千夏が舞い戻ってきた『S総合病院』での入院生活の模様ですね!

千夏の主治医である宇田川医師が出張中のために、万全の状況で病院に迎え入れられた彼女は、

ベットに拘束具で固定され、紙おむに膀胱留置カテーテルを装着されての入院となりました。

しかも千夏にあてがわれた病室は、以前彼女が入院していた時に廃人のような人たちが入院していた病室の一つであり、

そんな病室で千夏は、唯一見える天井を見つめ、眠れない長い夜を過ごす怖さと闘っていたのです・・・


14話の解説と感想はコチラ♪
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妊娠したら死にたくなった【15話ネタバレ感想】地獄の再スタート!

地獄の再スタート!

自殺未遂をした千夏が再び連れてこられた『S総合病院』では、千夏にとってはとても屈辱的な対応が待っていました。

病室にあるベットには患者の体を抑制する拘束具が備え付けてあり、

一旦、ベットに横たわって拘束具を装着されると胴体・両手・両足の動きが抑制されてナースコールのボタンも押せない状況になってしまう。

以前この病院で入院していた頃と比べて遥かに重病人扱いを受けることとなった千夏だが、

地獄の再スタートはまだまだこんなもんじゃ終わらなかったのです。

千夏が再び舞い戻ってきた『S総合病院』で、これから入院させられる病室は、以前 千夏が入院していた時に病室から様々な叫ぶ声が聞こえてきた病室の一つだったのです。

そう…彼女が今入院している病室は、もっとも重い症状を抱えた患者たちが入院してる部屋だったのです・・・


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15話の感想

千夏が入院したあの環境では、当然あの結果が待っていたでしょう。

ただ、『S総合病院』が千夏にあてがったあの病室は、すでに千夏があの病室に入るほど病状が進んでいたからなのか?

単に他の病室が空いていなかったからなのか?

そこがちょっと問題なのでは…?

もし、千夏があの病室に入る状態にまで病状が進んでいなかったとしたらてん…。

結果…あそこまで千夏の症状を悪化させたのは病院側の責任だと思うんです。

そもそも一日中、患者の怒鳴り声や「死にたい」なんていう言葉が飛び交っているような病室にいて症状が軽くなるとは思えない。

以前、千夏があの病院に戻るくらいなら死んだほうがましだと言っていた意味がよく分かる。

まさに地獄のような施設だ。

ただ、かといって、自分の身体もちゃんとコントロールできない千夏を一般病棟で受け入れるわけにはいかない病院側。

この手の患者は病状の重い軽いが目に見えて分からないから難しいだろうな~

骨折なんかの外傷なら、レントゲン写真ですぐに素人の我々でも患部やその進行具合が分かるけど、

精神病の場合は目に見えて症状や患部がわからない。

結果…病院側の処置にすべてを委ねるしかなくなるのです。

これもなかなか怖いところだ。

サイト主・まるしーの旦那さんであるけいぞーさんは、学生時代に医師から不誠実な診察を受けて、それ以降、今でも極度の病院不信に陥っているんです。

風邪をひいて病院へ行っても、虫歯ができて歯医者に行っても必ず医師と一戦交えて帰ってくるからヤバい。

けいぞーさんが一方的に高圧的な態度で医師と接している場合もありますし、医師とけいぞーさんがお互いに罵り合っている場面もよくあります。

そんな状況を隣でずっと見てきたまるしーも今では病院不信、医師不信の人間になってしまいました。

なので、この作品に至っても、やっぱり千夏目線で見てしまうんです。

病院スタッフの良くない馴れや、業務的で冷たい態度。

看護師だったらなれるだろうと考えて選んだOL的な働き方の実にやる気のない看護師さんたち。

家が金持ちで、医学部に不正入学して知識と技術がまったく追いついていないニセ医者たち。

ベテラン主婦ともなると、いろんなことが人の繋がりからさまざまな聞きたくない情報が耳に入ってきます。

そして…絶対に忘れてはいけないこと。

私たち患者は医師に病気を治してもらうのではなくて、医師の技術をお金で買って病気を治しているんだという意識だ。

医者は決して神様なんかじゃありません。

というか、なまじっか勉強ばかりしてきて人とのコミニケーション能力は低く、かなり社会性に欠けた人種だと思っておいた方がいい人たちだと思うんです。

ただまぁ~あくまでもこれは個人的な経験からくる思い込みでしかないと思います。

世の中には確かに患者の心に寄り添ってくれる本当の医師はたくさんいるはずだ。

ただ…まるしーが出会えていないだけ…。

>>>『妊娠したら死にたくなった』16話の解説と感想はコチラ♪

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