おうちの魔法使い 【ネタバレ解説】家庭の厄介ごとをサクッと解決!

著者:東タイラ

『おうちの魔法使い~ワンオペ母は救われたい

世の中にはやっかいな問題やトラブルを抱えた家庭がたくさん存在する。

外から見れば幸せそうに映る家族にも、かなりの確率で人には言えない悩みや苦しみを抱えているもんだ。

でも…

そんな問題の多くは他人が解決できるようなものではない些細なことの積み重ねだ。

ならば…どうしても自分たちで解決しなければいけないのか?

いや違う。

そんな場合は”おうちの魔法使い”に救いを求めればいいんだ♪

彼らは家事代行サービスという業務を通じて、それぞれ問題を抱えた家族に小さな魔法をかけて帰ります。

すると…

依頼者の意識にちょっとした変革をもたらすのです。

この物語は問題を抱えた家庭に革命をもたらすヒューマンドラマでございます。

「家庭の台所を見ればその家の問題点が浮き彫りになっているとどこかで聞いたことがある…」

『おうちの魔法使い』の見どころ

セクシーな大人漫画を主戦場として活躍されている東タイラ先生が渋いヒューマンドラマをリリースされていたので思わずレリポートです♪

つい最近に電子コミックストアまんが王国で先行配信されたばかりの新連載なのですが、

『おうちの魔法使い』という家庭のワンオペに苦しむ女性たちを主人公にしたオムニバスストーリーで、

もし同じような境遇の女性がこの漫画を読むと、かなり刺さるものがあるのではないかと思います。

ベテラン主婦のサイト主であるまるしーもまさにそのターゲットの一人であり、

リアリティある内容には共感する点が大いにありました。

しかし…

これまでタイラ先生が世に送り出してきたお色気セクシーな路線とは真逆のストーリーなので、

まるしー的にはかなり驚きの一作だったのです(汗)

しかも…

本作の内容は、家事・育児・介護など主に家庭内におけるヒューマンな問題に焦点を当てたどちらかといえば社会派のストーリーであり、

あまり男性の漫画家さんが描かれない方面の内容なのです。

一体…これまでセクシー漫画を数多く手がけていらした男性の漫画家さんが、

どんな切り口で家庭内における解決しにくい問題に切り込んでいくのか?

「すごく気になります!」

そんな興味津々な気持ちで1話を読んでみたところ、気づけば最新の3話まであっという間に読み終えていました(笑)

とりあえず3話まで読んだ感触としては、まるで往年の『大映ドラマ』のごとくエンタメ要素をふんだんに含んだ家庭トラブル漫画でした♪

素直に分かりやすくて楽しめるヒューマンドラマです。

そこで…

今回紹介する『おうちの魔法使い』の見どころですが、

それは…

おうちの魔法使いという家事代行サービスを行うキャストたちの驚くべき仕事っぷりですね。

それは…特にものすごい優れたスキルを持っているとか、

ホントに魔法なんか使っちゃうとかファンタジーな展開は一切なくて、

ただ…誠実に依頼者の家事代行サービス業務を行いながら、

深刻な問題を抱えた家族に”意識変革”という魔法をかける。

それはちょっとした言葉だったり、気づいていないことに気づかせてあげたりだとか、

とくに大げさなアクションや仕掛けは出てこないのが特徴です。

だからこそ実にリアルで身につまされるストーリーに仕上がっているのだと思います。

派手なイベントやミラクルな現象はほとんど皆無ではありますが、

読んでるとラストでニンマリするエンディングが待っている。

出来ればちょっと仕事にかまけて家庭をないがしろにしている世の旦那さんたちに読んで欲しい作品ですが、

どうですか旦那さん?

ちょっと立ち読みで1話だけでも読んでみませんか?

もちろん今まさにワンオペ状態でしんどい思いをしてる女性たちにも共感する点が多いと思うのでお勧めです♪


 

『おうちの魔法使い』の立ち読み♪

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おうちの魔法使い 【ネタバレ解説】家庭の厄介ごとをサクッと解決!

1話 2話 3話 4話 5話
6話 7話 8話 9話 10話
11話 12話 13話 14話 15話
最終話

1話:トリプルワーク

記念すべき一人目の主人公は、ワンオペ状態で保育園に通う幼い息子2人と夫の世話で疲弊する松野 美奈(まつの みな)という女性です。

彼女は結婚前から勤めている会社に今は時短勤務という形で働いているのですが、

育児や家事にまったく協力的でない夫・健二(けんじ)のせいで凄まじいい日常を送っていた。

家事と育児と仕事の”トリプルワーク”はまさに肉体の限界を超えた過酷なミッションである。

それなのに夫の健二ときたら都合のいい時だけ家事や育児を手伝うタイプの自称イクメンを気取る最低な夫で、

ある日、美奈が電車の人身事故が原因で保育園への迎えに遅れてしまい、

不幸にもその保育園を退所させられてしまったのです(汗)

その事で夫の健二は美奈を一方的に責め立てた上に仕事を辞めろとまで言ってきたのです。

自分はまったく家事も育児も協力しないのに呆れたバカ亭主だ。

ただ…現状のままのワンオペ状態ではさすがに体が持たないだろうし、

せっかく独身時代から務めてきた仕事もマミートラック状態だ。

そんな時である。

美奈は友人から「おうちの魔法使い」という家事代行サービスがあることを聞きました。

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2話:家事代行サービス

「”おうちの魔法使い”の菊間(きくま)です!」

その日、爽やかなイケメン男子の菊間が家事代行サービスのスタッフとして松野家にやって来ました。

この事は何度も夫には話していた美奈でしたが、いざ菊間が家にやってくると、

健二はあからさまに不満そうな表情を浮かべて美奈と菊間に早くも毒づいている。

だけど…そんな不穏な空気にはまったくお構いなしで、

菊間は美奈から依頼された部屋の片づけとお風呂場・キッチンの清掃業務を始めていきます。

美奈と健二は菊間の手際よい仕事っぷりを興味深く見守りながら、

色んな話題でコミュニケーションをとっていくのですが、

そんな中、いちいち会話の中で美奈を主婦として失格だとダメだしばかりする健二の態度にブチ切れした美奈は・・・

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3話:言葉の魔法

衝動的に二人の息子を連れて家を飛び出した美奈は、

その後コンビニのイートインコーナーで怒りの興奮を冷ましていました。

すると…

ちょうどそこに仕事を終えた菊間が美奈と子供たちがいるコンビニにやって来た。

「あっ…!」

気まずい表情を浮かべる美奈に「先ほどはありがとうございましたと」と笑顔で声をかけた菊間は、

依頼された仕事はすべて完了したと美奈に報告すると、

そこから彼は美奈の心を癒す”言葉の魔法”をかけてゆくのです。

さて…いったい菊間はこの後どんな言葉で美奈を笑顔にしたのでしょう?

さらに…夫婦の関係性がこのあと劇的な変化を見せます。

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4話:とんでもないワンオペ事情

義母が他界したことで義父の面倒を見ることになり、

親子3人で義実家へ引っ越しをした仕事を持つ主婦・大岡千里(おおおかちさと)は、

その半年後にとんでもないワンオペ事情に悩まされることとなります。

なんと…

義実家で暮らすようになって半年後に夫の信吾(しんご)が海外転勤してしまったのです(汗)

千里は義実家で偏屈な義父と以前まで不登校だった女子高生の娘・杏里を、

たった一人で仕事をしながら面倒を見ること疲れ果てて早くも限界を迎えていました。

そのことを海外にいる夫へ相談してみても、

「なんとか頑張ってくれ」という何の助けにもならない返答が帰ってくる。

その後…千里の努力も空しく事態はドンドンと悪化してゆくばかりで・・・

>>>4話の詳しい解説と感想はコチラ♪

5話:大岡家の問題

千里が職場の同僚から聞いた家事代行サービス『おうちの魔法使い』からやって来たのは、

千野利尋(ちのとしひろ)というメガネをかけた真面目そうなイケメン君でした。

千里は申込書の備考欄に家族間の悩みをたっぷり書き込んでいたので、

事前に対策を考えていた千野は、千里の作った料理の味見を終えてから、

義父と娘の杏里に話を聞いて、なぜ千里の作った料理が不評なのかを突き止めようとします。

2人の話しぶりをからなんとなく”大岡家の問題”が見えてきた千野は、

早速テキパキと料理作りにとりかかりました。

さて…家事代行サービスという業務の役割を越えて、

今回も悩みを抱えた依頼者の問題を解決することができるのか?

千野のお手並み拝見です♪

>>>5話の詳しい解説と感想はコチラ♪

6話:千野が大岡家にかけた魔法

今回で依頼者・千里編が”完結”です!

娘と義父への面談と聞き取りを終えた千野は、

大岡家にいまある問題の根っこは千里に責任があるというわけではなく、

娘と義父がそれぞれの中に抱いている葛藤や悩みだと考えて、

二人に適した問題解決の方法を提案するのです。

最初こそ千里は千野の解決案に驚きと困惑の表情を浮かべはしましたが、

とにかくそれを実行することにしたのです。

すると…大岡家の壊れかけていた家族関係が劇的に変化したのです。

さて…千野が大岡家にかけた魔法とは一体どんなものだったのでしょう…?

>>>6話の詳しい解説と感想はコチラ♪

7話:3人目のワンオペ主婦

3人目のワンオペ主婦は、夫婦共働きで小学1年生になる娘を持つ高村由衣(たかむらゆい)だ。

夫の和樹(かずき)はIT企業に勤めるリモートワーカーで、

在宅しているにも関わらず家事や子供の面倒はほとんど見てくれず、

外で働いている由衣が”ワンオペ状態”で家事と子供の世話をしているのですが、

ホントに最低限のことだけしかできていない状態で、

家の中はいつも強盗にでも入られたがのごとく洋服や物が散乱した状況で、

由衣はなんとか下手に出て夫に家事を分担してもらおうと働きかけるのですが、

非協力的な和樹の態度はほぼ変わることはなかった(汗)

そんな中、由衣が働いている会社から正社員の打診を受けて・・・

>>>7話の詳しい解説と感想はコチラ♪

8話:汚部屋になった原因

家中にゴミや衣類が散らばった自宅を綺麗な状態にするために

『おうちの魔法使い』へ仕事を依頼することにした由衣。

やって来たのはロングヘアーの美青年・木佐 豊(きさゆたか)でした。

一人娘の由花が家に友達を招待できる整理整頓された自宅にすることが今回の目的だ。

夫の和樹はいかにも不満げな態度でしたが、娘のために渋々納得した様子だ。

さらに…

今回は物が散乱した汚部屋の片づけは家族の皆が手伝いながら行うコースになっていたので、

木佐の指示のもと家族が協力する形で最初のステップに入りました。

片付けのプロに言われるまま家の片付けを始めた高村家の面々ですが、

やがて…

作業を進めていくうちに家が汚部屋になった原因がハッキリと浮き彫りになってくると共に、

夫の和樹に関するとんでもない”事実”が発覚するのです。

>>>8話の詳しい解説と感想はコチラ♪

9話:家族は共同体であり共同運営です

和樹が勤めている会社の”倒産”が明らかになったことで、

夫婦の間にひと悶着はあったものの、和樹がこれまでの態度を改める姿を見せたことで、

なんとか家族崩壊の危機を脱した高村家は、いよいよ家族一段となって本格的に汚部屋の改善に着手しました。

片付けのプロである木佐の分かりやすい解説と分析を聞いて、

部屋が汚くなっていくメカニズムを理解していく高村夫婦。

「家族は共同体であり共同運営です」という木佐の言葉は、

これまで主要な家事仕事の全般を一人で担ってきた由衣にとって、心が救われる”魔法の言葉”に聞こえました。

今までの苦労が報われた気持ちだ。

さらに木佐は日頃からどれだけ由衣が大変な家事をこなしてきたのかを和樹に気づかせるために、

全ての仕事を紙に書きだして見える化したのです。

それはものすごい数のこまごまとした家事仕事の量でした(汗)

ここで初めて和樹は自分がどれだけ家の仕事をせずに全て妻任せにしていたのかを理解するのです。

さて…

お互いへの理解が足りずに衝突ばかりしていた夫婦の家は、

無事に汚部屋からの脱却を果たせたのでしょうか…?

>>>9話の詳しい解説と感想はコチラ♪

10話:要領の悪いシングルマザー

4人目の悩める女性は、印刷会社の”インハウスデザイナー”として働く、

シングルマザーの西尾萌美(にしおもえみ)という女性で、

現在は小学3年生の娘・萌佳(もえか)とともに、実家の母親が暮らす家に身を寄せています。

実際のところ萌美はいろいろと”要領の悪いシングルマザー”であり、

およそワンオペ生活とは程遠い愚鈍な日常を過ごしていました(汗)

会社では同僚たちの足を引っ張り、家では母親に家事も子育ても任せっきりの有様で、

昔から厳しかった母親からは、常に早く自立した生活を送れと説教される毎日だ(汗)

なんとか大人として恥ずかしくない自分であろうと頑張ってはいるものの、

どうあがいても母親のようにしっかりした大人にはなれそうもない萌美がいたのです。

そんなある日のこと…

萌美親子にとって今後の人生を大きく左右するとんでもない出来事が起きてしまうのです…(汗)

11話:責任と義務

母親のトツゼンな病死によって萌美が否応なく背負うことになる責任と義務

母親の死後整理として姉の恵美(えみ)から萌美親子が暮らしている実家の処分を迫られるも、

他に行く当てがなく駄々をこねるがごとく実家にそのまま住み続けようとする萌美。

しかし…

そのためには相続税の問題やら固定資産税並びに家の維持費をどうやって負担するのかを考えなければいけない。

母親に似てしっかり者の姉がすべきことをドンドンと進めてゆく中で、

萌美は仕事も家庭の事もままならず、あっという間に行き詰ってしまいます(汗)

家の中はグチャグチャになり、娘の萌佳との関係も最悪だ。

そんな時です。

今後の話し合いをする予定だった姉が、ある人物を連れて家にやって来たのです。

そうです!

ここで登場するのが”おうちの魔法使い”さんというわけです♪

今回は有働 紳一郎(うどうしんいちろう)という青年が、

どうしようもなく八方塞がりな萌美の悩みを解決していきます。

12話:萌美のSOS

家を片付けないまま放置していることは、

娘の萌佳にとっても祖母との思い出を整理するチャンスを奪うこと。

有働の言葉に心を動かされた萌美は、実家を出る話はひとまず置いておいて、

家の中にある残す物と処分する物を整理することには納得しました。

そんな中、萌佳が祖母とのかけがえない”思い出”を聞いた萌美は、

自分がいかに母親から愛されていたかを今さらながら思い知ります。

ただただ自分は母親から嫌われていたと誤解していた萌美は亡き母を想って娘と共に号泣するのです。

やがて…

これからは萌佳の母親としてしっかり生きていかなければと決意した萌美は、

ついに亡き母と暮らした実家から出ていくことを決断するのです。

こうして、一見すると解決したかに思えた萌美親子の問題ですが、

妹が実家を出る決心を聞いてホッとしている姉の恵美に、

有働は”萌美のSOS”が発信されている非常に危険な状態だと説明したのです!

えっ…!?

やっと前向きになれたのに…?

どういうこと…?

13話:出来ないことを認める

自分の意思で実家を出る決意を固めた萌美だったのですが、

現実にはすでに破綻している萌美親子二人だけの生活状況において、

以前は自治体の生活保護家庭のアシストをする現場で働いていた経験のある有働は、

萌美に”危険な兆候”を感じていたのです!

それは…今の段階で萌美が全てを自分の力でどうにかしようとしている点でした。

有働はきっとその生活は破綻すると考えているのです。

今の萌美にとって大切なことは、何でも自分でやろうとせずに、

自分で出来ないことを認める勇気でした!

そのために必要なのはやはり回りからの”アシスト”です。

有働の話を聞いた姉の恵美は、そこである大きな決断をしました。

そして…これまで母親から内緒にしてくれと言われていたことを萌美に伝えたのです。

今まで決して仲が良いとは言えない恵美と萌美の姉妹関係ですが、

今回の一件で劇的に心を通じ合わせて仲良しになります。

この13話で【萌美 編】は完結ですが、すごく心温まるエピソードでした♪

14話:ワンオペママの代表ケース

今回で5人目となるワンオペで大変な思いをしている女性は、

反抗期の真っただ中にいる中学二年生の双子兄弟と、

家事と子育てを妻に全振りしている夫を持つ共働き主婦・島津 優子しまづゆうこです。

これぞワンオペママの代表ケースと思えるほど優子は日々家事に”忙殺”されています…(汗)

特にヤンチャ盛りな双子の兄弟は、まるで家を汚すために生きているのかというくらい傍若無人っぷりな生活態度で、

優子の怒鳴り声などまったくどこ吹く風の状態であり、

忙しく働いている夫の武史たけしは、妻の苦労をいたわる様子など微塵も無い…(汗)

そんなある日のこと。

優子は通勤途中の駅の階段で後ろにいた男子大学生にぶつかられて足の骨が折れ、

2週間の入院生活を送ることになりました。

その後…退院した優子が松葉杖をついて家に帰ってくると、

家の中はまるで泥棒が入ったのかというくらい荒れ果てていました…(汗)

しかし…部屋を片付けたくても優子はまだ松葉杖をついての生活なのでまったく掃除が進まず・・・

15話:根本的な問題

ワンオペ松葉づえ主婦・優子から依頼を受けてやってきた今回の”おうちの魔法使い”は、

本作の第一回目に登場したあの菊間 大貴きくまたいきでした♪

ついにスタッフが二巡目に入って来たわけだ…(笑)

前回と同様に依頼者である優子と密なコミュニケーションをとりながら、

散らかった部屋の掃除を進めていく作業と同時進行で、

部屋が汚れてしまう根本的な問題の糸口を探してゆく菊間です。

ひと通りの掃除をしながら優子から家族に関する聞き取りを終えた菊間は、

まず家の中を散らかす大本命となっているだろうヤンチャ盛りな双子の兄弟の”攻略”に向かいます。

兄弟二人が夢中になっているカードゲームやフィギアの話題をとっかかりにして、

そこから上手に興味を持たせたまま整理整頓の作業へと導いてゆく菊間の手腕が冴えわたります♪

ただ…

今回も順調に家族と共に散らかった部屋の片付けを行っていく菊間ですが、

彼はこれまで島津家の部屋が片付かない原因となる”意外な犯人”の正体に気づいて・・・

16話:最終話

これまで様々なワンオペ主婦のSOSに応えてきた【おうちの魔法使い】たちの活躍は、

この16話をもってついに”最終話”を迎えます。

15話のラストページでスタッフの菊間が優子に告げた驚きの見解は、

島津家の家が片付かない原因は優子自身にあるというものでした。

いったい菊間は優子にどんな問題があると考えているのか…?

このあと…

島津家では当たり前すぎて深く掘り下げなかった家族の問題が菊間の指摘によって浮き彫りとなり、

たった一日にして家の中も家族の関係もベストな状態へ劇的に変化します。

もちろんハッピー解決だ♪

この物語で最初に登場したスタッフの菊間大貴くんが、

きっちりと最後に有終の美を飾ってくれました。

おうちの魔法使いよ永遠に…。


 

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『おうちの魔法使い』の感想まとめ

今回紹介した『おうちの魔法使い』は、恐らく3話で1エピソードを構成するオムニバス作品なんだと思います。

内容としてはどこにもある家族のお悩みを家事代行サービスという仕事を通じて問題解決に導いてゆくヒューマンドラマだ。

ある意味でよくある家庭のお悩み解決系マンガなのですが、

今回はかなり革新的な手法をとっているように思えてしかたない(汗)

なにが凄いって…

”おうちの魔法使い”さんたちには特に優れた能力とかはなく、

もちろん魔法を使うわけでもなく、ただ普通に家事代行サービスの仕事をするだけだから。

それに根本的な家庭の問題もまったく解決しないし、めちゃくちゃモヤっとした感じで終わるんです。

「まるしーはそこにハマりました♪」

これ…絶対にタイラ先生は確信犯でやってると思うんです!

わざとユルユルの解決を見せて読者にモヤモヤを残してる。

だって…現に松野家の問題はなにも解決されていませんでした。

きっとあの旦那さんはすぐに育児の協力なんてしなくなるだろうし、

美奈さんはすぐにまたワンオペ状態に逆戻りするでしょう。

そもそもワンオペ状態にある妻にあそこまで酷い言葉を投げつけるようなクズ夫が、

フラっと家に来た家事代行サービスの兄ちゃんに痛いところを突かれたくらいで何も変わらない(汗)

それほどあの夫はクズ野郎なんです。

「性根がすでに腐ってる。」

それをあたかも丸っとハートウォーミングに解決したように描いているタイラ先生の”毒”を感じました。

もしかするとこの作品のコンセプトは最近よくリリースされているお悩み解決系マンガを皮肉るブラックヒューマンじゃないでしょうか?

初回の3話1エピソードを全部読んでみてそう感じずにはいられなかった。

これはある意味でまるしーが大好きな”バカリズム”さんの世界観です。

日常にあるモヤっとすることを等身大のエピソードで皮肉ってゆくあの感じ♪

まるしーはこの作品にそういう種類のブラックユーモアを感じました。

たぶんあの旦那は3日と持たずにもとのモラハラ夫に逆戻りするはずだ。

それを想像しながらノー天気に問題は解決したと思っているワンオペ妻に同情してる。

「でもそれが現実だ!」

世の中のクズ夫たちは決して他人の言葉なんかで改心なんてしない。

妻に暴言を吐くような夫の精神が改善されるなんてことは絶対にない。

そんな旦那見たことがない。

「まさに二次元ワールドだ」

タイラ先生はすごいポイントに目をつけたもんだ♪

実は解決しないお悩み解決系ヒューマンドラマを生み出してしまいました。

「読んでてメチャクチャ面白かった♪」

このパターンでこれから色んな家庭の悩みをヌルっと解決してゆくのであればすごく楽しめそうです♪

それにこれ見よがしな人生訓とかだらだら言わないのがまたいいです。

やってることが凄く薄っぺらくて実に奥深い。

ただ…

ちょっと心配なのが、もし本作が本当にガチのお悩み解決系マンガを描いてらっしゃるとしたら、

ここまでまるしーが書いてきた感想や解説は全部的外れで、批判的な文章になってしまいます。

どうかタイラ先生の感覚がまるしーと同じでありますように・・・

そう祈りつつ今後のエピソードもまるしーなりにこのまま楽しませてもらおう…♪

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おうちの魔法使いワンオペ母は救われたい~』は、

『まんが王国』先行配信中のコミックです~♪

このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、

サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪

特に、会員登録なしで、たくさんのコミックが無料試し読みできるのはすごくありがたい!

他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、

こういうサイトは押さえておいたほうがイイですよ~♪

 

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