『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される』
56話の解説と感想です♪
わずか数分のあいだに形勢は見事なまでに逆転した。
今となっては国王とエクリプスがケネスとアンナの反乱を完全に制圧して無双状態である。
ケネスが叫ぶ反対意見など力無き負け犬の遠吠えにしか聞こえない（汗）
こここまでくるとさすがにケネスとアンナは敵に回してはいけない相手に無謀な勝負を挑んだことになる。
しかも…
ハルミッヒ辺境領の無能な母親と兄までもがエクリプスに取り込まれ、
二人は絶体的に不利な立場へと追い込まれていしまいました（汗）
まさか一瞬にしてここまで一方的な展開になってしまうとは！
果たしてケネスとアンナ側に形勢逆転の道筋はまだ残されているのか？
「若すぎる二人の敗北で、アルビオンとハルミッヒに滅亡カウントダウンが始まった…？」
55話の解説と感想はコチラです♪
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売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される【ネタバレ56話】エクリプスの婚約宣言！
不覚
ほんのわずかな時間で形勢が一気に逆転して大ピンチに立たされてしまったケネスとアンナ。
まさかエクリプスがアンナの母国領までも取り込んでいたとは…（汗）
確かにエクリプスにかかれば、愚鈍なアンナの母親と兄なら簡単に言いくるめることができただろう。
完全にケネスとアンナの”不覚”である（汗）
現にアンナがアルビオンとの”自由貿易協定”を結ぶ危険性を母親に訴えても、
母親のイザベラなんて逆にアンナを叱りつける始末だ。
おまけに兄のアイロスは母親に輪をかけて頼りにならない。
しかも…
ここまでずっと順調に計画を進めてきたケネスでさえ、
圧倒的に政治手腕の優れたエクリプスの前に手も足も出ない状態となっています。
もしかしてケネスはピンチに脆いのか？
エクリプスの婚約宣言
当初ケネスの計画した現国王を廃して自分が国王となり、
それと同時にアンナとの婚約を宣言するという計画は見事に瓦解させられてしまった。
大茶会に参加した貴族たちは目の前で起きている出来事を固唾をのんで見守っている。
無様な振る舞いは見せられない。
しかし…
そうしている間にも刻一刻とアンナとケネスの立場が不利になっていくばかりです。
どう挽回すればいいのか！
そんな中、エクリプスがアンナに対してさらなる奥の手を出してきた。
その容赦ない攻撃とは、
ある人物とアンナを結びつけるエクリプスの婚約宣言でした。
そのお相手とは、これまで本作を読んできた読者なら誰でも見当がつく人物です。
そうです。
あのベストオブ”親の七光り”の大凡人であるあの男のことです。
さぁ…どうする…アンナ？
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56話の感想
もう何もかもが最悪な状態だ（汗）
今さら「どうか…お考え直し下さい！」となどど、
真顔で国王に反対意見を訴えているケネスが滑稽に見えてしょうがない。
自分が父に反旗を翻しておいてその言い草はさすがにカッコ悪すぎるだろう（汗）
これまでは冷酷な切れ者王子だったはずのケネスも、
百戦錬磨な陰の支配者・エクリプスにかかればまるで子ども扱いというのはなんとも辛い。
加えてアンナにしてもそうだ。
この期に及んで無能で愚鈍な母親と兄がエクリプスに取り込まれたくらいで何をそんなに狼狽えているのか？
二人が自国の領を運営していける人物でないことは最初から分かっていたことだろう。
だからこそアンナがアルビオン国の王妃となって、
母国の領を側面から支えようと考えていたはずだ。
なのに今さらバカな母親に一喝されたくらいで怯んでいるなんてアンナらしくない（汗）
そもそもアンナは母親から兄の身代わりとして放出された捨て駒の娘であり、
要は親から切り捨てられた存在なのです。
それに兄のアイロスもそうだ。
妹にすべての責任を押し付けて自分は安全な場所でのうのうと暮らしていたのです。
だからいま母親と兄がこうして無事に生きていられるのも全てアンナのおかげなのです。
二人から感謝されこそすれ意見される所以はどこにもない。
そういう立場でありながら恩人のアンナに対して母・イザベラとったふざけたあの態度。
「しっかりしろ…アンナ！」
きみのメンタルはそんなにやわなものではないはずだ。
たった一人でアルビオン国に乗り込んできたあの日のことを思い出せ。
これまで幾多の困難を自分自身の知恵と勇気と根性で乗り越えて来たではないか！
「きっとまだ策はある。」
それにケネスとアンナに協力してくれる仲間たちもいる。
冷静になれ。
どうせこのままエクリプスの支配が続けば、
アルビオンもハルミッヒも共倒れする未来は目に見えているのです。
何をせずともどうせ地獄のゴールが待っているのなら、
たとえ打ち負かされようとも希望ある未来を目指して闘いの中で散る方が君らしい。
ケネスもしかりだ。
彼が居並ぶ貴族たちの前で国王となる宣言をしたことはもう覆らない。
もう後戻りできないところまで足を踏み込んだ以上、
ケネスを信じて協力してくれたアンナの為にもその命を燃焼させて欲しい。
ここまで本作を読んできて、ここまで落胆させられたエピソードは初めてだ。
それにしてもイザベラとアイロスにはとにかくはらわたが煮えくり返りますな（汗）
立場ある者が無能だとホントに下の者が苦労する。
そんな典型だ！
「ああ～なんかすごく興奮してベラベラと熱く語っちゃいました（汗）」
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