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『名も知らず』ネタバレ魅力解説とたっぷりの感想と絶賛♪

国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】※商品リンク有り※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※

著者:ヤナギナギ

『名も知らず

主人公の七瀬 彩音ななせあやねに何の前触れもなくΩオネガの発情期がやって来たのは18歳の冬だった…。

そして同日…彼女は名も知らぬαアルファの男からうなじを噛まれた。(番いになった)

本能的に自分を襲ってきた男がαだと察知した彩音は、必死で抵抗するもそれは虚しい足搔きでしかなく、

{お願い…助けて…}

という彼女の叫びは空しく宙を舞う。

ことが終わり…体中にズキズキを感じながら、夜道を全速力で走って自宅に戻った彩音。

それから数年後…

4歳になる幼い娘を育てるシングルマザーとなった彩音がいました…。

 

オメガバースの世界が生み出した一つの残酷で抗いようのない運命のもとで紡がれる愛憎物語。

原理としては理解できるけど、受け入れるには辛すぎる…

究極の理不尽ヒューマンなラブストーリーに胸がヒリヒリと痛みます…!

「ものすごく重くて切ないテーマに挑戦したオメガバースな人間ドラマが鳥肌モノに面白い♪」

『名も知らず』の見どころとは?

今回サイト主のまるしーが紹介したい『名も知らず』という作品は、

(株)ふゅーじょんぷろだくとのTLレーベル[Bébé(ベベ)]で連載が始まったばかりの女性マンガで、

2024年02月15日より、国内大手の電子書籍サイト『コミックシーモア』より、

他の電子コミックに先駆けて”先行配信”がスタートしたホヤホヤの新連載でございます♪

コミックシーモアのサイトでものすごく異彩を放っている表紙の絵とタイトルに魅せられて読み始めたこの『名も知らず』ですが、

実際に中身を読むと…

「予想を遥かに超えた面白さでした♪」

本作の著者・ヤナギナギ先生は、まるしーが存じ上げない漫画家さんだったで、

今のところ作者さんの情報で皆さんにお伝えできるものはないのですが、

作品の方は、たった1話を読んだだけで…鳥肌ものに引き込まれましたし、

特に1話のラストページで描かれたインパクトが半端ない光景は衝撃でした…。

本作の内容を大雑把にご紹介すると、

特殊仮想設定である”オメガバース”の要素を取り入れたヒューマン・ラブストーリーです。

細かい事は抜きにして、とにかくヤナギナギ先生が作り出す胸アツな人間ドラマに気持ちは釘づけだ。

これまでにもオメガバースの設定を取り入れた作品は何作も読んできましたが、

この『名も知らず』はまるしーがこれまで読んできた溺愛・激愛・切ない愛とか、

よくあるザ・α&Ωという男女の恋愛ラブラブ一辺倒なストーリーではなく、

惚れた腫れたの恋愛とは一線を画す分厚い人間ドラマが描かれていて、強いメッセージ性を感じました。

確かに今までこういう設定のオメガバースな作品を読んだことはなかった。

なので1話を読んだ時点でガツンと脳天に衝撃を受けたような気持ちです!

オメガバースの設定をこういった家族の重苦しい人間ドラマに落とし込むシナリオがすごいです。

また漫画界に新しい才能の登場を見た嬉しい気分です♪

「ホントにすばらしい♪」

まだ連載が始まったばかりなので、本作のテーマや作品に込められた著者のメッセージを

正確に受け取れているかはわかりませんが、

現在リリースされている3話まで読ませて頂いた上で『名も知れず』の見どころをお伝えすると、

理不尽な形で凌辱された主人公・彩音の不幸で救いようのない境遇を、

自分のこととして置き換えて、胸をキリキリと痛めながら

「私ながらどうするか…?」を…妄想しながら読む成熟した面白さでしょうか。

決して読んでいて心がホッコリと安らぐハートウォーミングな内容だったり、

溺愛・激愛、ラブラブなどの色恋に特化したラブ・ストーリーでもないのですが、

その暗くて重くて痛々しい刺激の強いストーリーの中に、読者のハートを鷲掴みする強烈なインパクトと吸引力に溢れた作品で、

「勢いある漫画家が描いたパワーと情熱を感じられる作品でございます♪」

まず…メタバース系の作品を好んで読んでいる人にはぜひ読んで欲しいです。

きっと新たなα&Ωの物語が楽しめると思います。

もちろんメタバース設定に興味のない方でも十分に楽しめる大人のヒューマンストーリーであることに間違いないです。

そう…

オメガバースの痺れる愛憎劇なのです!


 

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『名も知らず』ネタバレ魅力解説とたっぷりの感想と絶賛♪

1話 2話 3話 4話 5話
6話 7話 8話 9話 10話
登場人物
  • 七瀬 彩音(ななせ あやね)Ω性

主人公で23歳のシングルマザー。
18歳の冬、初めてΩの発情期を迎えた時にヒート状態の相馬に襲われて番いの契りを交わされ、その時の子供が鈴で、和菓子屋で働きながら娘を育てていたが…。

  • 相馬(そうま)α性

渡辺医院で働いている勤務医。
ヒート状態になって彩音を襲い、うなじを噛んで番いになった。
父親は医療財団の理事長で実家が裕福。

  • (りん)

彩音の娘4歳。保育園に通っている。

  • さとみ Ω性

鈴が通う保育園の先生。Ω性をもつ頼りになる彩音の友人。

  • 渡辺医院

おじいちゃん先生(院長)鈴のかかりつけ医師。

  • 佐藤

渡辺医院の看護師。

1話:18歳の冬

この物語は標準的なオメガバース設定のもとにして描かれた物語です。

主人公の七瀬 彩音は、18歳の冬に”Ω性”の発情期を迎え、

不運にもヒート状態となった”α性”の男性から無理やり凌辱された上に、

うなじを噛まれてその男と”番い”の関係になってしまったのです。

それから5年後…

保育園に通う4歳の娘・をシングルマザーで育てている彩音がいました。

鈴は彩音があの18歳の冬にαの男性から凌辱された時にできた女の子です。

当時から身寄りのなかった彩音は、たった一人で苦労しながらここまで鈴を育ててきたのです。

あの夜以降…彩音を凌辱したα性の男は一度も彩音のまえに姿を現していません。

それはそれで彩音にとってはありがたい事でした。

今は貧しいながらも娘と二人で慎ましく平穏な生活を送っているわけで、

それ以上に望むものなんて何もなかった。

なのに…

そんな平穏だった日常はある人物の登場で一気に崩れ去るのです…(汗)

彩音がずっと恐れていたあの男の出現だ。

それは…保育園でトツゼン発熱した鈴が、かかりつけの病院で治療を受けた時のことでした…。

 

>>>『名も知らず』1話の詳しい解説と感想はコチラ♪

2話:α性の男

診察室で鈴を抱いて彩音を待っていた相馬医師

彼を一目見た彩音は瞬時にΩ性の本能で、彼が5年前に自分を犯したα性の男だと確信しました。

その途端にガタガタと彩音の全身が震えだします…(汗)

なんたって目の前に自分を凌辱したあの日の”レイプ犯”がいるわけです!

このあと、看護師の佐藤を診察室から退出させた相馬は、

彩音と二人きっりになったところで、明らかに動揺の色を見せている彩音に、

「この子…俺の子なのか?」と…食い入るような表情で尋ねました。

もちろん彩音はそんな事実など一切認めませんでしたが、

その慌てふためいた彩音の態度こそが、鈴の父親は相馬だと証明しているようなものであり、

相馬は鈴が自分の娘だとこの時に確信してしまうのです。

ついに彩音は見つかってしまったんだ…(汗)

それから後日、

この日は酷く体調をくずした彩音が布団の中で苦しそうに呻いていました。

先に目を覚ました鈴が彩音を起こそうとしても、苦しそうな声を出して意識が朦朧としている彩音。

すると、明らかに様子がおかしい母親を心配した鈴は、

助けを求めるために玄関を飛び出してある場所へと向かいました。

さて…鈴が向かったその場所とは…?

 

>>>『名も知らず』2話の詳しい解説と感想はコチラ♪

3話:苛立ちと絶望感

鈴が母親を助けてもらうために相馬を頼ったことで、相馬はここぞとばかりに自分が鈴の父親であることを鈴に直接話をしました。

その後も粛々と七瀬親子の家に入り込んでゆく相馬の行動はそつがなかった。

いくら彩音が相馬のことを拒絶しようとも、鈴は本能で相馬が父親であることを認識しているみたいだし、

今やすっかり優しいパパとして相馬に懐いてしまっているのだ…(汗)

だは…いくら鈴が相馬を本当のパパだと慕っているとしても、

彩音にとっての相馬は、どこまでもいっても理不尽に自分を凌辱した”レイプ犯”でしかなく、

この先も彼を夫として受け入れることなんて考えられないと思っているのですが、

気がかりな点は、社会的地位が高く経済力も優れた相馬と比べて、

彩音は経済的に不安定で貧しいシングルマザーなところであり、

日を追うごとに相馬のペースで3人の生活が進んでゆくことへの苛立ちと絶望感に打ちひしがれる彩音がいました。

そんなある日のことです。

彩音は定期的にやってくる”Ω性の発情期”を迎えてしまい…

 

>>>『名も知らず』3話の詳しい解説と感想はコチラ♪

4話:苦肉の作戦

オメガの発情期で大量の”性フェロモン”を放出している彩音を襲いそうになる衝動を必死に抑え、

なんとか彩音に特効薬の投与を終えて過去に起こった事故の二の舞を回避した相馬でした。

彼は以前に彩音へ宣言した言葉通りに彼女を襲うことはありませんでした。

だからと言って相馬を許すわけでも、彼に好感を持ったわけでもない彩音は、

このままズルズルと3人の日々を過ごして相馬と”入籍コース”に進むことを避け、

なんとか以前のように鈴と二人で平穏に暮らせる道を模索するのです。

そのためには相馬の弱点を見つけ出し、攻撃するための材料が必要でした。

今の相馬はどこから見ても良き夫であり良き父親の立ち振る舞いに終始しています。

そこで彩音は自分も相馬に少し心を開いて歩み寄った態度を見せて彼を油断させた上で、

母子が自由の身になるために”苦肉の作戦”を実行に移すことにしました。

その内容とは…彩音が自らの肉体を犠牲にする捨て身の作戦だった…。

 

>>>『名も知らず』4話の詳しい解説と感想はコチラ♪

5話:彩音の知らない相馬

発情期を利用して相馬から敢えて襲われるという捨て身のレイプ計画を実行に移すべく、

全ての準備を整えた彩音はいざ相馬を自身の性フェロモンによって誘惑してヒート状態を起こさすことに成功します。

最初のうちは彩音の誘惑に必死で抵抗して耐えていた相馬でしたが、

悲しいかなオメガの発情期にある彩音の甘いフェロモンには抗えず徐々に自制心を失っていくのです。

だが…それと同時に彩音の計画も狂ってしまいます。

部屋に仕掛けたカメラには彩音が相馬から凌辱されているシーンを撮影しなければいけないのですが、

今のところ明らかに彩音が相馬を誘惑して二人がそのまま快感をむさぼり合っているようにしか見えないのです。

よって…彩音の計画は失敗に終わり、さらに相馬と身体を重ねたことで、

5年前の忘れていた”記憶”が断片的にフラッシュバックして浮かび上がった彩音の知らない相馬の映像。

{私はこんな記憶知らない…}

初めて思い出した過去の映像に戸惑い動揺している彩音のもとにある人物が訪ねて来て…。

 

>>>『名も知らず』5話の詳しい解説と感想はコチラ♪


 

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『名も知らず』のたっぷり感想やまとめ

【キスも、セックスも、恋愛も。自由なTLはじめました】

というコンセプトをもとに2020年2月に創刊されたデジタル雑誌NEWレーベル『Bébé(ベベ)』さんですが、

その言葉通りに今回紹介した『名も知らずは、自由で柔軟な世界観で描かれたオメガバースの新分野ヒューマンドラマでした♪

冒頭でも書きましたが、これまでのオメガバース作品でサイト主のまるしーが読んだことのあるストーリーは、

ほとんどがガチガチのラブシチュエーションの愛憎劇がほとんどでした。

しかし…この『名も知れず』は、人間ドラマとしてすごく重いテーマを扱った社会派なヒューマンドラマなのです。

オメガバース設定により、Ω性として抗えない運命に翻弄される主人公の彩音と、

これまたα性として抗えない自らの衝動を抑えられずに彩音のうなじを噛んでしまった相馬。

形だけ見れば彩音の了解も取らず事に及んだ相馬は責められるべき立場なのかもしれないが、

オメガバースの世界で、Ωの発情期にヒートしたαと遭遇してしまったら、

それはもう恋とか愛ではなく、否応なく”運命”として受け入れるしかないのだろう。

でも…そんな心構えを教えてくれる身内が彩音には誰もいなかった。

事情は分かりませんが18歳当時から彩音はたった一人で生活していて、

アルバイトで生計を立てていたような光景が描かれていました。

孤児なのかな…?

もし…相馬との一件があった時に彩音が相談できる大人が周りにいれば、

今のように悲惨な疑似家族の生活をしなくて済んだのかもしれません。

3話までの彩音は自分を凌辱した男と生活しているという嫌悪感と屈辱の中で日々を耐えているのです。

ただ…最初の登場こそ不気味でホラーなカットインでしたが、

2話以降で描かれた相馬という男性は、ごく普通の一般常識を備えたハイポテンシャルな男性です。

彼がもしα性の人間でヒートさえ起こしていなければ、決して見ず知らずの女性を凌辱するような人間ではないはずだ。

自分では制御できないα性の”ヒート”が発動したことで、あの夜は彼を”獣”に変えてしまったのです。

そしてαの本能で彩音につがいをの刻印を刻みこんでしまった…(汗)

だからある意味で相馬もオメガバース性の”犠牲者”なのです。

そのことはなんとかして彩音と分かり合おうとしている相馬の態度にも現れています。

でも…彩音はオメガバースの原理をある程度は理解しつつも、自分を無理やり犯した相馬のことを許せないでしょうし、

百歩譲って彼を娘の父親として甘受することはできても、

レイプ犯を自分の夫として受け入れることは自身の精神と肉体が受け入れない。

すごく残酷で救いようのないメンタルのなかで彩音はもがき苦しんでいるのです。

そんな二人のやるせない境遇がなんとも痛々しくて苦しくて、

「これからどうなっていくの~?」という何とも言えない興味深さと怖いもの見たさ!

ホントにこの作品の世界観はスゴイです♪

こんな面白いオメガバース作品は見たことがない。

さて…

ここまで一気に感想を書き綴ってきましたが、

ここで一つオメガバースの世界について知らない方におさらいとして簡単に解説させて頂きますと、

オメガバースとは、もともとは海外の二次創作の作品で登場した仮想の設定でございまして、

そこでは生物学的な性別として男女の区別とは別に、

α(アルファ)・β(ベータ)・Ω(オメガ)という3種類の性があるという特殊設定のことなのです。

この基本的なフォーマットを使って、それぞれの創作者が独自の世界観を作り上げるという感じです。

本作の『名も知らず』では著者のヤナギナギ先生が、

今回の物語はこの設定で行きますよ。というオメガバースに関する図解入りの説明書を巻末に添付されています。

まるでどこかの公的な保健機関が作ったような内容説明になっていて、

思わず興奮して読み込んでしまいました♪

ここまで詳細なオメガバースの設定を決めていてくれたら、

ストーリーを追って行くうえですんなりと理解して楽しめるはずです。

あの『オメガバース解説書』にはヤナギナギ先生の本作にかける情熱をヒシヒシと感じました。

「素晴らしい…♪」

すでに本作に激ハマり状態のまるしーですが、これから何があろうとも彩音と相馬の行く末をラストまで見守る覚悟でございます。

作者の想いやこだわりがたくさん詰まった作品は、やっぱり読んでいて心が揺さぶられます…。

どこからどう見ても普通に絶賛ものの素晴らしいシリアスドラマだ♪

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『名も知らずは、

テレビCMでもお馴染みの電子書籍のコミックシーモア絶賛配信中コミックでございます♪

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