『シジュウカラ』
12巻の解説と感想です♪
様々な困難を乗り越えてやっと新たな生活をスタートさせた忍と千秋。
すべて清算したはずな過去の亡霊たちが今も二人の日常に暗い影を落とします(汗)
{どうして私たちをほっといてくれないの…?}
否応なく忍と千秋の新生活を邪魔して来る切り離したはずの人間関係が、
どこまでも二人を幸せにはさせないぞと追いすがってくるわけで…
一体いつになったら忍と千秋に平穏な日々が訪れるのか?
「不遇な宿命を背負ってしまった二人に果たして幸せな未来はやって来るのだろうか?」
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もくじ
シジュウカラ【ネタバレ12巻】忍と千秋を苦しめる過去の亡霊たち!
39話:回想
この39話では、なんと、忍の別れた夫・洋平の生い立ちから現在の状況について描かれています!
「まだ出てくるんだ!?」
ごく一般的な家庭の一人息子として、何不自由なく育ってきた洋平の平凡すぎるくらい退屈な人生。
学生時代は特にイジメられることもなく、どこにでもいる一般ピープルであり、
勉強もそこそこ出来て、就職先もそこそこ一流の”ザ・中流”を絵に描いたような平均的男子。
それが洋平だった。
そんな彼が何度かの恋愛を経て、一回り年下の忍と結婚した。
39話の中盤までは、洋平がこれまでの半生を彼の視点から振り返る回想シーンが描かれます。
その後は現在の洋平です。
忍と別れてから、行きつけのスナックのママと付き合うことになり、
「私を最後の女にして…」というママの口車に乗せられて、
まんまと持っていたお金を持ち逃げされてしまうのです。
彼は見事に騙されたのだ。
ママはスナックを畳んで行方不明となった。
一文無しになった洋平は、住んでいたアパートも出ていかなければならず、失意のどん底にいました。
そんな時に彼が頼れるのは、元妻の忍しかいません。
彼は忍に電話をかけて助けを求めようとしますが、もちろん忍は洋平の電話など着信拒否です。
すると…次に洋平は自分の息子である悠太を頼って、お金を無心したのです!
最悪なことにその件を忍は悠太の口からきくことになるのです。
どこまでも自分に付きまとう過去の亡霊。
息子に被害が及ぶことは避けたかった忍は、しかたなく洋平と会うことにしたのです。
後日、久しぶりに洋平と再会した忍は、見るも無残に落ちぶれた元夫に対し、
ギスギスした態度で、キツい言葉を投げつけたのです。
40話:present,past,future
新連載をスタートさせた千秋の作品が軌道に乗りつつある中で、
千秋と忍はお互いに忙しい日々を送っていました。
そんなある日、千秋は幼馴染の星宙(せいら)から彼の母親が入院したというメールを受け取り、
すぐに病院に駆け付けた千秋でしたが、そこでシングルマザーになっていた星宙と、
過去に性的虐待を受けていた星宙の母親に再会します。
久しぶりに会った千秋の母親は、相変わらず自分勝手なことばかりを言って千秋を落胆させ、
さらにそこへ星宙の母親は、千秋に対して昔の傷口に塩を塗るような言葉を投げつけた。
それで昔のトラウマが再発した千秋は、病院からの帰りに駅のトイレで嘔吐するのです。
最悪だ!
その後、今週は忙しくて会えないと言われていた忍のもとへ連絡もなく訪れた千秋でしたが、
なにかトラブルを抱えている忙しそうな忍に遠慮してすぐに部屋を後にしました。
その時、忍は縁を切ったはずの元夫が、関西に住む悠太の家に上がり込んでいて、
「どうにかしてくれ」と強く抗議を受けていた状況でした。
後日、千秋が忍の家で自分の母親が肝臓を悪くして入院していることを話していると、
そこに住所を知るはずのない洋平が忍の家を訪ねてきたのだ(汗)
えっ!…?なんで?
インターホン越しに洋平の姿を確認した忍は、千秋には告げずマンションの玄関前で洋平と話をするが、
忍の様子がおかしいと感じた千秋はすぐに忍の後を追いかけてきました。
そこで千秋と洋平が対面します。
このあと、離婚後も洋平に経済的に面倒をみている忍を千秋が責めたことで、
二人の関係はギクシャクとしてしまいます。
そんな中、
千秋に彼の描いた処女作品を実写化したいというオファーが舞い込んできて・・・
41話:前を向いて
この日、忍は住む場所も失ってしまった洋平のために、
彼女がその費用を立て替えて借りてやったウィークリーマンションのカギを渡すだけの予定で、
今やすっかり落ちぶれて見る影もない元夫と会ったが、
洋平から借りてもらった部屋に何か問題があったら困るから同行してくれと頼まれ、
仕方なく借りた部屋まで洋平に付き添うこととなった。
その道中で今は転職サイトを見て就活中なんだと前向きな姿勢を見せる洋平に少し驚く忍。
ほんの少しではあるが絶望的な状況から立ち直りを見せている様子の洋平でした。
そんな彼と結婚していた当時のことをしみじみと語り合った忍は、
当時は夫婦でお互いに意見や考えのすれ違いがあったことを再認識する。
さらに…これまでとはちがい落ち着いて忍と会話したことにより、
洋平は忍との関係に復縁の兆しがあると感じるのですが、
忍の方はとっくに洋平への気持ちはひとかけらも残ってはいなかった。
部屋の状況を確かめに行った洋平を残してその場を立ち去った忍は、
その後…千秋とベットで濃密な時間を過ごしていた。
千秋とのネットリとした甘い時間を共有した忍は、
彼がこのほど無事に退院した母親のもとを頻繁に訪れていることを知ります。
少しモヤッとした気分。
そんな中、忍に自分への気持ちが全くの残っていないと痛感させられた洋平は、
面接の応募をネットで申し込んだ会社から不採用のメールをを受け取っていました。
今はとにかく何をやってもうまくいかない苦しい状況が続く洋平だった。
一方、入院した母親の見舞いに駆けつけたことで、また厄介な母に絡まれてしまった千秋は、
相変わらず自堕落な生活を送る母親を前にやるせない憤りを感じていた。
それぞれが何とか前を向いて歩こうとしているのだが、
なかなか人生は思うように進まなくて・・・
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12巻の感想
今回は忍の元夫・洋平の幼少時代から現在に至るまでの人生をそこそこ深く掘り下げて描かれていましたが、
「とにかくイラつく性格だな彼は!」
サイト主のまるしーがイチバン嫌いなタイプの男性だ(汗)
著者の坂井先生はどういう気持ちで洋平という人物を描いたのでしょう?
結果的に主人公の忍とは離婚するわけだから、やはりご自身の嫌いなタイプの男性を洋平に投影させたのかな?
「それだったら凄くよく分かります♪」
そういう事にしたとして、
まったくまるしーも坂井先生と同じ洋平への嫌悪感を持っていて、
何一つ彼に男性的な魅力も感じないし、人として関わりたくもないタイプだ。
彼と数十年間も同じ屋根の下で暮らすことを想像しただけで鳥肌が立ちそうです!
「絶対無理だ!」
洋平みたいなタイプの男性が好みの女性たちには申し訳ないですが、どうしても生理的に受け付けない(汗)
特に、洋平がスナックのママに騙されて大切なお金を持ち逃げされた挙句に、
息子をダシに使って忍にコンタクトとったあの流れは本当に反吐が出そうになった。
しかもあの態度である。
「いつまで自分の女房だと思ってるんだよ!」
いい加減目覚めろよクズ男!!
あのシーンには、はらわたが煮えくり返りました。
あとは…
千秋の母親です。
「こちらも典型的な毒親だ!」
どうして自分のお腹を痛めて産んだ大切な子供をあそこまで苦しめられるのだろう…?
とにかく子供の頃から千秋の周りにいる大人たちはみんなクズでした。
ホントに彼が不憫で可哀そうでしょうがない(汗)
一人でもまともな大人が彼のそばにいたら、あんなに苦しいトラウマに今も悩まされずに済んだはずだ・・・
この12巻はズキズキと胸が痛むエピソードが比較的に多かったと思うが、
それだけに物語としては凄くリアルな臨場感があって響きまくりました。
坂井先生が描くストーリーには読者の胸をチクチクと突いてくる針がある。
その針に時折り突かれながら自分自身の行動を振り返り、共感してイラついたりスカッとしたり・・・
こういう物語はたくさんの人生経験を積まないと描けないストーリーだと思うから、
「すごくありがたいと思いながら毎回3回以上は読み返しています♪」
非現実的な恋愛の中にあるリアルがすごくいいんだ!!
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