前代未聞な超恩返しヒューマン・ストーリーが降臨!
著者:木元紀子
『ご恩返し、いたします』
毒親に育てられて命からがらい生き抜いてきた姉妹が、その後に巨万の富を築き上げて大富豪となった。
彼女たちの今があるのは全て地獄のような日々を救ってくれたありがたい恩人がいたからだ。
そこでこのスーパー成り上がり姉妹の二人が考えたのは、自分たちがすごく苦しい時期に手を差し伸べてくれた恩人の人たち全てに、
お金に糸目をつけないにご恩返しを実行していくことでした。
よってこの物語は前代未聞かつ豪快極まるハートフルな報恩ストーリであり、恩返しされた側にとっては人生一発逆転のサクセスストーリーでもあり、
読み終わった時の読後感がスッキリ爽快な復讐劇でもあるわけです♪
「最初のうちは見るに忍びない激辛なシーンが少し続きますが、徐々にそのストレスはスッキリと解消されていきます♪」
「どうぞ安心して読み進めてみて下さい!」
『ご恩返し、いたします』の見どころ
今回紹介する『ご恩返し、いたします』という作品は、老舗の大手電子コミックストア・まんが王国から発売されている電子コミック誌『まんが王国コミックス』で、
2023年6月25日に連載がスタートしたばかりのヒューマン・コミックです。
本作の著者は、『ブスが7億円もらったらシリーズ』を手掛けた木元紀子先生で、これが先生の最新連載作品という事になります。
今から紹介していく『ご恩返し、いたします』の内容的には、1話からすでに木元紀子ワールドが全開なぶっ飛びヒューマンストーリーであるとともに、
最初の1ページ目からとんでもないシチュエーションから物語がスタートします。
作品の構成としては今のところ一つのエピソードを3話くらいで繋いでいくオムニバスパターンと推測していますが、展開次第でまだどうなるかは分かりません。
主軸となる作品のテーマとしては、貧しい生活から後に巨万の富を築いた主人公の異父姉妹が、過去にお世話になった恩人たちへ過剰とも思える規格外な恩返しをしていくストーリーなのであり、
まずその前提となる恩人たちの生活状況がかなり悲惨な状況にあるというのが基本スタイルです。
その悲惨さがまた主人公姉妹の恩返し内容をより派手にしていく。本作の内容をカテゴリー分けしてみるとご恩返しの物語でもありますが、
人生逆転のサクセスストーリーであり復讐劇という側面もある不思議な魅力を持った作品です。
過去に主人公姉妹に手を差し伸べてくれた人々たちが順番に救われていくという展開なので、各シーズンの読み終わりの読後感はスッキリと爽快な気持ちになると思います。
その反面、ご恩返しに至るまでの前半部分は、かなりストレスがたまる可哀そうな状況が描かれていますね。
「でも…安心してください。」
各エピソードの最後ではちゃんとその不快感をすべて解消してくれますから。
なので…大どんでん返しがあるマンガがお好きな方にはお勧めの一作だと思いますよ♪
『ご恩返し、いたします』の見どころは、何と言っても木元紀子先生ならではと言えるの凄まじい逆境から、スカッとする人生の逆転劇ストーリーでございます。
あと…双子姉妹の妹が難病を患っているという深刻な設定が、お世話になった人たちへのご恩返しを実行してゆく中でどのように影響してゆくのか?
恐らく通常なエピソードは3話で1シーズンという構成で進んでゆく作品だと思いますが、内容的にはエンタメ要素を大いに取り入れた社会派の分かりやすい人間ドラマだと思います。
だからこそのスカッとするひとシーズンごとの結末が活きてくる。
少しでも気になった方は是非!
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ご恩返し、いたします【ネタバレ全話】空前絶後な報恩ストーリー♪
1話:生きることに絶望
驚くべきことに物語の冒頭は女子高生の皆本香苗(みなもとかなえ)と、病気の母親がガス自殺で親子心中をはかる衝撃的なシーンからのスタートです。
どうしてそんなことになっているのか?
その答えは実に簡単で、”生きることに絶望”したからだ。
母親は体を壊して寝たきり状態が続いていて、父親はリストラされたショックを苦に蒸発してしまい、
もともと苦しかった家計だからすぐにお金がそこを尽きて何日も食べるものがなくひもじい思いをする中で、
最後に香苗が頼った相手にこっぴどく裏切られたことでついに生きる気力を失ってしまうのです。
そうして高校生の娘と病気の母親は二人で心中するという道を選びました。
薄れゆく意識の中、香苗は携帯に届いた「ピコン」という何かの着信音を聞いた…
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2話:1億円の家が当たった
香苗が死の淵で見た携帯に届いたある”懸賞アプリ”の通知は、1億円の家が当たったとするにわかには信じられない詐欺のようなお知らせでした。
ただ…そんなものが届いたおかげで、香苗すっかり自殺をする気持ちが失せてしまいます。
翌日、まさかとは思いながら学校を休んで当たったとされている家を見に行った香苗は、
そこで初めて本当に1億円の家が当たったことを知ることになります。
しかも…懸賞アプリを運営する会社の担当者だと思われるその女性は、今日ですら食べるものがない香苗に、当面の生活資金まで無利子・無期限で貸してくれるわけです。
まるで狐につままれたような出来事に呆然としてしまう香苗は…
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3話:社会的に抹殺
検証アプリを運営するHANAOグループのやり手な2代目女性社長のユキとその妹のハルは、
香苗を自殺未遂するまでに苦しめた担任教師の藤田とその仲間たちに対して、最新テクノロジーを使った恐ろしいまでの”精神的苦痛”を与えてタップリと懲らしめた上で、
彼らのやって来た残虐非道な悪事をネットに晒して全員を社会的に抹殺します。
この後…どうして謎の女社長のユキとハルが皆本親子のために、そこまで多くの人と大金を使ってまで救ったのかが明らかになっていきます。
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4話:二人目に恩返しする人物
セレブ姉妹・ユキとハルが二人目に恩返しする人物は、少女時代のユキが何日も食事をとれず、
あまりの空腹に耐えかねてパンを万引きした店の女性店員・森尾円花(もりおまどか)だ。
その時の森尾はユキの犯罪を未然に防いでくれたばかりか、自分が作った”パンの試食品”をユキに無料で食べさせてくれたのです。
その後もことあるごとに自作のパンをユキに食べさせてくれていた森尾ですが、ある時、毒親から虐待を受けてボロボロの状態になっているユキを見ると、
正義感からユキの家にまで行って母親に抗議までしてくれたのです。
だがその際に逆上したユキの母親から鍋をぶつけられてに額にケガを負うこととなってしまったのです…(汗)
そんな将来自分のパン屋を持つ夢を持っていたパワフルで慈愛に溢れた森尾へ、あの頃のお礼に向かったユキでしたが…
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5話:絶望の淵
10年前に別れたクズ夫からいまだにお金を無心されていた森尾に悲惨な出来事が起こった。
クズ夫は森尾の長男である徹(とおる)が就職の内定していた有名レストランで無銭飲食を働き、
そのことが原因で苦労して憧れの店に就職が決まっていた徹の内定が取り消されてしまったのです(汗)
どこまでも別れたクズ夫からの被害に苦しめられ続ける森尾親子。
さらに不幸は続きます。
元夫の常軌を逸した行動で、今度は森尾の勤めていいる運送会社の社長にまで迷惑が及び、絶望の淵に立たされてしまった森尾。
そんな恩人である森尾の”悲惨な状況”を目の当たりにしたユキとハルは、もはやそのまま見過ごすわけにはいきませんでした。
ついにココから本格的に大掛かりな森尾への”恩返し計画”がスタートしていきます。
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6話:恩返しの半分
今回、森尾の夫に復讐するために陣頭指揮をとったのは妹のハルでした。
大都会にそびえ建つ超一流ホテルの”スイートルーム”を使った森尾の夫に対する大掛かりなお仕置きは、
森尾の夫に死ぬほどの恐怖をたっぷりと体感させたうえで、夫はこれまでやらかした犯罪の罪を償わせるために警察へ引き渡されました。
これでまず森尾に対する恩返しの半分が達成されたわけです。
あとの半分は森尾が本来やりたかったパン作りに関わる仕事へ戻ってもらうことと、父親のせいで引きこもり生活に入ってしまった森尾の息子・徹への対処でした…
一体どんな方法で恩返しを行っていくのでしょうか…?
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7話:森尾円花 編の完結
今回で恩返しターゲットである森尾円花 編の完結でございます♪
一度は諦めていたパン作りの仕事に復帰して充実した日々を送っていた森尾ですが、とても気がかりなのは元夫のせいで引きこもりになった長男・徹のことでした(汗)
でも…その心配は杞憂に終わります。
新メニューの開発へ向けて一心不乱に努力する母親の姿に心を動かされた徹は、
ある日…森尾にすごく嬉しい言葉を伝えてくれるのです。
さらに…
なんとかホテルレストランで発売する”新メニュー”を完成させた森尾に審査員の評価が下されます。
果たして…森尾が発案した新商品は認めてもらえるのか…?
さらに…このあと森尾がユキの正体を知ってちょっとしたパニックになります(笑)
とにかく色んなことがあって、森尾円花に対する恩返しプロジェクトがついに結末を迎えます。
あと…
森尾の口からハルの父親に関する重大なヒントも飛び出します。
>>>『ご恩返し、いたします』7話の詳しい解説と感想はコチラ♪
8話:厄介な事実
20数年ぶりにユキが再会した広石は、まったく昔と変わらないままの広石でした。
そんな彼が今は妻の度を超えた”浪費グセ”のせいで、消費者金融や闇金業者から多額の借金を背負っていたのです。
今回は広石がハルの父親かどうかを確かめる目的もあったが、最初からユキには広石に恩返しをすることも考えていたので、
まず手始めに広石が抱えている借金を全て肩代わりして返済したのです。
と…ここまではいつものようにスカッと爽快な恩返しストーリーの流れだったのですが、物語が進むうちに旗色が変わってきます(汗)
いつもとは違う”厄介な事実”が判明してしまったのです!
それは今回の恩返し相手である広石自身に関することでした。
実のところユキは大きなミスを犯してしまったのです…
>>>『ご恩返し、いたします』8話の詳しい解説と感想はコチラ♪
9話:広石への断罪ショー
なんと…ハルとリオウが調べた広石の正体はとんでもない”クズ男”でした!
仕事はまったくやる気がないし、プライベートではギャンブルに狂い、おまけに家庭では奥さんに対する酷い”DV”を働いていたのです。
まさか…20年前の彼とここまで人格が変わっていたとは…(汗)
さすがにそんな広石の実情をすでに恩返しの一つとして、彼のギャンブルで作った借金を肩代わりしているユキに伝えることができなかったハルは、
仲間のリオウと共に広石にDVを受けている妻をまずは救うことと、今のすっかり変わり果てた広石に天罰を下すべく、
イレギュラーながらも広石への断罪ショーを決行することにしました。
そして…もちろんのこと、ハルとリオウがやろうとしている事をまだユキは知らない。
>>>『ご恩返し、いたします』9話の詳しい解説と感想はコチラ♪
10話:悲惨な末路
ついに広石に正義の鉄槌が下される時がやって来ました!
ハルとリオウによる大掛かりなリアルホラーショーのような恐ろしい体験をさせられた広石は、
自我を失ってしまうほどの恐怖に包まれ、その後は現実の世界でも”悲惨な末路”を迎えました。
さらに…
この【広石 編】の最終章では、ある重要な事実が明らかになります。
ユキとハルが幼い頃に凄くお世話になったと思いこんでいた親切の塊だった広石。
実のところ彼のそんな優しさは見せかけのハリボテ行為だったのです…(汗)
実際には広石の陰に隠れて見えていなかった”真の恩人”がいたのです!
その人物とは一体誰だったのか…?
正体はかなり意外な人物でした。
今回で広石はそれ相応のキツい罰を受け、ユキとハルの恩返しは不発に終わったのかと思いきや、
ラストにはじわっと心温まる感動的なシーンが待っています。
その他…次の恩返し計画がスタートしたことが分かる序章も描かれていて、ユキとハルの恩返しプロジェクトはまた新たな局面を迎えております。
>>>『ご恩返し、いたします』10話の詳しい解説と感想はコチラ♪
11話:二人の親友
今回からハルがメインで進んでゆくプロジェクトが始まります。
ハルには中学時代に桂木 舞と仲里さくらという二人の親友がいました。
しかし…ある事件がきっかけで、そのあと同時に転校して離れ離れになってしまったのです。
ハルはこれから始めようとしている作戦で、当時ハルの”恩人だった人物”と、ハルのことを”裏切った人物”を見極めようとしているらしく、
舞とさくらを何らかの方法を使ってあらかじめ用意した何も無い真っ白なスペースに連れてきたのです。
いったいこの仲良し三人組の間で過去に何があったのか…?
今回のお話はこれまでにない感じのミステリックな内容でワクワクします…♪
>>>『ご恩返し、いたします』11話の詳しい解説と感想はコチラ♪
12話:事件の真相
ハルは中学時代の親友二人からじっくり腰を据えて話が聞きたかったがために、トイレを備え付け、飲み物と食べ物まで用意してもらったうえで、
今回の何もない白い壁に囲まれたスペースで3人だけの時間を設けたのです。
さっそくハルは二人に中学時代に起きた事件の真相に迫って行くわけですが、ハルの質問に対して明らかにサクラと舞の二人は動揺していました。
ハルが知りたいその真相とは、サクラの母親が亡くなる前後に起こった出来事の内容であり、それが判明するとどちらがハルの恩人で、どちらが裏切り者なのかが分るのです。
「あの時…私を助けてくれたのはどっち…?」
険しい表情でサクラと舞に詰め寄っていくハルですが…
13話:舞の告白
ハルがサクラと舞を激しく問い詰めたと同時に室内に仕掛けた機能が作動して、白い壁には「シンジツヲ ハナシテクダサイ」というLEDの文字が浮かび上がり、
その直後に「ゴゴゴゴゴッ…」という音が響いて前方の壁が3人に向かって飛び出してきました。
このままでは3人が壁に押しつぶされてしまう…(汗)
するとその時です。
トツゼン舞が土下座をしてハルとサクラに「ごめんなさい」と謝罪すると、自分がサクラの母親を殺しましたと告白したのです。
えっ…!?
舞の告白に大きく同様の表情を浮かべるハルとさくら。
そこからどうして舞がサクラの母親を殺害するに至ったかの経緯を語り始めるわけですが、そこにはハルとサクラが全く知らなかった舞とサクラ母の間にあった”因縁”が存在して…。
14話:全ての真相が解明
舞がサクラ母の死亡事故に至った経緯を打ち明けて泣き崩れて謝罪すると同時に、今度はサクラが本当に悪いのは自分だと言い始めました。
えっ…!?
トツゼンの告白で唖然とするハルと舞に対してサクラは当時の状況を語り始めました。
すると…確かにサクラの母親を死に至らしめた直接的な原因は舞ではなく、いろんなことがあった末に最後はサクラの母親が自らの意志で人生を終わられたことが分かった。
舞とサクラの嘘偽りのない告白により全ての真相が解明されたことで、これまでずっと親友二人に抱いていた”わだかまり”が解けたハルは、
3人が閉じ込められていた白いスペースの扉を開放し、サクラと舞に大掛かりな仕掛けを使って二人を騙したことを深く謝罪するのです。
15話:極度のコミュ障
シングルマザーで不安定な生活を送っていた舞に、HANAOグループの職場を斡旋したハルは、次に舞よりも深刻な問題を抱えているサクラに救いの手を差し伸べます。
不幸な事故で母親を亡くしたあと、再婚した父親の家に引き取られたサクラは、家族として受け入れてもらえない疎外感の中で辛い日々を送っていました。
家でも学校でも孤独だったサクラはいつしか極度のコミュ障を患い、そのことが後の就職活動に大きな影響を及ぼしてしまう。
面接でうまくコミュニケーションが取れないサクラは就職試験に落ちまくり、絶望するサクラに大学院の教授がかけた卑劣な言葉がさらに彼女の心をどん底へ突き落とします。
サクラ本人の口から悲惨すぎる現状を聞いたハルの怒りは大爆発することになるのですが…
16話:断末魔の叫び声
サクラのことを精神的に支配して自分の名誉や欲望のために利用し続けてきた西野教授を追い詰めていくハル。
いつものようにHANAOグループのパワーとネットワークをフルに使って西野教授の罪を白日の下に晒し、糾弾した上で社会的に抹殺しました。
ハルから「アンタが陽の目を見ることは一生ない」と言い放たれて断末魔の叫び声をあげる西野の憐れな表情が見事なざまぁでした…。
これでサクラの問題も一件落着となったわけですが、全てが解決したその瞬間、ハルが力尽きたようにその場で意識を失って倒れてしまったのです。
ここ最近はかなりアグレッシブに活動していたハルですが、彼女が患っている白血病という病魔は確実にその肉体を蝕んでいたのです…。
すぐに救急車で病院へ搬送されたハルは、無事に意識を取り戻したあと、心配するサクラや舞に元気な笑顔を見せて二人を安心させますが、
自分の身体が大丈夫でないことはハルが一番わかっていることであり…。
17話:的場柊子
刻一刻とタイムリミットが近づいてくる病魔の恐怖を前にして、ハルは己の死を覚悟しました。
すると…突然、ハルの病室にアメリカから帰国したHANAOグループの優秀なスタッフ・的場柊子(まとばしゅうこ)がやって来て、
「あなたのお父さんに会いに行くわよ!」と病室からハルを連れ出し、とある地方の温泉町へと車を飛ばしました。
柊子は、ハルの父親を探すための研究をするために渡米した経緯があり、
今回、その研究の成果が実ってハルと84.77%の確率で親子関係が存在すると認められる男性が見つかったのです。
その男性はいま柊子とハルが向かった温泉町の旅館でガードマンとして働いており、
事前に旅館側へ訪問を告げていた柊子がハルを連れて訪ねてみると、そこでは想定外の展開が二人を待っていました…
さて…いったい何があったのでしょう…?
18話:アナフィラキシーショック
ハルとの親子関係が84.77%の男性・北山修(きたやまおさむ)50歳は、10年前に性犯罪を犯して服役した過去があり、
今まさに柊子とハルの前で女児を誘拐しようとして失敗した挙句になぜかその場で気を失ってしまいました。
すると…柊子の制止を聞かずにハルは北山を救助して、近所の医師を北山のために連れてきます。
しかし…北山が性犯罪者の前科を持つことを知る医師からは治療を拒まれてしまうのです。
そんな中…北山が意識を失った様子を見て、彼の症状が「アナフィラキシーショック」だと判断した柊子の適切な対処によって、北山は無事に意識を取り戻します。
その後…北山は女児がアシナガバチバチの巣がある場所へ向かっていたために、危険な場所から女児を引き離した事実が判明し、
そのことでハルは北山が10年前に服役した事件も冤罪なのではないかと思い始めます…。
19話:北山事件の被害者
北山の事件に疑念を抱いたハルは、真相解明のためにユキのパートナーである武田に協力を依頼して調査を進めていきます。
そして場面は、当時9歳であった北山事件の被害者と思われる現在19歳の女子大生・里見一華(さとみ いちか)の生活へと移ります。
一華は、過保護な両親のもとで育ち、その美しい容姿から周囲の注目を浴びるアイドル的な存在です。
その華やかな姿の裏には、引きこもりの兄・龍二(りゅうじ)の存在や、周囲の人間関係への複雑な思いが見え隠れしていました。
大学ではテニスサークルに所属さいている一華は、特に男性部員たちからの人気が高い一方で、副部長の鳴沢(女子の先輩)のことを疎ましく感じている様子です。
そんなある日、一華は自分の取り巻き男子たちを使って鳴沢にある策略を仕掛け、恐ろしい指示を与えました…。
とんでもない一華のヤバい本性が発覚したことで、ますます北山が”冤罪”である可能性が出てきたような…。
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『ご恩返し、いたします』の感想まとめ
読んでみてただひたすら木元紀子 先生の作品だな~という印象を抱いた世界観の物語でした♪
これまでサイト主のまるしーが読んできた木元作品は、生々しい人間の、それも女性の泥臭い感情や妬み嫉みをオブラートに包むことなく赤裸々に描いた作品が数多くありましたが、
この『ご恩返し、いたします』でも、人の世の非情さを容赦なく描いたメッセージ性の強い内容でございました。
木元ワールドの真骨頂を見たような気がします。
ただ…今回の作品はこれまでの木元カラーを十分に出しつつ、そんな中で物語の主要テーマが”ご恩返し”という切り口が実に珍しくて面白かった♪
まずは徹底的な不幸に支配された理不尽さを見せて読者にストレスを与えた後で、その不快な気持ちを一気に解消させる大逆転のどんでん返しフォーマットで完結する気持ち良さ。
そんなどんでん返しな設定から滲み出てくる爽快感は、不朽の名作ドラマ『水戸黄門』から受け継がれてきた日本人の浪花節的な気持ち良さがある。
そもそも日本人の気質は『恩に報いる』という感動的ストーリーが大好きな国民性です。
人助けに対してその見返りを求めないことを”美徳”とする日本人的なこの気質は、どこかで親切にしてあげた人からの恩返しを本音の部分では期待しているという裏腹な感情があると思います。
「してもらった親切には親切で返す。」
誰もが心の奥底ではそう思っているからこそ、恩返しストーリーに胸を打たれて感動するのです。
そして…恩返しされた人間が最後は悲しい結末をたどる『鶴の恩返し』的なお話もまた、自分への自戒を込めた物語として、長きに渡って日本の子供たちに伝えられてきた恩返しストーリーの一種です。
なんだかんだ言って私たちは恩返しというフォーマットが好きだ(笑)
まぁ~鶴の恩返しで本来の言いたかったことは”約束を破ってはいけません”とする道徳のお話だと思いますが、
これも日本人的な考え方の大きな特徴の一つだ。
つくづく日本人は自分の欲望や正直な感情を外に出すことを”悪”とする民族です。
現にサイト主のまるしーも他人に自分の本心を口に出すことはめったにないわけで、普段から本心なんて口に出してたらたちまち回りの誰からも距離を置かれてしまうことになるだろう(汗)
それくらいに釣嬢的に世間や他人に対して心の中で”毒”を吐きまくっている。
なにしろこの世の中は不条理なことばかりがまかり通っている生きずらい世界だから、日常生活の全てがすごく息苦しくて悩ましいことばかりで埋め尽くされているのです。
だからこそまるしーは『ご恩返し、いたします』のような現実では起こりえない夢のある作品を読んで日頃の留飲を下げる。
「スッキリ気分爽快だ♪」
この作品を読んでから気を遣う職場の仲間やご近所の人たちに、満面の笑顔で愛想笑いを浮かべながら実りのない会話を乗りきる。
さながら本作はある種のエナジードリンクみたいなもんです(笑)
なので…もし一日に3回以上大きなため息をついているような人はこの作品を読んだ方がいい。
現実社会とまともに対峙なんかし続けていたら、そう遠くないうちに心を壊してしまいます。
もし漫画を読む習慣がなければ、なんでもいいから自分の心が解放される趣味や遊びを持つことが大事です。
「自分にちゃんと逃げ場を作ってあげることはすごく大事だ。」
まるしーは漫画という素晴らしいツールがあったことでどれだけ今までの人生を救われてきた事か。
だからいつも全ての漫画家先生に深く感謝しながら過ごしています。
もちろんこの『ご恩返し、いたします』はまるしーのお薬なので購読決定です。
とにかくスカッとしますからね…♪
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今、紹介した『ご恩返し、いたします』は、『まんが王国』で先行配信中のコミックです~♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、サイト主のまるしーがいつも利用してる電子コミックストアでございます♪
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
こういうコスパの素晴らしい電子コミックサービスは押さえておいた方がお得ですよ~♪
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『ご恩返し、いたします』を読んだ人におすすめの作品
『ご恩返し、いたします』を読んで面白いと思った方には、こんな作品もおすすめです♪
同じく『まんが王国コミックス』で連載中の『葬偽人(そうぎにん)』という作品なのですが、
著者は、原作を朝野いずみ先生が担当していて、作画を八橋舞雪先生が手掛けるオムニバス形式のヒューマンドラマで、偽りの葬儀を行うことでこじれてしまった人間関係の再生や、
亡くなった後だったからこそ聞ける大切な人からの思いや本音を聞いたりと、傍にいることが当然だと思っていた家族や友人との突然な死に直面した人達の人間模様に焦点を当てたグッとくる大人なヒューマン作品でございまして、
『ご恩返し、いたします』が好きな人には並行して読んで頂きたい作品です♪
主人公の一人でHANAOグループ(大企業)の社長。
ユキと異父姉妹の妹。HANAOグループの役員。白血病で骨髄移植が必要。
ユキとハルの母親。元風俗嬢でネグレクト
ハルのサポート役。元クズめん。
渡来(わたらい)建築事務所所長。ユキとハルの協力者。
HANAOグループ所属で、小田島姉妹とは親密な間柄の女性。
ユキのパートナー。職業はまだ不明
ハルと84.77%の確率で親子関係があるとされている50歳の男性。
北山事件の被害者。
【恩返しされたメンバー】
元風俗嬢で、ユキとハルの母親の同僚。
ユキが万引きしようとしたパン屋さんのスタッフ。
ユキとハルが少女時代にお世話になった生活福祉課の男性職員
ハルが中学時代の親友。
ハルが中学時代の親友。