著者:村上私/万衣花
『宝石の娘と異能の王子』
17話の解説と感想です♪
人の心が読めるという特殊能力に翻弄される少年時代のエヴァン。
鋭すぎるその感性と、思ったことを口にできない性格が仇となって、
いつも自分で最悪の状況を招いてしまう(汗)
大人だって持て余してしまう厄介な能力のせいでエヴァンは幼い頃から気苦労が絶えない。
しかも…何よりも大切で大好きな母・スフィアの身を案じてしたことさえも、
結局はすべて悪意に取られてしまい、使用人からは気味悪がられて弟のジルからは恨まれる始末だ(汗)
一体どうすればエヴァンにつきまとうこの負の連鎖から脱出できるのか?
今回のエピソードはエヴァンとジルの兄弟関係が決裂するきっかけとなった出来事が描かれています。
エヴァンは少年時代から自分の能力に苦しめられ、ジルは少年時代から暴走気味な性格でした・・・
「母親の病気を治したいが為にとった行動が、兄弟の軋轢を生み、母親の命も奪った!」
16話の解説と感想はコチラです♪
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宝石の娘と異能の王子【ネタバレ17話】どんな病気も治す湧き水!
どんな病気も治す湧き水
いつもケンカばかりしていたけど、少年時代はそれなりに仲の良い兄弟だったエヴァンとジルでしたが、
ジルが母親・スファアの病気を治したいが為に、
『どんな病気も治す湧き水』があることを聞きつけて、
それをエヴァンと一緒に探しに行ったことがきっかけで、
今でも続く大きな兄弟の確執を生むことになってしまったのです(汗)
二人きりで親にも告げずこっそりと湧き水を汲みに行って失敗に終わり、
兄弟だけで危険な場所へ行ったとして、兄のエヴァンが国王である父親の逆鱗に触れて外出禁止の罰を受けます。
しかし…
湧き水のことを諦めきれないジルが今度は一人で同じ場所に行ってその湧き水を汲んできたのです。
少年時代のジルは確かに自分勝手で浅はかな一面もありましたが、
どこにでもいるやんちゃで母親のことが大好きな普通の少年だったのです。
エヴァンは自分に対抗心をむき出しにして突っかかってくるジルのをことを、
弟して可愛くもあり、決して嫌いではなかったのです。
ましてやたった一人で『どんな病気も治す湧き水』に再挑戦したジルの勇気に感動すらしていました。
この時まではまだエヴァンとジルの間には憎しみあう気持ちなんて一切ありませんでした。
噂の出所
早速ジルが汲んできた『どんな病気も治す湧き水』を、
ベットの中で静養中の母親に持っていったジルとエヴァン。
二人が危ない場所へ無断で足を踏み入れて父の怒りを買ったのは、
自分の病気を治したいがためだと分かって感動する母・スファア。
しかし…
この息子二人からの好意をありがたい気持ちで受け取ってしまったことで、
スフィアは自分の寿命を縮めてしまう”不幸な事態”を招いてしまうのです(汗)
ジルから渡された水を一口飲ん瞬間に違和感を感じたにもかかわらず、
彼女は息子たちを悲しませまいとして水筒の中の水を全て飲み干してしまった(汗)
その際に母親の微妙な表情の変化に気づいたエヴァンは、
その後、ジルが汲んできた水が本当に病気を治す奇跡の水だったのかが気になりだします。
{そもそも本当に病を治す水なんて存在するのだろうか?}
もちろんすでに母親は水を飲みほしているので今さら色々考えても手遅れではあるのですが、
とにかくジルが聞きつけた奇跡の水に関する噂の出所を探るべく、
エヴァンは自ら使用人たちへ病を治す水に関する情報収集を始めるのです。
すると…
人の心を読む能力を持っているエヴァンから意味深な質問をされて、分かりやすく迷惑がる使用人たちがいました。
誰もが自分の心の声を読み取られるのが嫌なのか、なかなかエヴァンを相手に話そうとしないのです。
そんな中でエヴァンが聞いた使用人たちの心の声の多くは、
もれなく自分に対する”気持ち悪い”という誹謗中傷する言葉ばかりでした。
なるべく心の中を覗かれないように逃げようとする使用人たちの態度に、
だんだんと怒りが込み上げてくるエヴァンがいました(汗)
なぜならエヴァンが話しかけた使用人たちの言葉は丁寧なものでしたが、
心の中ではエヴァンに対する気持ち悪さと厄介者だとするセリフで溢れていたからのです。
やがて…
エヴァンは自分へ心の中で毒づいている使用人の一人に怒りを露わにするのです。
このあと…
母・スフィアがエヴァンの暴走した行為に対し、使用人たちへ深く謝罪したところで倒れてしまいます。
恐らくあの湧き水が影響しているのだと推測される。
さらに…
母親が倒れたのはエヴァンが騒動を起こしたせいだとするジルは、
エヴァンに対して激しい怒りの感情をむき出しにしました!
これが今の今まで兄弟間の軋轢が続いている原因になった事件でした・・・
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17話の感想
なんと不運で救いのない悲しい少年時代のエピソードでしょう。
発端となった不幸な出来事に関して、エヴァンとジルは正直言ってどっちも悪くない。
ジルは確かに腕白で自己中心的な性格をした少年ではあるが、母を思う気持ちは本物だし、
エヴァンに対してもちゃんと兄弟としての愛情を持っていました。
父親からエヴァンが叱責されている場面では、ちゃんとそれは自分の責任だと釈明していました。
これは兄に対して愛情を持っていないとできない勇気ある行動だ。
この事からも分かるように少年時代のエヴァンとジルは、
ケンカばかりしていても根っこの部分では決して仲の悪い兄弟ではなかった。
多少ジルが兄のエヴァンに対抗心をむき出しにし過ぎている傾向はあったものの、
それは年齢の近い男兄弟なら誰しもが持ち合わせているライバル感情の域を超えていません。
問題があるとすれば、むしろエヴァンの方だったのかもしれません。
もっと言えばエヴァンの思っていることをハッキリと口にできない”内向的な性格”が問題だったと言えるでしょう。
気が弱くて内向的な性格のエヴァンが、人の心の声がわかる能力を持ってしまったゆえに起きてしまう人間関係のトラブル。
他人の悪意ある本音を知っても、どう対処すればいいかわからない心の葛藤や怒り。
もし…
ジルがエヴァンと同じ能力を持っていたとすれば事態は全く違った方向に進んだかもしれない。
エヴァンは他人の心の声を聞いた内容を上手くりようできなかったからこそ、
他人とのコミュニケーションで苦労が絶えなかったわけです(汗)
もしエヴァンの性格が社交的でコミュニケーション能力に優れていたら、
決して今回のような事態にはなっていなかったでしょう。
自分の思っていることを性格に口に出す能力に大人も子供もないわけで、
何か事が起こった際にちゃんとすぐに自分の考えを口にできていたり、
他人の心の声が読めるという能力を誰にも知られずに使うことで、
人との会話を自分が思うままの方向へ誘導することもできたはずなのです。
そうすれば人との軋轢を生む心配はほとんどなくなる。
なんたって相手の考えていることが全部分かるわけですから、これほど楽なことはない。
エヴァンは無限な可能性を秘めた貴重な能力を使って、
わざわざ自分が悪魔のごとく恐れられる存在にしてしまっているので、
「実にもったいなくて宝の持ち腐れなのです。」
とはいえ…まだ少年のエヴァンにそんなことを言ってやるのは惨い話だ(汗)
見ていてすごく不憫だったし、ちゃんと能力の使い方を教えられる人がそばにいれば、
今頃はとてつもなく有能で狡猾な時期国王として立派に国政を担う存在になっていたでしょうに(汗)
「結果…母親のスフィアも国王もダメな親だということです。」
とてつもない能力を持った息子を引きこもりにしてしまった!
だから…
エヴァンはアンナと知り合ったことで九死に一生を得ましたね。
それはアンナにとっても同じことだけど・・・
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